サラタメ氏とは
僕がよく視聴するYoutubeチャンネルに「サラタメさん【サラリーマンYouTuber】」というチャンネルがあります。
主にサラリーマンに役立つ本の紹介をしていて,登録者は現時点で36.5万人。
ビジネス書や教養書を中心に,どんな本でも10分程度にさらりとまとめて,紹介します。
例えばしたはホモ・デウスの紹介ですが,これを9分で説明するのです。
アニメーションを使いながら,軽快に語る語り口が魅力的です。
こんな分厚い本を9分で解説するために,すべてを紹介するわけではありません。
概要を述べた後,ポイントを2つ,3つ話すだけです。
しかし,そのチョイスがサラタメ流なのです。
サラリーマンに役立つ,というはっきりした支店があるので,視聴者は,サラタメ氏がチョイスしたこの本のエキスをもらうという形になります。
しかし,分厚い本を9分でまとめるというのはそれはすごい作業量です。
まず,内容をしっかりと理解する必要があります。
全体をざっくり解説してからポイントを詳しく解説という手法では,ざっくり解説するための全体的な理解が必要だからです。
わたしも自分のYoutubeチャンネルで本の紹介をしていくにあたり,とても参考にしています。
サラタメ氏の動画の作り方から学べることを選び,それを自分の動画に活かそうと思いました。
明確なポジション
サラタメ氏の選ぶ本は,かなり難しい本もあります。
資本論など,忙しいビジネスマンは今更読むでしょうか。
また,トマ・ピケティ氏の著作「21世紀の資本」は,世界中で話題になった本ですが,ビジネスマンとして内容を知っておきたいと思いながらも,6000円と,700ページという専門書を買って読める人はなかなかいないでしょう。
かれは,そのような,一般の人は読みたくてもなかなか手が出せないような古典や難解な本,専門の本などをざっくりと解説してくれます。
そのようなポジションをしっかりとっています。
わたしにはどんなポジションをとることができるだろうかと思いながら見ています。
圧倒的な内容と質
時間は10分程度でも,2,30分くらい見たかのような情報量を感じます。
次々にアニメーションが切り替わり,2倍速くらいの声の速さでどんどん解説がすすんでいくからです。
そうとうの量が詰め込まれていると感じます
今は,その量に圧倒されていますが,これだけの量の本をどのように読み,まとめ,台本にし,そして動画に仕立て上げているのかということも,ぜひしりたいところです。
安心して見ていられる毎度おなじみの構成
サラタメ氏の動画は,
- 本全体を表す象徴的な言葉をタイトルに,
- 著者と本の紹介
- まず,結論
- そして,おすすめポイント
というように構成が決まっていて,安心して見ていられます。
近頃のビジネス系Youtube界ではおなじみとなった,最初に結論をバンと出すことで,むしろ離脱者をださないという手法もしっかりと使われています。
視聴者は,結論が知りたくてみているので,まず最初にだしてもらうと安心します。
そして,その上で,その根拠は?と興味がわくので,このやりかたは視聴者にとってとてもありがたいですね。
一つ一つのポイントについて,これでもかというくらい例を示してくれます。
「なぜかというと・・・」という根拠もこまかくしめしてくれるため,本のポイントがとても入ってきやすいのです。
サラリーマンのためになる,という視点から,毎回挿入される「サラタメ式補足」も「待ってました」という気持ちで見ています。
学べるポイント,自分の解釈を伝えてくれることで,視聴者にその本の内容をどう活用したらよいかということを考えさせてくれます。
行動に結びつけやすくしてくれているわけですね。
かなり詳しいまとめが毎回おこなわれます。
まとめというより,最後にもういちど反復しているかのようなまとめで,「これでもか」というダメ押し感があります。
これで,視聴者にしっかりと学びが定着されます。
まとめ
これだけのものをつくるのに,どのくらいの時間をかけているのかというと,ほぼ1週間に1本あげています。
これは驚異的です。
どのように本を読み,まとめ,それを動画にしたら1週間でできるのでしょうか。
本を読むだけでも1週間かかります。
きっと何本も並行してつくっているのだろうと思いますが,かなりの作業量であることは間違いありません。
そのための集中もかなりのものだと思います。
僕にはとてもあの量と質の動画は真似できませんが,いつかは,と思って作り続けていきたいと思います。
当面,自分の動画に活用させていただきたいポイントは,
- 声の速さと明瞭さ
- 結論から根拠,ポイントという構成
- 行動にどう結びつけたらよいかという補足。
以上を付け加えていきたいと思っています。
自分がとれるポジションは,やっているうちに自然にみつかるかと思います。
今日の積み重ね
「教科書」に記事を移し、加筆修正。
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