2017年9月24日。シゴタノに,戦慄すべきノート術が紹介されました。
倉下忠憲氏のフレキシブルノート術です。
何がフレキシブルなのかと言うと、時系列にメモを並べていくタイムラインノートと、考えを深めたり広げたりするためのスプレッドノートが1つのノートで展開され、柔軟にページを分かち合っているというところです。
タイムラインノートの次に突如としてスプレッドノートが現れ、それが何ページも続いたかと思うと次のページではタイムラインノートに戻っている。なんの縛りもありません。「タイムラインノートは右側ページだけ使い、スプレッドノートは見開きで使うといったことだけです。
実にフレキシブル。
私が年間4,000個のメモ書き続けているノートはタイムラインノートに当たります。そして考えを広げたり深めたりするノートは「リラックスノート」であると言えます。
この2つのノートが私のノートの中心です。私は、機能により使い分けているのです。
しかし、倉下氏のフレキシブルノート術は、この2つを1つにまとめています。とても面白いと思いました。そしてとても理にかなっていると思いました。
シーケンシャルとランダムアクセスのハイブリッドな脳
人間の記憶はシーケンシャル(連続性)に位置付けられていることが多いですが、ランダムアクセスも可能なハイブリッドです。ある事柄について、時間的なつながりの中で数珠つなぎで思い出せることもあれば、一気にポンとある記憶にアクセスすることもできます。
このフレキシブルノートは、そののうな脳の記憶の性質にあっていると思われます。
あとで振り返るとき、これはどこでどのあたりに書いてあったかと言う事は、タイムラインを追って行けば大体あの辺だということがわかります。
そして、ページをめくっていて突如として現れるスプレッドノートは、まさに池の浮島のようです。タイムラインをすっ飛ばして必要なところに一足飛びにわたっていけるのはランダムアクセスしているかのようです。
急に顕在化する意識への受け皿
記憶の検索における脳の働きについて述べましたが、ノートを作るときにも同じく脳の働きにあっていると思います。
人間は、顕在化された意識により考え、行動していると同時に、潜在意識により自動運転されているものであり、その脳の特性に合っているのです。
行動したり考えたりしているとき、急に意識の下にあるものがなんらかのつながりでひょっこり意識下に顔を出すことがあります。そうしたら、私たちは今度はそちらの方を追いたくなります。
ふつうにノートを取っていると、そう言う脈絡なく出て来たものをどうしたらいいのか混乱することがあります。
しかし、フレキシブルノート術は、その、急に出て来たものの受け皿になることができるのです。
一度ページをめくって新たな見開きを作り、そこで出てきたものを思う存分広げ、深めることができ、そのあとまたタイムラインに安心して戻れるのです。
以上のように、記憶へのアクセス、潜在意識の顕在化。この2つにおいてフレキシブルノートはとても理にかなっていると思います。
次々に別のことを始めたくなる私に合った手法
フレキシブルノート術。
私はとても真似したいと思いました。
何かしている途中ですぐに別のことを始めたくなる私は、すぐに別のリフィルを開いて書き始めることができるシステム手帳を使い続けてきましたし、一枚の紙になんでもランダムに描くリラックスノートを続けてきました。ですから、バレットノートにも興味を持ちました。
フレキシブルノート術は、そういう私の傾向にピッタリあっています。
では私のノートのシステムでそれを取り入れるとすればどのようになるのでしょうか。
タイムラインノートとしては、私は30年間システム手帳を使い続けてきました。
スプレッドノートとしては、私は40年間リラックスノートを使い続けてきました。
2つに分けているのです。
完全に機能を分けているわけではなく、そのどちらもがお互いの機能を持ち合わせていますので、私にとっては倉下氏のフレキシブルノートがら2系統あるようなものです。
これまでもその統合の試みは何度も行ってきましたがうまくいきません。バレットノートはうまく統合してくれるかと思って始めて見ましたが、やはりリラックスノートに戻って来てしまいました。
しかし、今、フレキシブルノート術に出会って、とても魅力を感じています。
もう一度、統合の道を探ってみようかとワクワクし始めています。
さっそく,今リラックスノートで使っている,B5スクエアのRollbahnをそれにしてみようかと,昨日から試しています。リラックスノートにタイムラインノートを組み込んでみました。
うまく統合できるのでしょうか。
おわりに
また,おもしろいものをいただいた気がしてワクワクします。
でも私はずっと言い続けていることがひとつあります。
それは,
「入力の一元化は無理」
ということです。
私のようにあちこち動き回って仕事をする人間には,一元化はほぼ無理なのです。
だから,仕事先にはシステム手帳がありますし,家にはリラックスノートがあります。
しかし,少なくとも,家使いでは統合できそうなきがしています。
チリツモライティングの私ですが,この記事は,昨晩風呂の中でほぼ一気に書き上げ,今朝仕上げてアップというスピード執筆でした。
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