記事内に広告を含む場合があります。

「イエスタディ」のオマージュ〜クスッとするところ ネタバレ多数要注意

知的迷走日記保管庫
Processed with MOLDIV

映画イエスタディの概要を書きました。

今日は、「ははーん」となるところについて書きたいと思います。

Processed with MOLDIV

ビートルズのことをよく知っている人は思いを共有できるでしょう。

逆に知らない人はこれを読んでから見に行くと意味がわかると思います。

「僕が64歳になっても?」

事故にあった主人公を見舞いに来たガールフレンドに言う言葉。

 

まだ、ビートルズのいない世界に来ていることに気づいてはいません。

たしか、ガールフレンドがずっと見ていてあげるというようなことをいった後のセリフだったと思います。

「なぜ64歳?」というガールフレンドの意外な返答に、え?と主人公の頭の上に?がつくシーン。

ご存知、「サージェントペパーズ ロンリーハーツ クラブ バンド」という,世界初のテーマアルバムと言われている名盤に収められている曲 「When I”m 64」のことですね。

ビートルズのいる世界の人たち,とりわけビートルズマニアの間では当然通じるジョークです。

「小さな助けがあったからこそ、今の私がいる」

メジャーデビューするためには事故で欠けた歯を入れなければ。

主人公が街の歯科で治療を受けている時、医者が言った言葉。

 

「私の最初の患者は君のお父さんだった。彼らの小さな助けが今の私を育ててくれた」

途端に,主人公が口を大きく開けたまま足をばたばたさせはじめます。

 

当時、主人公がビートルズの曲を思い出しながら再作成していた時期。

少しでも多くの曲を思い出したかったタイミングで聞いたこの言葉。

この医者の言葉でまたひとつ彼らの曲を思い出します。

 

そう、同じく「サージェントペパー」に収められているリンゴ・スターの曲

「With a litlle help from my friend」

 

この曲を思い出した主人公が、治療中で動かない中、足をバタバタさせるんです。

「またひとつおもいだしたね」とクスッとなりました。

「そんなこと考えたことない」

主人公が、記者から、なぜ「◯◯なんですか?(曲中に出てくる固有名詞。なんだったか忘れちゃいました)」と聞かれた時に答えるセリフ。

ペニーレーンにしても、ミスターカイトにしても、私たち子供の時からあまりに 自然に口にしていて、なぜその名前なんかなど考えたこともありません。

 

でも、曲を書いた本人から「考えたこともない」なんて言葉が出るなんておかしいですよね。

そのおかしいところがそのまま出ているところがクスッとポイントでした。

海辺のホテルでのお披露目ライブ

スターになった後、初のお披露目ライブを行う場所は、主人公ジャックの提案によるホテルの屋上。

 

これは、すぐにハハーンと思うシーンですよね。

解散直前のビートルズが、アップルレコードの屋上で電撃的に行った、あのライブです。

ゲットバックや、ドントレットミーダウンなど、数年間ライブをやっていないバンドだとはとても思えないほどのものすごいキレのある演奏は、今でも語り継がれてますね。

A Hard days night

主人公ジャックと付き人ロッキーが空港から出てきた時,彼に気づいた人たちが走ってやってきます。

彼らから逃げる二人。

追う人々。

映画 「A Hard days night」の名場面です。

White Albumは人種問題?

戦略会議で,デビューアルバムのタイトルが審議されます。

主人公ジャックの提案の「サージェント・ペパーズ ロンリーハーツ クラブバンド」は「ダサい」と却下されます。

「アビーロード」も「どこぞの街の道に車が一台止まっているだけ」というような酷評で却下。

ジャックからしたら神をも恐れぬ声に聞こえたのではないでしょうか。

つづく提案の「White Album」

Back in the USSRや,オブラディ・オブラダ,While my guitar gently weeps,などの名曲がちりばめられた,4人がバラバラな時期の名盤。

却下のされ方が,「人種問題的にありえない」

「ホワイト」という言葉が白人優位主義に受け取られるという危惧ですね。

いやはやという感じです。

その他色々

さらに探したらもっといろいろと出てくるんだと思います。

ビートルズだけではない

この世界から消えているのは,ビートルズだけではありませんでした。

 

コカ・コーラもなくなってるんです。

コカ・コーラとビートルズの関係というものがあります。

ビートルズデビュー前の彼らの本拠地であり,最初の演奏の場所でもある「カスバ・コーヒー・クラブ」で,コカ・コーラを大プッシュしていたのだそうです。

これを知っている人は,ビートルズとともにコカ・コーラもまた消えているということにクスッとするのではないでしょうか。

僕は知りませんでした。

「オアシス」も消えています。

これは当然と言っていいかもしれませんね。ビートルズあって生まれたバンドと行っていいからですね。

 

また,「タバコ」もありません。

「こんなときにはタバコを吸いたくなるな」と付き人ロッキーに語りかけた時,ロッキーが「たばこって何だい?」と聞き返すのです。

 

そして,最後のシーンで,なんと「ハリーポッター」も消えていることがわかります。

タバコやハリーポッターは,ビートルズとの関連というよりは演出の面白さからでしょうか。

 

以上,「イエスタデイ」におけるさまざまなオマージュについて述べてきました。

さらにいろいろと出てくるかもしれませんね。

そのときにはまた追記したいと思います。

なにか気づかれた方はどうぞお知らせくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました