(上記、アイキャッチ画像はシグマリオンです)
昨年、King-Jimから発売されたポメラについて。
本で読んでから、そのコンセプトが気に入ったので、一通りスペックや口コミについて調べてみました。
どこでも開いてすぐにフルキーボードでうちこめる。
テキストオンリー。
通信なんて必要ない。
文字飾りもいらない。
とにかくテキストをただ打ち込むだけ。
起動は昔のワープロみたいに一瞬。保存せずに電源を切っても、入れなおしたとたんにさっともとの状態で立ちあがる。
どこでも打ち込める、「ポータブル、メモ、ライター」で、ポメラ。
こういうの、実は4,5年前まで市場にわんさかあったんですよね。
モバイルギアだとか、シグマリオンだとか。
WindowsCE機と呼ばれた機械群です。
PDAと言われて一世を風靡しましたよね。
その後、携帯のPDA化で消えていってしまいました。
僕はその状況がとてもおしくて、どうしてどこでも入力できるワープロ機能を市場から消してしまったのだ、と納得がいかないんですね。
確かに携帯でテキスト打ち込めるし、もっといいのは携帯の通信機能ですぐにアップロードしたり送ったりすることができます。
しかし、携帯では、文字入力が少々つらいですよね。スマートフォンの中にはQWERTYキーボードをそなえたものがありますけど、それでも小さすぎる。
だから、やはり外でのちょっとした入力という点では中途半端だと思います。
シグマリオンやモバイルギアだとこれが適度に条件を満たしています。
電源投入と同時にすぐに入力に入れること。
小さいけれども、きちんとしたキーボードであり、両手のホームポジションによる入力も可能であること。
これらのすばらしいギアが消滅してしまった。
しかし、市場はそれをほしがっている、ということです。
ポメラは、その点、先ほどあげた条件を満たしています。
通信機能くらいはあったほうがいい、とか、もうすこし1文書の文字数(8000字)をふやしてもらいたい、とか市場には要望があるようですが、そうではあってもポメラの市場投入には大きな価値があると思います。
いろんな機能はいらないから、とにかくテキスト入力だけきもちよくばんばんやりたい、という人が思いのほかおおくいる、ということを世に知らしめた、ということです。
ねがわくば、そのようなコンセプトで、いろんな機能を省いたシグマリオン4などが復活してくれることを願っています。
まあ、僕はまだずっとシグマリオンを使い続けていて、快適なモバイル入力環境を楽しんでいますので、ポメラを買う必要はありませんけどね。
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