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定年後の生活費は実際いくらくらい必要なのか

知的迷走日記保管庫

2020-11-22 タイトル、レイアウト等更新して読みやすくしまし

老後の生活には、1億円かかるとか、保有資産から2000万円の取り崩しが必要になる(金融審議会市場ワーキング・グループ報告書)などという声を聞くと、とても不安になってきませんか?

大抵のことは経験してきた定年前の人たちでも、定年後の生活は経験していません。

だから、そういうことを聞いたり読んだりするたびに不安になるのです。

経験したことがないことには不安を覚えるのはしかたないことですね。

 

こういうときには、「相手を知る」ことです。

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1億円とか2000万円とかいわれているけど、実際の私の老後にはいくらかかるのだろうか。

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それを知ることが大切ですね。

「1億円」は、65歳以上25年間で使う額であり、足りない額ではない

「定年前」によると、マネー雑誌などでよくいわれる「1億円」という言葉にいたずらに怯える必要はないといっています。

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これは人間の不安心理をうまくついた巧みな表現なので、そのミスリードに惑わされてはダメだというのです。

つまり、1億円は、65歳からの支出を全部合わせるとそのくらいになりますよ、という額であって、「1億円足りないので、いまから用意しなさい」というお金ではないのですね。

年金などの収入があるわけですから、生活にかかる1億円から、年金による収入分は、それで賄えるわけです。

それで足りなり分だけを用意すればいいんですよね。

でも、「1億円必要!」と言われたら、いまから1億円つくらないといけないのかという不安に駆られる気持ちもよくわかります。

では、足りない額はどのくらいなのか

では、年金などの収入で補った上で実際に足りない額はどのくらいなのでしょうか。

これがまた人によってまったく違うので、自分で計算するしかありません。

夫婦の場合と、独身の場合でも違いますし、65歳以上で働くかどうかでもまったくちがいます。

足りない額の基本的な考え方

とはいってもある程度の概算はできます。

まず、「1億円」の根拠ですが、先程の「定年前」ではその根拠が公益財団法人生命保険文化センター実施による「生活保障に関する調査」ではないか、としています。

それによると、ゆとりある老後生活費は、月額34.9万円としめされており、

34.9万×12ヶ月=年間419万円。

90歳までの25年間で、419×25で、1億475万円となることから、1億円という数字はそこから来ているのではないかということですね。

 ここで、「自分が月34万かかるな」という人は、支出額を1億円で計算しはじめればいいのです。

しかし、多くの人は、どうもそこまではかからないのではないと考えてよいようです。

著者は、毎月24万円くらいには収まっているそうです。

そうすると、90歳までの支出は、1億円ではなく7,200万円ですむわけです。

月24万もあれば大丈夫という人は、、7,200万円から計算を始めたらいいですね。

自分の老後資金を知る

保険相談ナビによると、「老後資金」という言葉を使っています。

ここでは、

[st-point fontsize=”” fontweight=”bold” bordercolor=””]毎月の収入に対する支出の赤字額[/st-point]

[st-point fontsize=”” fontweight=”bold” bordercolor=””]介護費用ひとりあたり500万円[/st-point]

[st-point fontsize=”” fontweight=”bold” bordercolor=””]葬祭費用ひとり200万円[/st-point]

以上の、その総額であるといっています。

 

そうして次のような例をあげています。

[st-midasibox-intitle title=”ポイント” fontawesome=”fa-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold”]

毎月の収入 平均22.3万円 支出は平均26.5万円。 

赤字額毎月4.2万円となります。 

これを25年間積み重ねると赤自分が1260万円となり、それに介護費用二人分1000万円と総裁費用二人分400万円をたすと、2600万円ほどが必要な老後資金だというわけです。

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もし、あなたの収入、支出、そして月の赤字がだいたいこのくらいなら、2600万円ほどを準備しなければならないということになるわけです。

必要な老後資金2600万円をどう用意するのか

退職金を使う

あらためて、2600万円ほど足りなくなることがわかりました。

これをどのようにして準備したらいいのでしょうか。

退職金をあてるのでしょうか。

わたしは、退職金は夫婦の老後の介護費用に残しておくべきだという考えをもっています。

このことから言えば、介護費用と葬祭費用を夫婦分合わせて1400万円を退職金から出すというのはよい考えかもしれません。

とすると、残り1200万を準備する必要があるというわけですね。

退職金がいくらのこるのかはわかりませんが、ここには使いたくないところです。

とすると残るのは、「働く」ということですね。

働いて1200万円を得る

1200万円というお金は、働いて得るというのが一番よい考えのようです。

1200万円とは、どのくらい働けば得られるでしょうか。

25年間で1200万円をえられればいいのですから、1200万を25でわると・・・

なんと1年48万円稼げればいいのです。

つまり一月4万円です。

80歳までしか働けなくて、15年間しか収入を得られない場合は、年間80万円を得ることで、90歳までの1200万円を調達することができます。

このばあい、月7万円ほど稼げればよいということですね。

(赤字が月額5万程度という前提で話しているので、それは確かにそのとおりですね)

働くといっても、「赤字になる分、6、7万円稼げればいい」と思うと、そんなに働くことについても心配はありません。

どんな働き方があるのか

したがって、定年後の働き方としては、月6、7万円ほどを稼げるゆるやかな働き方でいいわけです。

現役の時のように、家族や家のローンのために、プライベートの時間まで犠牲にして、必死に稼ぐような働き方は必要なくなります。

これくらいの金額でよいなら、60以降の求人はいくらでもあります。

僕は、 リクナビNext  に登録して、毎日企業からのオファーメールを受けていますが、それくらいの仕事ならいくらでもあります。

現役の時と同じくらいの給料や役を条件にしようとするから仕事が見つからないんですね。

月6、7万円を得られる程々の仕事をしながら、生活を充実させられる副業や趣味をしながら生活していくという働き方生き方で、90歳まで十分、充実した豊かな生活を送ることができそうです。

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更新履歴

2019-11-23 公開

2020-6-17 追記

2020-11-22 タイトル等

こちらの記事もどうぞ 「定年前」準備

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