電子書籍化する際にお世話になるepub変換サービス。KDP作家のみなさんにも大人気のでんでんコンバーター。
テキストの原稿に「でんでんマークダウン」という簡単なタグを書いておくだけで,epubに変換したとき,改ページができたり,ルビを打てたり,縦中横を表現できたり,とそれはそれは便利なサービスです。
たとえば,改ページをしたかったら「===」と入れておきます。すると変換されたものをビューワーで見たら,見事にその位置で改ページしてくれるのです。便利!
そのマークダウンの表記法の一つに,画像を貼り付けるというのがあります。
次のような表記をテキストに書いておき,画像ファイルを一緒にアップロードしておくだけで,画像を入れ込んだepubを作ってくれるのです。
![代替テキスト](img.jpg)
ところが,確実にその表記法の通りにタグを入れたのに,ビューワーで見ると,そのタグがそのまま見えてしまう。
いったいどうしたんだー!間違いなくタグを書いたのに,iBooksで見たら写真が表示されてないよー!という悩みをどのようにしたら解決できたのか。
今日は,そのお話です。
あっさり解決。ファイル名を簡単にするだけ!
昨日の知的生活日記にもさわりの部分を書いてたんですが,タグが正しいのにもかかわらず画像が表示されない,という方は,画像のファイル名をいじってください。
「でんでんコンバーター 画像 表示されない」と検索してもそんな記事はヒットしなかったのですが,いろいろ検索語をいじっているうちに次の記事を発見。
[KDP]最初のつまずき「文中に画像が入れられない」がファイル名を変えることで解決! : 休止中
まさに私の悩みぴったりのサイトで下。
もう,タイトルに答えがかいてあります。
「画像のファイル名がたとえば、『CbdJO0HWAAAz9NP.jpg』みたいな感じで長くてややこしいものだったんですが、これが保存するときにかアップロードするときにか分かりませんが、誤作動してそういう結果になっていたみたいです。
ファイル名を『picture1.jpg』とか『picture2.jpg』みたい簡単なものに変更したら、ePubファイルに変換後しっかり反映してくれていました。」
とても丁寧な説明でありがたい。
もう「これだ!これしかない!」と思いました。
確かに私の画像も「sydney_1styr_04.jpg」みたいな長い名。アンダーバーが2個もはいってる。
これが原因であるのに違いない。
そう思って「sydney001」みたいな簡単な名前に変えました。
それから,忘れちゃいけないタグの書き換え。
テキストの文中,画像を入れる箇所に次のようなタグを書いていました。
![Paddington](sydney_1styr_04.jpg)
タグの最初に「!」を書き,[ ] の間に代替テキスト。Paddingtonというのは,その写真を撮った場所の名前。これは省略できます。
そして( )で囲んだファイル名。これを新しいファイル名に直しておかなくちゃ。
そうして次のように書きかえました。
![Paddington](sydney001.jpg)
もう一息です。
でんでんコンバーターにとび,ファイル選択で,テキストと写真のふたつを選んでアップロードします。
でてきたものを早速ビューワーで開いてみたら・・
見事画像が表示されました。
さらに執筆は加速する?
画像も無事貼れたし,あとはテキスト自体を完成させるだけです。
昨日,アウトラインもできたことだし,改ページなどの表現力も発揮させられるようになってきたし,で,あとは気持ちよくすいすい書いていけばいいのです。
・・・が,ここにきてまた壁にぶつかってしまう。
昨日,ある程度満足のいくアウトラインができたと思ったのですが,一晩寝てみると,「だから,何?」とつっこまれそうな内容だなあと思ってしまうのです。
うーん。「だから何」・・・・
重い問いですよね。
私の書く本は,読者に何を提供してあげられるのか。全体を貫くテーマは何なのか。昨日はうまく答えられるアウトラインをつくったつもりでしたが,一晩寝てみたらまだまだ十分ではないという気がします。
2年前からこれで頓挫してるんですよね。
もともとの原稿がA4にびっしり書いて220枚 約33万文字という膨大なものです。
岩波新書だと1ページ42文字×15行で630文字。 1冊が約250ページとして文字数15万文字というのですから,私の場合岩波新書に直すと,2冊分。上下2巻本になるほどの分量です。
自費出版だからそれでよかったのですが,それをそのままKDPでアマゾンにおいても,無名の人間の書くそんなもの,だれも読んではくれません。
何を捨て,どんな切り口で再構成したらいいのか。とても難しい作業です。
あれこれ苦労しているうちに「やめたー!」ということの繰り返しでした。
でも,もう一息。今度は必ずやり抜きたいと思ってます。
コメント
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