僕は長年(30数年間)、DTMを楽しんできた。
昨年、定番の音源バンドル、Native InstrumentsのKompleteシリーズのStandard版を買った。
5万以上のサウンドが入っていて、楽器やエフェクトは95種類以上。全部ダウンロードしたら300Gにもなるおばけ音源だ。
呆れるほど豊富な内容だが、世界中のプロがつかっている定番の音源だから当然そうなるだろう。

購入から半年。
つい最近、サマーセールで半額になっていたのをきっかけに、思い切ってUltimateにアップグレードした。
こっちは、さらに呆れる。
楽器とエフェクトは150種類以上、サウンドの数は10万超え(!!)。全部ダウンロードしたら800G!
サマーセールでの価格は12万超える。(平時は18万くらい)
Standard版からのアップグレードでさえ9万超えるのだ。
おばけだ。
これがサマーセールで半額となっていたので、清水の舞台から飛び降りた。46,250円だった。
音源の数も、質も、Standard版に比べてまさに桁違い。800Gもあるので専用の外付けSSDも用意して、何日もかけて少しずつインストールしている。
夜中にダウンロード始めて、朝になってもまだ半分以下しかダウンドーロだれてなかったので、一度にやるのはあきらめた。
それで、全部一気に入れるのではなく、少しずつインストールすることにした。
むしろ、少しずつ試せるので、毎日少しずつ新しい音に出会えるのが楽しい。
Ultimateにアップブレードして一番嬉しいのは、Alicia’s KeysやAlicia’s Electric Keys、そしてSession Guitaristシリーズの豊富な種類が私のもとにやってきたことだ。


音そのものが魅力的で、鳴らすだけで心が動く。
でも、Standard版でさえ、逆にその音の多さが、どう使ったらいいか分からずに戸惑う原因にもなっていた。
「せっかく高いお金を出して買ったんだから、何か形にしたい」という思いもある。
プロじゃないから売れるとも思っていないが、配信することならできるかもしれない。YouTubeで使うBGMを自作するのも、すごく現実的な目標だ。
そのためには、どんどん曲を作らなきゃ。
でもあまりの音源の多さに、それらをどう使っていいのか、どんな状況で使えばいいのか、おそらくわからずに迷子になってしまいそうだ。
なので、音源ありきで作ってみることにした。先に音源を決めて、それからインスピレーションを受けて、そこに曲を寄せていくというスタイルだ。
これまでは「曲を作ろう」として音を探し続けて迷ってばかりいたけれど、むしろ音のほうに曲を引っ張ってもらうやり方が自分に合っているんじゃないかと思い始めていた。
趣味だからこそ楽しみながら、それでいて自分の表現として何かを残したい。
そのための第一歩として、音源ファーストで行きたいと思った。