※メルマガで配信したものに加筆して転載しています。
ダイスキンとは
みなさん。「ダイスキン」ってご存知ですか?
ダイスキン。
ダイソーのモレスキン
ダイソーで売っている,100均のモレスキンライクなノート,手帳のことです。
誰がつけたのか,なかなか粋なネーミングですね。
下のは,2011年のTweetです
そういえば今日ダイスキン(ダイソーで売っているモレスキン風手帳)を見つけたので買ってきた。本当に良くできてる!もしかして紙質は本家よりイイんじゃあ? #bungu http://t.co/bjeRxgbv
— さとちゃん (@satocyan27) December 15, 2011
これは,2016年のダイスキン
そろそろ手帳を購入する季節ですねー。100均「ダイソー」のダイスキンってご存知ですかー? 来年の手帳はダイソーの「ダイスキン」! https://t.co/hbnrwrYeyj pic.twitter.com/H7pXj3exwH
— goo blog (@goo_blog) November 8, 2016
2018年のTweet
#古典インク は良い。
— katumi1224 (@katumi1224) March 13, 2018
ダイスキンの薄い紙でも、インクが裏抜けしない。細字はもちろん、太字でも抜けてない。 pic.twitter.com/MdEbAMLcwz
この記事では,100均ダイスキンの,本家モレスキンに勝るとも劣らない,その高い費用対効果について解説します。
いくつものノートを使い分けるスタイル
みなさんは,手書きによる思考のキャプチャとしてのメモの主力として何をお使いですか?
[st-kaiwa1]手書きですよ。[/st-kaiwa1]
僕は日常生活のさまざまな場面でメモを取れるように,あちこちにメモ帳をばらまいています。
枕元、職場の引き出し、バッグの中、食卓の後ろのサイドテーブルの上・・・。
「一元管理」ということはもう10年以上前からしていません。
あちこちに書いたメモを集約することもしません。
脳は,そのメモを書いた時,場所などのコンテキストを覚えていますから,脳をフル活用してあちこちからメモを検索するようにしています。(せいぜい,ほぼ日に抜き書きをする程度です)
一元管理をせずに、さまざまな状況な応じてメモをし、脳が覚えているその時のコンテキストをもとに検索するメモの取り方は「コンテキストノート」と呼んでいます(造語です)。
こうして,あちこちにメモをばらまいている私ですが,持ち歩いている一冊もあります。
[st-kaiwa2]モレスキンよね![/st-kaiwa2]
[st-kaiwa1]そう![/st-kaiwa1]
モレスキンの堅牢性が好きで,2012年以来,ずっと買い換えて持ち続けています。
2013年の記事。それまでの代のモレスキンに何を書いたのかを写真付きで紹介した記事です。
ダイソーのモレスキン「ダイスキン」購入
ところが昨年の秋,ダイソーでいかにもモレスキンのようなメモ帳を見つけました。
見た目も堅牢性もほとんどモレスキンと変わりません。
紙の質はそれなりではありますが,十分な質で決してぺらぺらしたものではありません。
モレスキンと見まがうほどの紙です。
枚数が少し少ない程度。
記事にもしています。
この記事に以下のように書きました。
紙の質はいうことなし。
モレスキンは2000円近くしますが,こちらは100円。
約20分の1.
100円でモレスキンっぽい体験ができるならこれで十分でしょう。
表紙が堅牢なので,私は野外手帳として使っています。
モレスキンの買い替えが近づいてきた6月ごろ,ためしに昨年秋に買っておいたダイソーのモレスキン「ダイスキン」を代わりに使ってみていました。
以来,モレスキンの代わりに,この100円のノートを持ち歩いています。
メモの魔力で学んだ,ファクト,抽象化,転用を行っていくために,左ページだけに書いていきます。
結構使いやすいです。
すでに半分近く書いています。
外に持ち出す手帳としてはかなりお気に入りです。
ダイスキンがお気に入りのわけ
MOLESKINEは堅牢性があり、散歩や町歩きの途中で立ち止まって立ったまま書くのにとても使いやすいのですが、この「ダイスキン」も同じだからです。
さっと取り出して、さっと開いて、手のひらにのせ、堅い表紙を下敷きにすらすらと書くことができるのです。
また、「メモの魔力」で学んだように、メモを抽象化、転用のために追記するときにも同じようにささっとできますので、場所を選びません。
これもMOLESKINEと同じです。
しばらくしたら,またモレスキンを買うと思いますが,それまでのつなぎとして十分使えますし,持ち歩く手帳としての主力の座につくかもしれません。
どんなこと書いてるの?
[st-kaiwa2]ダイスキンにどんなこと書いてるの?[/st-kaiwa2]
一番多いタイミング,kindleで本を読んだときに考え込んでしまう文章に出会ったときです。
kindleの文章を書き写して,それについてあれこれ考えを書いています。
メモの魔力の方法で言えば,一気に「抽象化」「転用」まで書いてしまうような感じです。
余談ですが,「ファクト」は少ないですね。
頭にぱっと浮かんだことをその場でキャプチャすることが苦手なんです。
何らかの思いや気づきが頭をとおりすぎるとき,「それがファクトなんだ」と気づくのが遅いんです。「今がそれ!メモ!」とならないんですね。苦手です。
昔からメモ魔ではありますが,ファクトのキャプチャは苦手のまま40年近くメモを書き続けてきました。
2000円と100円の違い
堅牢性や紙の質などについてはさほど変わらないモレスキンとダイスキンですが、そこはやはり20倍の価格の違いがあるわけです。
私はそれを保存性ではないかと思っています。
ヘミングウェイなど、著名な作家が愛用していたということは、モレスキンを語るのによく引き合いに出されます。
それだけ昔から使われており、さらにそれらの手帳が現存している。
強度としての堅牢性だけでなく、保存の上でも堅牢性があるわけですね。
この保存性が、100円の紙ではもしかしたら弱いのかもしれないですね。
[st-kaiwa1]数年たってみないとわかりませんが、構成にまで残したいような大事なメモを書くのだという時には、やはりそれなりの値段のする手帳を使うと良いのでしょう。[/st-kaiwa1]
更新履歴
2019-8-12 公開
2020-7-13 大幅に追記。構成も変えました。
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