日刊よもやま話291
明治の物理学者、寺田寅彦に興味をもつようになりました。
小山慶太氏の一連の知的生活に関する本を読んでいるうちに、文人漱石の門人、文理両道で学問を楽しんだ寺田寅彦という人物にとても関心を持ったのです。
「吾輩は猫である」に出てくる「寒月くん」その人であると言われています。
物理学者でありながら、随筆や歌をつくる。
「寺田物理学」というように物理学の分野に自分の名前が冠されるほどの業績をあげ、
また寺田寅彦全集のなかに、随筆集などの巻がある。
そして、そのどちらも高い質を誇る。
非常に興味があります。
明治における、知的生活の体現者。学問を「楽問」として生きた人。
その世界にしばし分け入ってみようと思っています。
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