お散歩10年ブロガーLyustyleです。
土日のお散歩コースに懐かしい看板が多数集積されている場所があります。
こんなやつです。
今日は,このレトロ看板のお話です。
レトロ看板を集めて「レトロ看板写真集」的なサイトを作れば、それは立派な自分メディアですね。
超芸術「トマソン」の流行した80年代初頭
この手の看板,僕は1980年代から大好きなんです。
当時,赤瀬川源平さんの「超芸術トマソン」が流行っていました。
超芸術というのは,街や家の建て替えの時などに現れる,意図せずしてできた謎の遺構のこと。
たとえば,
🍏ドアを塗り固めて壁にしてしまったのに,ノブだけを残して塗り固めてしまったため,壁から急にノブだけが突き出ているもの。しかし回せる。とか,
🍏家の2回に通じる階段の先に,昔はあったであろう入り口が閉ざされて壁にかわっており,「上って2階から中に入る」という目的がなくなってしまって,ただそこに存在するだけの「純粋階段」とか。
🍏おおっていた公衆電話などの「おおわれるべきもの」が撤去されていて,ひさしだけがのこっているものだとか。
そういうものを「超芸術」と名付けたわけですね。
見たことあるでしょ?そんなの。
でも,多くの人は目にもとめません。
ところが,これらの遺構は,赤瀬川源平たちによって「超芸術」と価値づけされることにより,その価値に興味を持つ人が現れました。
僕もその一人です。
人から認識されることによってはじめて価値を持たされた「無用の長物」というような意味です。(トマソンというのは当時の野球の選手)
レトロ看板を探す
そのような文脈で,街のいろいろな面白いものを探し回っていたころ,これらのレトロ看板が雑誌に紹介されました。
オロナミンとかボンカレーとか。
1980年代ですでにこれらは「懐かしい看板」だったんです。
いったんこれらの看板を「懐かしいレトロ看板」というラベル付けがされると,もう頭の中はそれを探そうという臨戦態勢に入りますから,街を歩いたり,郊外をバスで走ったりしているときには,もう眼を見開いてさがすわけですね。
80年代にはまだまだ,実際にこれらレトロ看板が残っていたのです。
このレトロ看板を収集している料理屋さんがお散歩コースにあるんです。
「油山観光道路」という道沿いの梅光園(ばいこうえん)あたりにあるお店なんですが,いつも眺めて楽しんでいます。
昨日は,それを動画にしました。
レトロ看板だけの動画ではないのですが、結構な熱量で紹介しています。
動画の最初の方に出てきます。
いくつか紹介します。
これらのレトロ看板は、「ホーロー看板」と言ったりもするようです。
調べてみると、これらを集めている人もいるようですね。
楽天では、実際にコレクター用に売られていました。
また、専門のサイトもあります。
レトロ看板写真館
ここでは、
これらのレトロ看板は、一種の広告美術であり、昭和初期から40年代にかけての貴重な文化遺産である
レトロ看板写真館
と述べられています。
私一人で細々と懐かしい看板集めをしているのかと思ったら、実は大勢の人と一緒に同じ道を歩いていたんだな、とちょっと安心したというか。
実際に私が撮りためた写真も残っていると思うので、「レトロ看板写真館」やりたいなと思ってます、
更新履歴
2019-6-11 公開
2021-4-23 追記
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