※追記しました。2017-12-7 「イラストを描かせてください」につながる
Evernoteを見ていたら、2011年の5月頃のノートにこんな日記を見つけました。絵をかけないはずの知人が絵の個展を開いたというのです。
私が大切にしている継続と積み重ねということに関する大事なノートでした。
2011年5月の日記から
「今日は久々に貴重な体験をした。
ある校長先生の切り絵秀作展を見たのだ。
絵をかけないはずの人が、切り絵ならできるかな、と始められたそうだ。それも教頭になりたての一番忙しい時に志されたのだ。
それ以来15年。
絵がかけないはずの人が、切り絵という立派な絵の個展を開催することができた。
ひとえに好きだという理由で続けて来たことによる。
かたや、それなりに力はあり、好きであるのに、形に表せないでくすぶっている人間もいる。
違いはなんだろうか。それは、好きさ加減と、一つ一つ仕上げて形にすることができているかどうかによるのだと思う。
私は、形にすることができていない。
形にしたいけれども、最後まで仕上げることができない。
何かが邪魔している。
退職して時間ができればできるのかというとそうではない。現役の時からやってきているからこそ、退職した後も続けられるのだ。現職の時にどれだけやれていたかにあるのである。
今、やれていないことは、退職してからいくら時間ができてもできない。
小さなことでいいから、できるだけたくさんの完成を経験し、形にしっかりと残していくことが重要だ。
そのために、これはもうほんとうに毎日、小さな完成を続けていくことが大事だ。クロッキー一つでいい。思い出した時に見えているものや風景をこだわらずに描いたり、ラクガキをしたりすることだ。
今日以降、自分は一日一つ必ずラクガキをするという、ラクガキ宣言をする!」
このブログでラクガキラクガキいっていますが、ちょっと違う意味合いですがこの頃から日記に書いていたのだなと思いました。
(私がこのブログでラクガキという時は、それはリラックスのためのスクリブルを指しています)
この先生が,15年間続けてきたことでついに個展を開くに至ったことにとても感動しました。
続けるということはいかに大切なことであろうか。そして一つ一つを完成させていくことがいかに大切かということ。
そういうことを感じて書かれたメモでした。
好きであることと積み重ねること
今日以降、自分は一日一つ必ずラクガキをするという、ラクガキ宣言をする!
たいそうな宣言をしてしまったものですが、でもこのことがきっかけで私は挿絵サイト「挿絵工房」を立ち上げることができました。
挿絵工房 – 学校で使える挿絵のサイト
現在240ほどの挿絵が登録してありますが、将来1000個の挿絵をアップロードし、必要な人につかっていただくことを目標にしています。
私は、将来退職した後、絵に関するなんらかの生産に関する仕事をしたいと思っています。

行こ 行こ!
でも「イラストがほんのちょっとかけます・・・」というくらいで、特に格段の才能もアワードの受賞経歴も持っているわけではない私がそのような仕事をすることができるようになるためには、これはもう、日々の継続による積み重ねしかないのです。
この挿絵サイトは2012年の10月に立ち上げ、3年が経ちました。この10月で4年目に入ります。一時は勢いに乗って毎日1個描いてアップロードしていた時もありますが、忙しさのあまり1年間ほどひとつも上げなかった時もあります。でもやめることはせずに続けています。
そうすると、3年で240個位の挿絵をアップロードするという積み重ねができました。
その結果絵がうまくなったかというとなかなかそういうわけにはいきませんが、きっとそのうちもっとうまくなるのだと信じてやめずに続けています。
私にはその方法しかないからです。
この積み重ねは微々たるものではありますが、やはり見て使ってくださっている方はいるようで、時々メッセージをいただきます。それはうれしいものでさらにやる気を引き出してくれます。
一番嬉しかったのは、出版社2社から挿し絵かきのオファーをいただいたことです。さすがにこれは公務員としての副業規定があるのでお断りしましたが、そういうことにもなるのだ、とさらに勇気がわいてきました。
退職するまでまだ何年もありますので、ここでの積み重ねがきっとその後の人生をもっと豊かにするのだということを信じて、これからも「やめない力」を発揮して続けていきたいと思っています。
ところで・・・
この記事は,下記の記事で書いた「アイデアの再利用」ということが起こって書けた記事です。
Evernoteを見ていると,5年前に書いた記事とここ数日memoflowyで送りながらいろいろと考え続けてきたものとがシンクロしました。
MemoFlowyは、遠ざかっていたEvernoteへ私を呼び戻してくれる | 知的生活ネットワーク
追記 2017-12-7 イラストを描かせてください
ここで述べている「将来イラストを生業の一つにしたい」という思い。
それが「挿絵工房」の継続となり,下の記事「イラストを描かせてください」に結び付いていきます。
また,私のKDPにおける著書「私のシドニー派遣教員日記: 人生に8つの色をつける」にも,積み重ねと継続について章を割いて述べています。
どうぞ,ご参照ください。
更新履歴
公開:2016年8月4日
追記:2017年12月8日「イラストを描かせてください」
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