昨年暮れから,chatGPTの情報がすごい勢いで発信されていますね。
ブログもnoteもツイッターも音声も,chatGPT祭りといった様相です。
そんな中,僕もコロナ休暇の暇に任せて参戦していました。
すげーと思うことはたくさんあります。
自然に会話ができますし,
同じ質問を何度しても同じ答え方は買ってきません。
答えるだけじゃなく,それについての意見や考え方など付随事項もつけてくれます。
回答がいくつかある場合は,箇条書きで答えてくれます。
プログラミングのコードを押してくれたり,自分の書いたコードを添削してくれたりすることも話題になっています。
エクセルのマクロや関数などもお手のものです。
僕は,好きな音楽のジャンルである「Chill」のおすすめコード進行を尋ねたら5通りほど終えてくれたので,それを使って音楽を作ってみました。
chatGPTは情報を再構成するのがめちゃうまい
chatGPTはネット上にある情報を使って答えてくれています。
その情報の料理の仕方がとても上手いのです。
- 別の言い方に変えたり,
- 要約したり
- いくつかの事例に分けて説明したり
- いくつかの事例をまとめて合成したり
そのようなことにより,情報を再構築しているわけです。
それがめちゃうまい。
「そんな視点があったの?」という感じです。
たとえば,「民放はなぜNetflixのCMを放送するの?Netflixに人が流れたら民法がみられなくなるんじゃないの?」という質問をしたとき
「むしろ,民法にとっては新しい視聴者層を取り込むことができます」と答えてきました。
「それはどういうこと?」と尋ねたら,
次のように箇条書きで答えてきました。
NetflixのCMを放送することによって、民放テレビは、新しい視聴者を引き付けることがありますが、その理由は次のようなものが考えられます。
1.共通の興味: NetflixのCMを見ている視聴者は、Netflixを興味を持っている可能性が高いです。これらの視聴者は、Netflix以外のコンテンツにも興味を持っているかもしれません。民放テレビは、このような視聴者を新たに引き付けることができます。
2.広告効果: NetflixのCMを放送することによって、民放テレビは自分自身の存在を知ってもらうことができます。これによって、新しい視聴者を引き付けることができます。
3.視聴者の多様性: NetflixのCMを放送することによって、民放テレビは、多様な視聴者層にアピールすることができます。これによって、新しい視聴者を引き付けることができます。
以上のような理由から、民放テレビはNetflixのCMを放送することで、新しい視聴者を引き付けることがあります。
以上,chatGPT
chatGPTが答えてきた新たな視点を持とに掘り下げてみた例ですが,ここには一つの知見が生まれています。
人間の知恵というのは,すでにあるものの再構築,再構成なわけですから,そう考えるとchatGPTは「情報を生産している」といっていいのかもしれません。
2023年2月4日現在chatGPTは盛大な嘘をつく
そういいながらも,まだまだ学習途中なのがchatGPT
現在ネット上にある情報を元に組み立てているので,ひろってくるソースが間違うと壮大な間違いをします。
以前「福岡市の天神の語源はなんですか?」と尋ねてみました。
すると「天智天皇に由来する」という壮大な嘘が帰ってきました。
「てんじん」と「てんじてんのう」という語感が結びついたのでしょう。
「だめ,こたえなおし」というコマンドをだすと
また,ぜんぜん違う答えが。
2回ダメだしをして,3回目でようやく「菅原道真にちなむ」という正解が帰ってきました。
また,「豆まき」について
「節分の豆は投げなくてもいいのか?」と尋ねたところ
「節分の豆」は日本の習慣の一部で、2月3日に風を退けて不幸を払うために豆を投げ合うものですが、投げなくても問題はありません。節分は個人の信念や好みによって異なるので、投げたいと思わなければ投げなくても構いません。
ととんちんかんな答えが帰ってきました。
信念や好みで投げる投げないと決めていいとかそんな問題じゃなくて,その起源や意味するところから,その可否を聞きたかったのです。
しかしそれ以上に大きな嘘がありました。
「豆を投げ合うものですが」というところです。
すかさず
「投げ合うわけではないと思うのだが。」とつっこむと
「そうですね。「節分の豆」は一般的に友人や家族、同僚と一緒に投げ合うことが多いと思いますが、投げ合わなくても問題ありません。自分自身で楽しむこともできますし、他の方法で節分を祝うこともできます。」
これもポンコツな答えが帰ってきました。
そうですね,といいながら,投げ合うという答えを曲げないところが頑固だなと思います。
このように,かれはまだ盛大な嘘をついてきます。
ある程度答えを知っているものについて,彼を会話を重ねながら,適宜正しい情報を入れて教えてあげるという考え方で運用しないと,とんでもないことになってしまいます。
しかし,やがて嘘をつかなくなる
AIは,今一生懸命に学んでいるところです。
たった5日間で100万人の登録者を呼び込んだchatGPTはさらに利用者を増やしています。
世界中のとんでもない数の人たちが,正しい答えを教えたり,彼の答えにオーケーと承認したりしながら,膨大な数の叡智を積み重ねています。
日々,彼の中には正確な知識がリアルタイムで膨らんでいるんです。
それを処理する能力は十分。
そのうち,chatGPTは嘘をつかなくなります。
それも驚くほど短期間のうちに。
Midjourneyの進化を僕は目の当たりにしましたが,chatGPTは,さらに加速度的に賢くなっていくはずです。
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