月曜日は、ハマトンの「知的生活」より、私の印象に残る箇所について紹介しています。
ウォルター・スコット卿は、18世紀末から19世紀にかけての、スコットランドを代表する文筆家です。25歳から文筆活動を始め、歴史小説に優れた作品を多数のこしました。
渡部昇一氏の「知的生活の方法」を読んだ方なら、「ああ、あの人か。」とピンとくるでしょう。
普段に適度に文筆活動を継続し、驚くべき量の著作をものにし、大成功を収めました。
しかし、その土台として、運動により文筆活動に耐える体を作る、という視点がいかに大切であったかということが、「知的生活」には述べられています。
「大いに運動していた頃は身体が頑健だったので運動に耐えられたし、そのために肉体に支障をきたすことなどまったくなかった。それどころか、猛烈に文筆活動に精を出し、なおかつ、神経組織を健康に保っておくためには、ぜひとも運動する必要があったのである。」
ジョルジュ・サンドがかなり多くの仕事を任された時のことは次のように書かれています。
「その際、彼女はこの超過勤務に耐えられるようにと、夜にその仕事の一部を回して、昼間の数時間を自分が住んでいる田舎を散歩するためにとっておいたのです。同じ状況に置かれたら、世の作家たちの多くは、一時的に運動するのをやめてしまうでしょうが、サンドは、ことさら健康状態を良くして置かなければならないときであるから、かえって断固運動をやめなかったのです。」
知的生産にとって、運動によりからだを鍛えておくということの大切さを、ハマトンは述べています。
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