今回お届けするのは「徒然草」
ご存知、吉田兼好のブログ、いや、随筆録です。

今更徒然草?
なんで今更徒然草かとお思いですか?
それは、1月ごろのLyustyleの読書で「ほしがらない生き方」を紹介した時、
「ほどほどにやって余裕を持たなければ人生は楽しくないよ」というキーワードのもとに紹介されているいくつかの古典の中に、この徒然草があったからです。
徒然草など、高校の頃しか触れたことはありません。
また、歴史の授業で教える時に、すこしなでたことがあるくらいで、ちゃんと通読したことはありません。
しかし、「ほしがらない生き方」をするためには、僕は徒然草を読んでおかなきゃならんなとおもってAmazonでポチっておいたのです。
すぐに届きましたが、そのまま20冊並行読書の棚へ。
時々パラパラとめくって、フンフンと眺めるくらいでしたが、ようやくLyustyleの読書の29で紹介しようと位置付けて読み始めたのが2週間前です。(メルマガ掲載時)
とはいえ、いわゆる古典ですし、読んでも難しくてわからんだろうなあ、と思いながら、日毎にページ数を割ふってたんたんと計画的に読むといういつもの手法をもって読み始めたのですが、さにあらず。
「わわ!」
「わわ!」の連続でした。
「あるある!」
「それ、おんなじやん!」という共感の「わわ!」
「ん?これ、以前の段で逆のこと言ってなかった?」という、「??」の「わわ」
そういうものが絢爛と散りばめられてあり、ツッコミどころの宝庫だったのです。
いったいなんでこんなものわざわざ書いたの?と思うようなものもあります。
「これって忘備録?」というような内容です。
(後の方に載せています)
兼好はブロガー?
そういうことを感じ続けるにつれて、吉田兼好と言う人は、一体これを何のために書いたんだろうか?と思うに至りました。
今でこそ教科書に載るような有名人ですが、吉田兼好がこれをつらつら書いていた時、1000年後の世界では自分がものすごいことになっているなんて思いもしなかったのではないでしょうか。
それとも、ねらったのでしょうか。
そんなこと考えていると、「ははあ。この人は僕と一緒で『サメが生きるために泳ぐように、生きるためには文を書かざるを得ない人』にちがいない。と思いました。
その上で、きっと誰かが読んでくれるだろう、読んで反響をもらいたいもんだ、という自己顕示欲。
それがなければ、なかなかこんなの書けはしないだろうと思ったのです。
順番も何も関係ないし。
そこで行き着いたのが、吉田兼好ブロガー説です。
今の時代にいたら、必ずブロガーになっていたと思うのです。
ブログは、まさに「なんか書きたい」「読んでもらいたい」と思っていたであろう兼好にうってつけのメディアではありませんか。
メルマガのために読み出した「徒然草」ですが、ここからこんなプロジェクトがうまれてしまいました。
「吉田兼好ブログ「徒然草」〜彼はきっとブログを書いたにちがいない」
現代に生きる吉田兼好が日暮らしpcに向かって徒然草をかいたなら、きっとこんなになるだろうという試みです。
随時増やしていこうと思ってます。
紫式部が「わかる!あるある!いとをかし」などとコメントを入れてくれることだろうと思います。
ツッコミながら気楽に読む
書評から微妙にずれてしまいましたね。
「徒然草」は、気楽に読んでいい本です。高校時代の教科書に載っていたからと言って、難しい、生真面目なものじゃありません。
「子どもがいない人にわかるもんか」と言ってみたかと思えば、「子どもなんかいらんよ」と言ってみたりする。
一見矛盾に見えることがありますが、人間は矛盾する二つの考えの間で折り合いをつけながら生きているのだという吉田兼好の柔軟な考えがよくわかります。。
毎日、一段ずつ、ツッコミを入れながら読むのが、きっとこのメルマガを読んでいる人たちにとっての「正しい」徒然草の読み方であるのかもしれません。
徒然草ツッコミ例
□
「・・・こうした風流な振る舞いは、まったく平常の心がけによるのに決まっている。」
😳 〜ふんふん〜
「その人は、その後間も亡くなってしまったそうです。」
😰 〜え?・・・え?〜
「・・・・」
「・・・・おしまい」
😱 〜何?いったい何がいいたいの?〜
□
第34段 「甲香(かいこう)は、法螺貝のような貝なんだけど、それよりもちいさくて、口のあたりが細長で、突き出ている貝の蓋だ。」
😳〜ふんふん〜
「武蔵の国金沢という裏にあったが、土地の人は、「へなたり」と申しておりますと言っていた。 」
😳〜ふんふん。「へなたり」ね。〜
「・・・・・」
「・・・・おしまい」
😱〜え?それだけ?何。へなたりがどうしたaaaa!?〜
□
第71段 「なにかの折にさ、今誰かが何か言ったことも自分の目に見えるものも、自分の心の中の考えも、こういうことがいつぞやもあったがなあと思われたりして、いつともおもいだせないけど、でもまさしくあった、という気がするのは自分だけ?自分だけがこんあこと感じるの?」
😃〜いやいや、あるある〜
〜それはデジャブといってだなry〜
□
第96段「めなもみという草があるんだけど。マムシに刺された人が、その草をもんでつけるとすぐになおるとさ。見知っておきたまえ」
😭 〜へえ・・・・だから何?なんでこんなことわざわざ書くの? 1000年後?1000年後の人に知らせたいの?〜
□
第113段「老人が、若い人に混じって無理に笑わせようとしたりするのは見苦しいよね。あと、そんな身分でも無いのに、世間に評判の高い人と遠慮なく親しげに話したりさ。」
🤔〜いやあ・・・・あの・・・1000年後もあまり変わらんとおもうよ・・・〜
□
ページの端に、上のようなコメントを入れていきましょう。
とはいいながら、やはり、「う〜ん」と考えさせられるような段も当然たくさんありますよ。だって、歴史の荒波をくぐって生き残った古典ですからね。
徒然草のススメ
厭世的でありながら、街から離れて済むことができない。結局のところ人が好き。
そんな吉田兼好のブログ、いや、随筆「徒然草」をぜひお読みください。
WEBには全訳もありますが、紙の本で読むことをお勧めします。
でないと、「おおお」とツッコミを入れることができないではないですか。
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