1988年からデジタル日記を書き始めて27年ほどになります。
前回2013年に,当時の日記の書き方をレビューしていましたが,それから3年たち書き方もかわっているので,現時点での日記の書き方についてまとめておこうと思います。
私が24年間書き続けているデジタル日記を印刷して、本としても残しているわけ | 知的生活ネットワーク
当時は,Evernoteにためたログを「日次処理」としてデジタル日記に書き出していました。またDayone(ダヨネではなく,デイ・ワンですね)を使っていたので,こちらはその美しさのまま,週に一度PDFで書き出し,それをWordに変換してデジタル日記に追記していました。それなりに楽しい日記ができていました。
Workflowyを中心としたその日のログの集積
年度が替わり,Workflowyもずいぶん使うようになってきた2014年,日報という項目を作って,毎日の日付をタイトルにしたトピックをつくり,さまざまな日々のメモをその日のトピックに集約するようになりました。
デジタル日記には,この「日報」を貼り付けるようになりました。
作業自体はEvernoteから貼り付けることとさほどかわりませんが,まだEvernoteにログを残していた時期だったので,EvernoteとWorkflowyとどちらも参照しながら日記をつけていました。
Postever と えばろぐ で一日をたんたんと記録 | 知的生活ネットワーク
上の記事見ると,昨年の10月ごろでは,まだEvernoteへの集積が中心になっていることがわかります。
ところが,昨年12月の暮れにMemoFlowyが出てから,一気に私のログとり環境がWorkflowyに移行していきました。
一日分の日記の項目をあらかじめ記入してあるテンプレートを作って置き,毎朝それを呼び出してそのままWorkflowyに送っておきます。
「役割からの思考行動」のトピックの下に,「○○として」といった私の仕事上,プライベート上のさまざまな役割がトピックとして作られています。
こうして,その日にMemoflowyによってどんどん追記されていったWorkflowyを夜中に開き,朝放り込んでおいたテンプレートの項目のしかるべき位置にメモを移動させていきます。こうして日々のログができあがるようになりました。
ここでとれるログは実に精度の高いものです。自分の役割からの行動,アイデアログなどが,テンプレートとMemoflowyによるその場でのアイデアキャプチャによって,ほぼもれなく書き込まれるのです。夜にデジタル日記を書くとき,そのテンプレートを見ることで思い出すこともあります。
あとはそれをコピーしてWordのデジタル日記に貼り付けるのです。
2014年にほそぼそとEvernoteの補助的な役割で書き始めたログですが,今や主役に躍り出ました。
これだけでもかなり精度の高い日記ができあがりますが,実はそれを側面から支える強力なツールがあります。
「たすくま」を最強の日記ツールにする
たすくまのログ取りを本格的に始めたのが今年の1月になってからです。こちらのお二人に触発されました。
#たすくま 654日目
たすくログを毎日の中で軽く何回もちらちらと見るようになって、初めて気づいたが、「いつも疲れてる」。ストレスと疲労感で食べ過ぎたり食べなさ過ぎたり。努力してるのに変われなくて、不幸感が強いのはそのせいもあるのか。いつも疲れてるのはまずいな?そもそも→— 泉(8時間睡眠) (@hoppetagaotiru) 2016年6月28日
#たすくま 475日目:就業後、どうしても参加したい予定あり。先週までの進行状態では参加は難しい状況だったが、必ず参加するためにかなり細かく時間を配分して達成。不安が強く、要領と割り切りが悪いタイプ。少々スケジュールがずれただけでも残業でカバーしがちな悪い癖が治りつつあるような…
— クリヤ (@KriyaMariko) 2016年6月28日
おふたりのたすくまのレビューがとても参考になり,わたしもたすくま再開しよう!と意気込んで改めてログ取りを始めたのです。
それまでにもログ取りは思い出したようにやっていて,とったログはEvernoteに送っていました。時々眺めてはなんかに使えないかなと思っていたのですが,1月からちゃんとやろうと思って始めたログとりでは,その場メモも書くようになったためEvernoteに送られたレポートが実に充実したものになっていることに気づきました。
おまけに写真もつけるようになっていましたので、Evernoteに送られてきたたすくまからのレポート自体が素晴らしい日記になっていたのです。何時から初めて何時までの何分間したか、ということも正確でした。
それをコピーしてデジタル日記に貼ってみたのは言うまでもありません。
workflowyによる、役割やプロジェクトの記録、その日の正確なライフログとしてのたすくまログレポート
この2つが合わさって、これまでの27年間の中で最強のデジタル日記を作ることができるようになりました。
おまけにかかる時間はworkflowyとEvernoteからのコピペと若干の追記くらいのものですから、毎日のデジタル日記にかける時間はせいぜい10分間ということになっています。
まとめ
現在のデジタル日記のフロー
朝、memoflowyのテンプレート機能で作った今日の日報の項目をworkflowyに送っておく。
行動の感想、改善点、アイデア、など様々なことをmemoflowyでキャプチャ。workflowyのinputにしていしたトピックに放り込んでいく。
「たすくま」では、タスクを終えるときになるべくメモを書く。これはそのまま日記になる部分なので、記録への意欲も高まる。
夜、workflowywを開き、日報の項目にその日のメモを移動する。
全てを選択してコピー。Wordのデジタル日記に貼り付け。
前日のたすくまレポートをEvernoteで開く。
そのままコピーしてWordに貼り付け。
書式等の体裁を若干修正して見やすく。
以上10分ほどで終わり。
12月にmemoflowyがでてからmemoflowyとたすくまでこれまでになかった強力なデジタル日記作成体制が整いました。
精度が高く,極めて短時間。
1月から始めて、現在6ヶ月ほど続けているところです。
おわりに
こうしてレビューを書くたびに思うのですが,私たちは「しくみ」とか「方法」とかをどんどん変えていきます。日記も同じです。どんどん途中のやり方を変えてきました。
しかし,出力されたものをWordへの「デジタル日記」と一本化してきたため,途中の仕組みや方法が変わっても,デジタル日記は何も変わらず同じ形でずっと続いてきています。
そして,いつでも見ることができるようになっています。
最終的にでてくる形を変えないということはそんなことなのだな,と改めて思っています。
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