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「タグ」の意味に気づいた頃のこと~Evernote賛歌

投稿日:2013年1月12日 更新日:

初めて「タグ」というものの存在を知ったのは、ブログが流行りだしてからです。

アメリカでは9.11以後、個人による情報発信が爆発的に増え、一気にブログが広まったと聞きます。

日本では、まだまだサイトをHtmlでちまちまとつくっていた時代でしたので、日本で流行り始めるには数年のタイムラグがありました。

 私も最初のブログは2004年のことだ。それまでは「楽天広場」を使ってました。まだブログという概念ではなく、個人が簡単にWeb上でホームページをつくれる、しかもメニューなどはエントリーを書くと自動でつくられていく、という今で言えばCMSなんですが、当時はなんてすごいもんだと思って「更新作業が自動化されたホームページ」をつくる感覚で楽天広場で日記を書いてました。

この楽天広場にトラックバック機能などがつきブログ化するのがたしか2005年。日本でも本格的にブログ文化が始まった年だと思っています。

そこに「タグ」という概念がもちこまれていました。

その頃はまたタグというものの意識はあまりありませんでした。その持つ意味がわからなかったのです。

 

しかし2005年から本格的にいくつかブログを立ち上げ、記事が増えてきた時、タグの持つ意味がようやくわかってきたのです。それまでのデータベースがどうしても叶えられなかった「これはどのカテゴリーにも入る。どっちに入れたらいいんだ?」というあの悩みを解決してしまったからです。

以前紹介した「山根式袋ファイル」

PC-8801用のお化けワープロ P1 | 教師の知的生活ネットワーク

山根式袋ファイルシステム 86年から使い続けているデータベースシステムです。
 F1000198.JPG

 

このデータベースは、まさに実物のデータベースであり、20数年使ってきていて未だに現役なわけですが、データを袋に入れる時、いつも悩んでいました。そして、白紙を1枚用意してそれをコピーとし、「このデータの実物は◯◯という袋にはいっているよ」と表示したものを入れておくことで解決していました。つまり、同じデータの複数保存という形で解決していたのです。

これもひとつの解決法ではありました。しかしスマートではありません。

 

PCのデータベースでも同じことがおこりました。

データベースの項目に「キーワード」というものをつくって検索につかっていましたが、このキーワードには言葉がひとつしか入れられないのが普通でした。

だから、さっきのような悩みを解決するためにデータベースの設計時にキーワード1,キーワード2,キーワード3というようにキーワードのフィールドを3つほど作っておいて解決する、という方法をながくとっていました。

複数キーワードのジレンマ。これは、データベース構築についてまわることだったわけです。

 

初期のブログもそうであったと思います。記事を何らかのカテゴリに位置付ける時、このカテゴリにも入るがこのカテゴリにも入るというような時にいつもどちらに入れたらいいのか、どのように解決したらいいのかも常に悩んでいたものです

 

ところが長年続いたこのジレンマをタグが一気に解決してしまった。

カテゴリーがデータを入れる袋だとすると、タグは文字通り袋に貼り付けるタグ。シールです。シールですから同じ袋に何枚でも貼り付けられます。

そして「このタグがついている袋」というように検索で引っ張ってこれるのです。

袋は悩まずにどれかに入れておき(またはなんの袋にもいれずに!)タグをポンポンとはりつけていきさえすれば、あとから同じタグのものだけ引っ張ってこれる。

逆に言えば、このAというデータはこのタグからも、そのタグからも、あのタグからも引っ張ってこられることができる。

 

このすごさに気づいた時、なんとかして自分のデータベースシステムにこのブログのようなカテゴリとタグでクロスリファレンスできるシステムをローカルで作れないかといろいろと悪戦苦闘しました。

2005年頃はOneNoteをつかってデータベース構築をしようとしていましたが、この「タグ」という概念を知ってからはタグでノートを引っ張って表示させることができないOneNoteを使うのをやめました。

そうして、Xampなどをつかって、ローカルホストにWordpress環境をつくり、ローカルブログという形で教育に関するデータベースの構築を始めたのでした。それが2009年夏頃のことです。

ローカルに構築したブログ形式でのデータベースは検索にはとても便利でした。タグをひとつのデータにどんどん貼っていきさえすればどんなかたちでも検索でもたちどころに欲しいデータを引っ張りだしてこれるのですから。

20年間続けてきたデータベース構築の悩みが一気に解決してしまいました。まさに有頂天。

ところが、ローカル環境だからWordpressのデータ構築は速いだろうと思っていたらなんとWeb上にあるよりもすごく遅かったのでした。ひとつの記事の更新に何十秒もまたなければならない状況では実用になりません。記事が500〜600ほど溜まった時点で頓挫。

構築にも検索にも時間がかかりすぎるデータベースはいかに検索性にすぐれていても使い物になりません。私の夢は一夏で終わってしまいました。

がっかり。

 

それからはデータベース構築用のクローズドブログをひとつつくり、またちまちまとデータを構築していくことにしました。

 

そんな時、私は出会いました。

そう Evernoteにです。2009年の秋のことでした。その時の、わたしのとびあがらんばかりの喜びはいかばかりであったか、同じ経験をしてこられた方にはおわかりのことと思います。

ブログのようにタグを自由自在に使って検索できるデータベースシステムをローカルで管理できるようにしてくれたEvernote。

感謝しています。

 

 

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