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電子ブックと紙の本 末永く共存してほしいです

木曜ブログです。この前の日曜日に書いたように、この投稿は日曜日に書いて、今日の投稿を予約しておいたものです。

さて、電子ブックの利用歴は2009年からですからそろそろ4年になろうとしています。

その間、iPhoneアプリの豊平文庫やi文庫を長く使って本を読んできました。

これらのアプリは青空文庫リーダーとしてはとてもすぐれていて、カラスの行水の私がこのおかげで40分も50分も風呂から上がってこないので家人が心配したくらいです。

そう、風呂の中で毎晩読んでいました。

 

昨年の秋、Kindleが上陸してからは、ほぼKindleアプリを使って読むようになりました。

Kindleでは、同じ本をiPhone、iPad、Androidで読み続けられるという体験をしました。どこまで読んだか、という情報が共有されるので、風呂の中では防水カバーをつけたiPhoneで読み、寝床では続きをiPadで読む、というようなことができることに夢中になったものでした。

 

そして、今回、専用機がほしくなり、楽天ポイントが利用できる、ということでKOBO gloを買いました。初めての電子ブックリーダー専用機です。

これで、電子ペーパーとか、E-inkとか、そのような目にやさしい読み方の体験を初めてしました。

また、専用機だけにカバーを開いた途端にさっと続きが読めることへの魅力や、電池をほとんど消耗しないことへの安心感など、専用機ならではの信頼と読みやすさを味わっています。

 

これらの電子ブック利用歴の中で、かなりの冊数の本や青空文庫を読みました。

そうして言えること。

それは、これからも便利な電子ブックと紙の本とは共存してほしいなということです。

 

専用機Koboを買ってから、かなり読書量が増えました。というより読書時間が増えました。

これまでの別のことに使っていたスキマ時間の大半をKoboが持って行ってしまったからです。それほど気軽に持ち歩けるし、開くことができるし、読み始めることができる。

専用機は、「本を読む」という行為の持つハードルをここまで下げるのか、と心から関心しています。

もちろんiPadのKindleアプリも便利ですが、Kindleはアプリなので、開くまでに数手かかります。(大したことはないですが)

でも、Kindleにいきつくまでに別のアプリが目に入り、その結果先にこちらを片付けちゃおう、などとなって別のアプリのほうに気が移ってしまうという経験が私には何度もあります。

また、Kindleを読んでいる間中スクリーンに電源が入っていますのでどんどん電池を消耗します。だから、電池が残り少ない時にはKindleアプリを開こうというような気にはならないのです。

つまりまだiPadやiPhoneで電子ブックを読むということはハードルが十分に低くはないのです。

それが、KindleやKoboではクリアできますから、スキマ時間の奪い合いにおいて、私の中ではリーダー専用機による読書が圧倒的に勝利をおさめているのです。

 

それほど読書へのハードルを下げてくれる専用機。私の場合はKobo.

本もポイントで何冊も買い、そして驚くほどの速さでどんどん読了しています。

電子ブックすごい!

小説など、何冊も並行して読んでいる私には、Koboひとつもっていればいいのでどれほど便利なことか。

 

ところが、おもしろいことが起こりました。

それは、読み飛ばして終わり、と思っていた小説が、あまりにもよかったので、きちんと実物を買って書棚に並べたいと思ったということです。

 

数日前に、前から読みたかった「天地明察」を楽天eブックスで買って読み始めたのですが、これがおもしろいということを通り越して、なんだか著者への崇敬の念がわいてきました。

同時に私が知的生活において自分の研究のひとつとして本を集めようとしているカテゴリー「江戸文化史」にピッタリと当てはまるのです。

私の中では江戸文化についての良質な解説書としての意味も持ちました。

こうなると、電子ブックのいちコンテンツとして専用機の中に眠らせておくにはおしいわけです。

実物を買い揃えてしかるべき位置にならべたいな、と。

おそらくこんなこと想定外でした。そんなことが起こるなんて思いもしません。

ところが一度読んで内容を把握した本を、もう一度、今度は紙の本を買って書棚にならべたいななどと思う。

 

おもしろいものです。

そいういうことが今後も何度もあるのだろうなと思います。

そこでタイトルになるのです。

 

電子ブックだからこそ、私はこの本を買う気になったし読む時間がつくれました。(実物の本だったら、バスに乗って遊びに行くのに、バッグに入れたりはしないと思います。)

しかし、同時に紙の本としても存在してほしい。

とてもよい本だったから書棚にならべたい。

どちらかが駆逐されてしまう、というようなことにならなければいいなと思います。

 

 

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