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イエスタディを見に行く人への,ネタバレ大いにありの情報

知的迷走日記保管庫
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イエスタディを見に行きました。

突然自分以外にビートルズを知らない世界に飛ばされたシンガーソングライターの話です。

エルトンジョンの「ロケットマン」を観に行った時に予告編があっていましたので、公開を楽しみにしていました。

マークイズ福岡ももちのユナイテッド・シネマです。

映画の内容をざっくり紹介

これから紹介する内容はざっくりした概要なので、ネタバレにはならないとは思いますが、どのあたりをもってネタバレと感じるかどうかは人それぞれなので、注意して読んでくださいね。

 

お話の概要。

イギリスのとある街に住む売れないシンガーソングライターが、交通事故をきっかけにビートルズが存在しないパラレルワールドに飛ばされます。

ラッキーとばかりに次々のビートルズの曲をどんどん発表。

一躍大スターになります。

そのうち、いつかバレるのではないかと怖くなったり、時折混ぜる自分の歌は全く評価されないことでがっかりしたりすることが積み重なり、

いろいろあって、ついに大聴衆の前で真相を暴露し、普通の生活に戻る、というお話です。

 

これくらいなら、ネタバレではないですよね。

「ビートルズ」を知っている人がいた!〜少しネタバレ

気をつけてください。

少しネタバレしますよ。

 

どうやら、自分以外に知らないと思っていたビートルズを、知っている人がいるようなのです。

 

ことは、大勢の記者を前にしての記者会見の席で起こりました。

質問をしようと林立する記者たちの手に混じって、後ろの方の席にイエローサブマリンが振られているのを主人公は見てしまうのです。

イエローサブマリンは,まだこの世界では発表していません。

しかし,それを振っている人がいる。気づいて!といわんばかりに。

 

一体どうしたことでしょう?

お前の贋作はバレているぞ,というサインなのでしょうか。

 

そしてついにその時がやってきます。

付き人が、楽屋にいる彼のところに会いたい人が来ている、と告げにきます。

その手にはイエローサブマリンが。

 

「これを渡してくれと言っている。追い返すか?」

そう尋ねる付き人に「いや、通してくれ。君は外してくれ」と伝える主人公。

まだこの世界で発表していないイエローサブマリンを持ってきた人たちです。

バレていることは確定的。

覚悟して客を通しますが、

その人たちは・・・・

はい、ネタバレです。

十行下に書いてますので、ネタバレやな人は読まずに帰ってくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はい。

その人たちは。主人公を捕まえにきたのではありませんでした。

「この世界に彼らの曲を残してくれてありがとう」

お礼を言いにきたのでした。

彼ら二人もビートルズがいないこの世界へ飛ばされてきた人たちだったのです。

 

旧知の友にあったような嬉しさ。

彼らは、主人公の辛さを理解してくれていて、あるメモを渡してさっていきます。

何か心の支えになるかもと言って。

その紙は何かの住所でした。

主人公はその人に会いにいきます。

主人公が会いにいったのは、まさかのあの人!〜すごいネタバレ注意!

主人公は車を走らせて、ある海辺の家にやってきます。

家の中には老人が窓の外を見ながら絵を描いています。

私たちにはその背中しか見えません。

しかし、彼の後ろのテーブルには、彼が描いた絵が立てかけてありました。

その絵を見た途端、私の背中がゾクゾクとなりました。

私の周りからも「ああ・・・」とか、「うう・・・」などの声というよりも音が漏れ出てきているのを感じました。

私を含めて,この場に居合わせたみんなが、この老人が誰であるか分かったのです。

 

本作最大の山場にして、最大のネタバレです。

苦手な人は見ないでね。

十行下ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ノックの音に中から顔を出す老人。

丸い眼鏡に金の長髪。

顔はシワでいっぱいの老人です。

しかし,それは紛れもない,

ジョン・レノンでした。

 

この世界のジョンは,船乗りとして世界を旅し,リタイヤして幸せな人生を送っていました。

何歳ですか?という主人公の問に,

「78になるよ」と答えるジョン。

「よくぞ78まで・・・ハグしていいですか?」

涙ながらにハグをする主人公に,ジョンは「精神科にいったらどうかね」とやさしく声をかけるのでした。

主人公のいた世界では,自分は世界史に名を残すほどの大スターで,すでに40歳でこの世を去っているなんてつゆとも思わずに。

 

しかしこの世界では,ジョンは暗殺される必要はありません。

この年になるまでひっそりと自分の人生を生きてきたのでした。

 

このことがきっかけとなり,主人公は,すべてを暴露する勇気を得るのです。

 

最後はハッピーエンドといってもいいんだろう

すべてを暴露した主人公は,この世界に残したビートルズの音楽をすべてただできけるようにし,音楽界をさりました。

そして,学校の先生として,今日も子どもたちと一緒に楽しく歌を歌っている。

 

そんなシーンでこの映画は終わります。

歌っていたのは 「オブラディ・オブラダ」でした。

感想

お話自体のおもしろさというよりは,よくぞビートルズをネタにしたファンタジーをつくったなあという感慨がわきました。

 

日本には,この作品に10年ほど先立って「僕はビートルズ」という名作漫画があります。

その漫画を一気に呼んでいた僕は,ストーリーの重厚さに参ってしまっていました。

 

こちらはタイムパラドックスもので,現代のビートルズのコピーバンドが1962年にタイムスリップしてしまうのです。まさにビートルズがうまれようとしているその時代。

まだだれも「And I love her」を知らない1962年のある飲み屋で,途方に暮れた主人公が気休めにこの曲を引いたことから世界がとんでもない方向に回り始めます。

 

大スターになりながらも,借り物を演じている後ろめたさと,いつかばれるのではないかという心配。

これは,イエスタデイも同じ流れでした。

 

しかし,漫画ではそれに加え,歴史に対してとんでもないことをしてしまっているのではないかという恐れが加わります。

自分たちのせいでビートルズが歴史上に生まれなくなるのではないかという危惧です。

実際にビートルズがいる世界でビートルズがこれから歩みだそうという世界をいじってしまおうとする人間の悩みは,「イエスタデイ」よりも遥かに厚みがあった気がします。

ですから「イエスタデイ」を見た時,目新しさは感じませんでした。

もし「僕はビートルズ」を呼んでいなかたら,もっと楽しめたかもしれません。

 

また,ビートルズがいない世界というものの描写が少し浅い気がしました。

主人公はかなりあっさりと,それを受け入れてビートルズの曲の再作成を始めてしまうのです。

ビートルズのことを話しても通じない世界がいかにつまらないか,もっと描いていたら,後で登場する自分以外にビートルズがいる世界から飛ばされてきた二人と出会ったときの喜びが大きくなったことと思います。

 

しかしこの映画は,ビートルズを知っているということをとても嬉しいことだと思わせてくれたことには違いありません。

そして,ビートルズは世界と時間を超えて人々を結びつけているのだということも大いに感じさせてくれました。

 

私達は,ビートルズの曲を口ずさむだけで心を通い合わせることができるのです。

ビートルズの音楽は,人類の共通語にほかなりません。

おまけ:ユナイテッド・シネマの映画館への入り方

まだ、店舗がオープンしていない時間から、映画館は開いているのですが,たどりつくまでが大変です。

 

僕は9:45の回を見たのですが、普通の店舗入り口からは入れないので,映画館直通の道を探さねばなりません。

 

そこで,まずは,店舗入口にある地図を見つけてください。

時間外に映画館に行くルートが示してあります。

その地図に従ってエレベーターを探し、そこから4階に上がってください。

 

しかし,4階を出てもまだ簡単にはわかりません。

見えるのは駐車場内への入り口だけだからです。

エレベーターの中でいっしょになった「同志」みんなで戸惑いながら駐車場に入ることになりますが、右手に入り口らしきところが見えますのでそちらに向かってください。

階段が目の前に開けますのでそれを上がります。

階段の踊り場的なところが入り口になっています。

 

実にわかりにくく、途中で一緒になった「同志」の人たちと恊働体勢が生まれ、戦友になったかのような気持ちで映画館を探し当てました。

はっきり言って、実にわかりにく案内です。

覚悟していってくださいね。

 

店舗が開いた後なら駐車場からすぐなので難しくありません。

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