バレットジャーナルというと,「ばえる」美しいノートというイメージがありませんか。
インスタなどで投稿されているバレットアジャーナルは,マステやカラーペンによるイラストなどで飾られた芸術作品。
ときには自分の本来の手帳とは別に見せるためのバレットジャーナルをつくっている人もいます。
これはもう作品です。バレットジャーナルという媒体で自分を表現するひとつの分野です。
バレットジャーナルというものの,手帳という機能を大きく超えた多様なあり方を包み込む柔軟性が見られます。
では,僕のバレットジャーナルはどうかというと,これはもう本来の「ザ・ノート」といったようなもの。一切の「作品」としての要素はありません。
メモ歴50年,システム手帳歴40年という60男Lyustyleのバレットジャーナルとはどんなものか,それは「ばえない」バレットジャーナルです。
黒一色である
ばえないバレットジャーナルの文字は,黒一色です。
マステもカラーペンもイラストもありません。
カラフルという要素はゼロです。
ノートの持つ様々な要素のうち「機能性」という要素を重視したノートです。
全く「ばえ」ません。
ごりごりとプロジェクトをすすめていくためのコレクションページ
ばえない代わりに機能性重視です。
タスクやプロジェクトをがんがん進めていくためのふたつのコレクションページを独自に作っています。
それは,
- 週次レビュー
- 来週のゴール ウィークリーログ
このふたつです。
週次レビューでは,同時に勧めているいくつものプロジェクト,たとえば,kindleの出版,いくつものブログの投稿,コーチング,ふたつのメルマガ,イラストの作品作り,YouTubeの動画づくり,Podcastやstand.fmなどの進行状況を管理しています。
今週,それぞれのプロジェクトの何が達成できて,何が達成できなかったのかをチェックボックスで評価します。
そして,達成できなかった場合,その原因は何で,どのように改善し,来週はどうするのかとメモします。
これは,ゆったりと1時間以上時間をとって週末に行います。
来週のゴールのページは,4ページからなります。
最初の2ページは,週次レビューから導き出した来週のタスクをプロジェクトごとにリストします。それぞれの項目には月~日までのセルがあり,あらかじめ何曜日にそれを行うのか,チェックボックスを記入しています。
これは,毎日全部していたら時間が足りなくて破綻するので,これは何曜日というようにバランスを見てやることを配置しているからです。
残りの2ページのうち,左はそれぞれのゴールを。右は来週の週次レビューに使います。
これで,マルチポテンシャライトとしての同時並行が破綻しないように管理しています。
まさにゴリゴリの進行管理ノートです。
先頭ページにはミッション・ステートメント
僕のバレットジャーナルの最初のページには,ミッションステートメントが書いてあります。
それは,僕の行動原理が書かれていて,さまざまなプロジェクトはそのミッションから生まれているんだということを常に意識しておくためです。
毎朝起きてからすぐにそれを口にだして,できるだけ潜在意識に落とし込むようにします。
まさにフランクリン・プランナーの使い方ですね。
ちなみに僕のミッションは「シニアを元気に」
ノートはモレスキンのミドルラージ
使っているノートはモレスキンのハードカバー。大きさはミドルラージという新書とほぼ同じ大きさです。
外に持ち出す新書と一緒にポーチに入れています。
とても親和性があります。
持ち歩きのノートなので,ロイヒトトゥルムなどの大きさは僕には合いません。
使ってみたかったけど断念しました。
立って書くことが多いので,ハードカバーは必須。
新書版の大きさもあいまって,手にホールドしやすいのも大事な要件です。
これ一冊で至福の時間を作り出す思考のツール
タスクやプロジェクトををゴリゴリと勧めていくためのツールという要素とは別に,思考ツールとしての面を大事にしています。
コレクションページや,ページの中のセクションを多用し,そこで,自分で出したお題に応えていきます。これが思考ツールとしての使い方です。
スタバでは毎朝メルマガを書いて投稿までしていますが,そのあと出勤時刻まで40分ほどあります。
その間,ノイズキャンセリング・イヤホンをつけて,YouTubeミュージックでスムース・ジャズを流しながら,自分で出したお題についてペンを走らせるという至福の時間をつくっています
今後どんなプロジェクトをつくっていくのか,構想途中の考えの続きはどうなっていったらいいのか,今日の自分は何をどうすれば気持ちよく過ごせるのか。そういうことをセクションを作って書いていきます。
まとまったものになりそうなら,別ページに「コレクションページ」をつくって,そこに書いていきます。
これ一冊あれば,いつまでも遊びつづけられます。
なので,ある程度の「ジェントルさ」,つまり紙の質とか,ノートとしての長い歴史や逸話などを持つモレスキンは,機能性を超えて最適なんです。
まとめ

この使い方の中に,どうしても「ばえる」要素はみつかりません。進行管理や思考ツールとしての使い方なので,むしろ「ばえない」でいる必要があります。
アートとしてのバレットジャーナルではなく,ユーズフルなバレットジャーナル。
60男のLyustyleのバレットジャーナルはそういうノートです。
2022-3-24 公開
2023-1-31 追記