昨日のYoutubeライブ,「Lyustyleさん,教えて」のコーナーで(そんなコーナーができてた),いただいた質問。
何か自分が取り組んでいることをやめる時,
「やめるんじゃなくて,棚上げすると,いつかまた再開することができて,結果達成っすることができます」
という話を以前ライブでしていたんです。。
僕がこの話でよく引き合いに出すのが,1冊目の電子書籍「25年前からのパソコン通信」を出すのに7年かかったということです。
書籍を執筆している間,仕事が忙しい時期になったら棚上げし,時が来たらまた再開。
そしてまた棚上げ・・・
これを繰り返していったからこそ出版までこぎつけました。
これって,案外すごいことかもしれないな~と思い始めて,目標達成の話をするときに話すようになりました。
この「棚上げの再開」ということが自在にできるようになったら,それは目標達成に大きな力になります。
ようは,
棚上げはだれでもできる。
でも,それを再開するのはだれもができることではない。
そういうことかもしれません。
続けるために棚上げするという意識
ひとつは,「続けるために棚上げする」という意識を持つことです。
電子書籍を書くという目的を達成するのは,並大抵の努力ではできません。
初めて電子書籍を出版するためには,間にエベレスト級の山々がいくつも立ちはだかっているのです。
これをひとつひとつ登頂することを繰り返していかないと前に進めないのです。
「本を書こう!」と思った瞬間というのは,モチベーションマックスで,全能感全開です。
どんな山でもひょいひょい乗り越えられるという気持ちで取り組み始めます。
しかし多くの場合,続きません。
- 仕事が忙しくなって,電子書籍どころではなくなった
- 進め方がわからなくなって途方に暮れている。
- パソコンの前に座るのもいやになってきた。
- とても完成できるとは思えない
- 面倒
- 自信がなくなってきた
こういうことって誰にでもおこりますよね。
わたしにも一通りおこりました。
そういうときに,ひとは取り組みをやめてしまいがちですよね。
そのときに,「一旦棚上げ!やめるんじゃないから」と自分に言い聞かせて取り組みを中断するわけです。
このように,中断するときに「やめるんじゃない。続けるために一旦棚上げするんだ」と自分に言い聞かせる,というのは,またいつか再開するための要件となります。
週次レビューで毎週確認
しかし,そのままでは,そもそも電子書籍を書こうと思っていたこと自体を忘れたり,再開する気持ちがまったくなくなってしまったりして,そのまま立ち消えてしまう。
そういうことになりかねません。
棚上げしている事自体を忘れてしまっては元モコもありません。
そこで,大切なのが,定期的に見直すということです。
「ああ,自分は電子書籍を棚上げしていたんだよな。まだ再開できないかな」
これを定期的に行う。
これで時が来たら再開できます。
そのための装置が「週次レビュー」です。
週次レビューについては,この記事に詳しく書いていますので御覧ください。
電子書籍の例についても書かれています。
※この記事では電子書籍の完成まで7年ではなく4年となっています。この4年は,長い棚上げ時間を経ての再開後の4年です。書き始めたのはその時点での7年前でした)
週次レビュー用の書き出しノートには,毎週「棚上げしていること」という項目が引き継がれています。
そこには,10個以上の棚上げプロジェクトがあるんです。
こうして,毎週,それを見返していることで,「いつかはやるんだ」という気持ちを保つことができ,機が熟す時が来たら再開となります。
レジリエンスを鍛える
レジリエンスという言葉が一時流行りました。
中断を再開することを,「復元力」といったりしていたのですが,その文脈でよく使われてました。
「困難な状況にあたっての柔軟性」というような意味合いです。
まあ,いわば,ポキリとおれない,「風にそよぐ葦の心」とでもいいましょうか。
いかに,ふわんふわんと体をかわして,困難が過ぎたらしゃんともとにもどる。
そんな復元力をもった心の状態をレジリエンスという言い方で表してました。
鍛えるって,おもしろいですね。
鍛えて硬くなるんじゃなくて,鍛えて柔らかくするんですから。
「もうだめだ!これ以上続けられない。やめよう」といってやめてしまうのが,ポキリと折れた心。
やめた,ということが自分についてまわります。
そして山を超えられない自分という,マイナスの思考が積み重なります。
これに対して,
「もうだめだ。これ以上続けられない。いったんたなあげして,時が来たら再開だ」といって中断できるのが,柔軟な心。
これをすることを繰り返せば,心は柔軟になっていきます。
棚上げを繰り返せばいいんだから楽ですよ。
「三日坊主リピーター」という言葉もありますし(僕が勝手に作った),三日坊主自体を繰り返せばいいんです。
それだけで,柔軟になる。
レジリエンスを鍛えましょう。
まとめ
目標を達成するためには,長いロードが必要です。
途中でやすみやすみいきましょう。
休んだままやめてしまわないように,定期的に山の峯から目をそらさないようにしましょう。
そんなお話でした。
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