今日も、「定年前」からのお話です。
著者は、「定年になっても再雇用されるので安心」は勘違いと言っています。
現代では、高年齢者雇用安定法により65歳の年金受給開始までは再雇用が可能ですが、それで安心していてはリスクがあると言っているのです。
まとめてみると次のようになります。
再雇用の勘違い〜居場所がない
再雇用とは、みもふたもない言い方ですが、企業側からすると法律により仕方なく雇い続けることです。
いくら自分が定年前に要職についていても、功績があっても、会社からすればいつまでも高額で雇い続けるわけにはいきません。
要職も次の人に任せなければなりません。
だから、年金受給まで生活に困らない程度の給料を与えて、さしたる仕事も与えず、ただ会社においてあげているだけとも言えるのです。
残念ではありますがそれが実態。
ですから、再雇用とは言っても、在職時のような給料ももらえませんし、期待される仕事もありません。
自分が何のために会社にいて、どんな貢献をすることができているのかわからないまま、人からも必要とされず、会議にもも呼ばれず、そんな仕事のあり方が続くことに耐えられなくて辞める人も出てきます。
著者も、あまりのやりがいのなさに半年で辞めてしまったということです。
辞めてしまうと、自分で仕事を探さなければならず、これまで何も準備をしてこなかった人にとっては大変な事態となってしまいます。
したがって、再雇用の実態を正確に把握し、仕事の実態も給料も人付き合いも扱われ方も何もかも変わるということを十分に理解してから再雇用を選択しなければ、途中でやめてしまうことになり、露頭に迷うことになってしまうということを自覚しておく必要があるわけですね。
[st-mybox title=”自覚しておくこと”
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- 仕事で必要とされなくなる
- 会議にも呼ばれなくなる。
- 給料も減る
[/st-mybox]
全ての仕事でそうだというわけでは、もちろんありません。高齢者雇用を積極的に行い、そのスキルを引き出そうとしている企業もあります。
しかし、今現在ではそんな企業はまだ少ないのが実情。
再雇用があるからと安心せず、心してかからねばなりませんね。
再雇用の勘違い〜65歳までしか保証されない
再雇用がうまく行ったとしても、再雇用のワナははそれが65歳までしか保証されないことだ、いうことを自覚しておく必要があります。
つまり、65歳を超えた先の仕事の準備を、遅かれ早かれ始めなければならないわけですね。
[st-kaiwa2 r]再雇用されたと言って安心してはいられないのね。
再雇用されようがされまいが、結局のところ自分で職を探さねばならないのは時間の問題。
職探しをすることに変わりはないということですね。
それを考えておかなければ、結局65歳になって慌てることになります。
慌てるのが単に5年先に伸びただけということになりかねません。
再雇用の勘違い、つまり、再雇用されるからと言って安心していることには、以上のようなリスクがありますね。
ではいったいどうしたら良いのでしょうか。
転職も独立も考えているほど難しくない
著者は、転職や独立を勧めています。
転職は自分で職を探すことであり、これは結局65になったらせねばならないことです。
再雇用による仕事の充実が得られないことが分かったならば、どうせせねばならない転職を定年の時点からしておくというのはよい選択肢であろうとおもいます。
私もまさにこの考え方で定年退職前の準備をしているんですよ。
もちろん、再雇用の5年間で転職の準備をするというのも、ありです。
独立、すなわち起業についてもさほど難しいことではない、と著者はいいます。
これに関しては、私は簡単にはいかない気がします。
起業のリスクは起業資金で退職金を溶かしてしまうことです。
大切な生活資金となる退職金を、起業でとかしてしまうわけにはいきません。
したがって、これはよほどな準備と覚悟を持って臨む必要があると考えます。
そういうわけで、私自身のオススメはというと、
[st-cmemo fontawesome=”fa-hand-o-right” iconcolor=”#3F51B5″ bgcolor=”#E8EAF6″ color=”#000000″ iconsize=”200″]転職し、生業を細く稼ぎながら、したい副業をして稼ぐ。[/st-cmemo]
これです。
定年退職後の仕事は、それまでのように高い給料を得る必要はありませんし、企業のために自分を犠牲にするような働き方をする必要もありません。
この記事で書いたように、月10万程度を稼ぐ程度のゆるい働き方をして、年金で足りない分を補填しながら、あとはしたい副業で稼いで行く。
これは定年退職後の、とてもやりがいのある仕事の仕方であると考えています。
退職前と同じくらいの給料を稼ぐ必要はありませんし、役職も必要ありません。
そんな、ほぼ条件のない求人なら「 リクナビNext 」にもたくさんオファーがあります。
責任も重労働もないゆるい仕事で月10万程度稼ぎ、副業で自分の才覚を生かしていくらでも稼ぐ。
とても楽しいじゃありませんか。
ちなみに私は非正規をいくつか掛け持ちして月10万ほど稼ぎ、コーチングやイラストレーター、ライターとして、それ以上の額を稼いでみたいなと思っています。
それぞれから一定の稼ぎが生まれてきたら、次第にそれら副業を本業化する。
そういう働き方をやってみたいですね。
こちらの記事もどうぞ 「定年前」準備
更新履歴
2019-11-26 公開
2021-2-25 現状に合わせて修正
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