今回の電子書籍の書き方
「書く」「出す」といったままほったらかしていた「書く書く詐欺」だった電子書籍第3作目をいよいよ書き始めます。
今回の書き方は,ブログで2000文字ほどの記事を10数本書き、それをまとめて電子書籍にする,といやりかたです。
「新聞の連載小説が本として出版されました」←こんな感じ。
このやりかたのよさは,ブログという形で毎日少しずつ連作することを通して,執筆が進んでいくということです。
注意点は,書き溜めたものからなにか本にできるものはないかな,と集めていくやりかたをすると,慣れない人はうまくまとめられないということでしょうか。
記事の一つ一つがちゃんと読み応えのある内容になっていれば,どれかのジャンルの記事20本くらいまとめるだけで記事になりますが,僕らのように毎日書きたいことを書いた記事だと,それだけでは「寄せ集め」てきな感じになってうまくまとめられません。
(あくまで僕の経験からですけど)
ですから,今回は,先に電子書籍にする,という目的をはっきりさせておき,章や節までちゃんとつくっておいてから連載するという形をとります。
書いたことをまとめた本の壮大な失敗例
ちなみに,以前,似たやりかたで本を出しています。
こちら,記念すべき第1作め。
その昔,シドニー日本人学校にいたときに,「パソコン通信」で日本に毎週レポートを送り続けてきたものをまとめた本です。
これ,なんと企画から出版まで7年もかかっているんですよね。
3年間で70通のレポートを送信したんですが,帰国時にそれらをまとめて一度紙の本にしたんです。
この本,「まとめる」ということが異常に難しかったんです。
簡単にまとめられる代物ではなかったんです。
🍏海外引越しのことだけでも,
🍏家族をひたすら待ちながら慣れない土地での生活に慣れていくことでも
🍏家族で海外生活することでも
🍏任地先で学んだことだけでも
それぞれ本になりそうなのに,それらをぜんぶまとめようとしたものだから,どんな糸で全体を綴じたらいいのかわからず,それで何年も迷走しました。
その結果,膨大な書きたいことを集めた本になってしまいました。
この本を下読みしてくださった倉下忠憲さんには,ほんとうにこんな大変な本の出版にご協力いただいて感謝しています。
売れる本を書いて,ちゃんと出版しろ
この本には別のバックストーリーもあります。
しかし,それが自費出版だったということもあり,研究会の人たちにしか読んでもらえなかったんです。
先輩からも,「ちゃんと本にしないか」と叱られる始末。
そのあとの言葉が20年たった今でもわすれられない。
それは
「ちゃんと出版社から本にして出せば,いかに売れないかよくわかるからな!」
ありがたき,ディスり。
いや,本当にありがたいと思ったんです。
それがずっと忘れられず,「いや,やっぱりちゃんと書き直して本にしよう!」と一念発起したの4年後のが2009年。
それから書き直し,書き直しで,2016年にようやく電子書籍という形ですが,出すことができました。
売れたか?ですって?
大勢の仲間の方が読んでくれました。
でもそれっきり。
それから4年以上たちますが,今ではまったく見向きもされません。
結局仲間にしかリーチしない本になってしまいました。
あの時の先輩の言葉,
「売れない本を自費出版なんてしていてどうする!,人様にお金を出して買ってもらう本を書いてはじめて,自分の本の価値に気づくんだ!」
という言葉が本当にわかったんですよね。
でもすでにこの本を出版したときには故人になっていらっしゃいました。
きっとあちらから「ほーら。みろ。」ってにやにやされていることだと思います。
そんなことが,なんと次の一冊でも起こりました。
次に書いた本はこれ。
帰国時に自費出版したものを書き直したのが前作だったんですが,あまりの分量に1冊に入らなかったんです。
文字数計算したら,なんと新書判2冊分でしたから。
それで,入らなかった分でもう一冊作った本なんです。
いやー前作以上に売れませんでしたね。
第1作めがまだそこそこ読まれていた頃でもあったので,そこから何も学ばず,改善もしなかったんです。
しいていえば,タイトルを具体的にしたことぐらいでしょうか
電子書籍を2作失敗してわかった改善点とは
どちらも内容はよい,と思っているんですが,基本的なことを何も考えずに書いてました。
- 誰に読んでもらいたいのか
- 何を伝えたいのか
これを何も考えずに書いたので,それは「自分のことだ」「自分のために書いてくれたんだ」と思ってくれる人なんていません。
こういうことが,昨年あたりから少しずつ分かってきたということです。
そこで,第3作目となります。
今回は,「誰に読んでもらいたいのか」「何を伝えたいのか」,そのあたりを考えた本にしたいと思っています。
今回のテーマは、「10年ブログによるブランディング」です。
僕のメルマガに登録してもらうと,最初に「10年ブログによるブランディング講座」が30通届くようになっています。
これ,通して読むと結構よかったりします。
そこで,まとめて読みたいと言ってくださる人がでてきました。
つまり,この連載講座をまとめて本にするということには潜在的な需要があるということです。
とはいえ、その電子書籍をメルマガと同じにしてしまえば,すでに講座を終えた人にとってはいいのですが
この本を読んでから渡しのメルマガの読者になってくれる人は,同じ内容が30回配信されることになってしまいます。
ですから、そこはなるべく被らないようにしていくつもりです。
講座形式のメルマガの良さと自分で読み進めていける電子書籍の良さ。
そこをうまく考えながらの電子書籍になります。
Podcastでお聞きくださいね。
書いた本は、Kindle unlimitedで無料で読めるようにします。
無料?
はい。
それでいいんです。
今回の本の目的は、売って収益を得ることじゃないんです。
何かのジャンルで一位とったどー!という実績を作ることであり、
その一位の書籍の著者が書くメルマガ(このメルマガですね)に登録してくれる人をふやすためのものだからです。
売れる料金よりもはるかに価値あるものが手に入りますから。
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