なかじさんの動画に「chatGPTの指示の出し方」について大変有益な動画がありましたので、ご紹介します。
2024/02/03に投稿されたこの動画は、「今さら聞けないChatGPTプロンプトの書き方入門」です。
この動画では、ChatGPTを使用する際に最も重要な要素であるプロンプトの作成に焦点を当てて解説しています。
プロンプトは、ChatGPTに求める回答を得るための命令で、その質によって得られる回答の精度が大きく左右されます。
動画では、プロンプト作成の難しさを克服するための具体的なテクニックが紹介されています。
OpenAIが提供するプロンプト作成の6つコツを基に、初心者でも分かりやすい形で解説されています。
- 示を明確に書く
- 参考テキストを使用する
- タスクを分割する
- ChatGPTに考える時間を与える
- 外部ツールを利用する
特に強調されているのは、プロンプトを明確に書くことの重要性です。
明確な指示をすることで、ChatGPTが求める回答をより正確に提供できるようになります。
例えば、回答のフォーマットを指定したり、具体例やNG例を提供することで、より望む回答を引き出すことができます。
また、文章を区切る方法として、三重引用符を使用するテクニックも紹介されています。
このことで、ChatGPTが文章の種類を判断しやすくなり、より適切な回答を提供できるようになります。
これらのテクニックを実践することで、ChatGPTを使いこなすためのスキルが向上し、より有用な回答を得られるように解説されていますので、ぜひ動画を御覧ください。
目次
1. 指示を明確に書く
ChatGPTや他のAIツールを使用する際には、求める回答や成果物に対する指示をできるだけ明確に書くことが重要です。
これは、AIが提供する回答の精度を高めるために不可欠です。
明確な指示をすることで、AIは要求されたタスクを正確に理解し、期待に沿った回答を提供することができます。
具体性
何を求めているのかを具体的に記述します。
例えば、「文章を書いてください」という曖昧な指示ではなく、「200語で製品の利点を紹介するブログ記事を書いてください」と具体的に依頼します。
フォーマットの指定
回答の形式を指定します。
例えば、リスト形式、段落形式、表形式など、どのように情報を整理してほしいかを明確にします。
目的の明確化
その回答を何に使用するのか、目的を明確にすることも重要です。
これで、AIはコンテキストを理解し、より適切な回答を提供することができます。
指示を明確にすることは、AIとのコミュニケーションにおいて基本的なスキルです。このスキルを磨くことで、AIのポテンシャルを最大限に引き出すことができます。
2. 参考テキストを使用する
ChatGPTや他のAIツールにより精度の高い回答を得るためには、参考となるテキストや情報を提供することが有効。
これにより、AIは提供された情報を基により具体的で詳細な回答を生成することが可能になります。
背景情報の提供
タスクに関連する背景情報やコンテキストを提供します。これにより、AIはより正確な回答を生成するための基盤を得ることができます。
例示
特定のテーマや質問に対する例やケーススタディを提供することで、AIに求める回答の方向性を示します。
参考資料の提示
既存の記事、研究論文、ウェブサイトのリンクなど、関連する資料を参考テキストとして提示します。
これにより、AIはその情報を参照し、より豊富な知識に基づいた回答を提供することができます。
参考テキストを使用することで、AIは与えられたタスクに対してより深い理解を示し、質の高い回答を生成することが可能になるわけですね。
特に複雑な質問や専門的なトピックに対しては、このアプローチが有効になりそうです。
3. タスクを分割する
複雑なタスクや問題を解決する際には、それをより小さな部分に分割して、一つずつChatGPTに処理させる方法が有効です。
全体の問題をより管理しやすく、かつ効率的に解決することが可能になります。
ステップバイステップの指示
大きなタスクを小さなステップに分け、それぞれに対して具体的な指示を出します。
例えば、研究論文を書くタスクでは、まずは
・テーマの選定
・次に情報収集
・その後に概要の作成
といった具体的なステップに分けて指示を出すようにします。
部分的なフィードバックの活用
各ステップの結果に対してフィードバックを行い、必要に応じて調整を加えるとよいです。
これにより、最終的な成果物の質を段階的に向上させることが可能です。
逐次的なタスクの処理
一つのステップが完了したら、その結果を基に次のステップに進みます。
順番に進めることで。タスク全体の進行がスムーズになります。
タスクを分割することで、ChatGPTは各ステップに集中し、より高い精度でタスクを遂行することができます。
また、問題解決のプロセスが明確になり、ユーザー自身も進捗を容易に追跡できるようになります。
4. ChatGPTに考える時間を与える
ChatGPTや他のAIモデルを使用する際、特に複雑な問題やタスクに取り組む場合、AIに「考える時間」を与えることが有効です。
これは、文字通り物理的な時間を与えるという意味ではなく、AIが情報を処理し、より適切な回答や解決策を生成するための「スペース」を提供することを意味します。
段階的な問いかけ
複雑な問題に対して、一度に全ての情報を投げかけるのではなく、段階的に情報を提供し、各段階での回答や解析を求めます。
AIは各ステップで情報をしっかりと処理し、次のステップに進む準備を整えることができます。
反復的なプロセスの利用
AIに初期の回答を提供させた後、その回答を基にさらに深掘りする質問を行うことで、より精度の高い情報を引き出します。
これを繰り返すことで、AIは問題の核心に近づき、より適切な解決策を提案できるようになります。
複数の解答オプションの要求
一つの問題に対して複数の解答オプションをAIに要求することで、AIは異なる角度から問題を考察し、それぞれのオプションを生成するために必要な思考プロセスを経ます。
より幅広い視野で問題を捉えることができます。
AIに考える時間を与えることで、単に回答を急ぐのではなく、より深い理解と分析を促すことができます。これは、特に創造的なタスクや複雑な問題解決において有効なアプローチです。
5. 外部ツールを利用する
ChatGPTや他のAIモデルを使用する際に、外部のツールやリソースを活用することで、AIの能力をさらに拡張し、より豊富な情報に基づいた回答を得ることが可能になります。
これには、データベースへのアクセス、専門的な計算ツールの利用、または特定のAPIを通じた情報の取得などが含まれます。
データベースとの統合
特定の専門分野に関するデータベースやオンラインリソースとAIを統合することで、AIはより広範な知識にアクセスし、その情報を回答に反映させることができます。
計算ツールの活用
数学的な計算やデータ分析が必要な場合、専門的な計算ツールやソフトウェアとAIを連携させることで、より正確な計算結果や分析結果を得ることができます。
APIを通じた情報取得
天気予報、株価情報、地理的なデータなど、リアルタイムの情報が必要な場合、関連するAPIを通じて情報を取得し、AIに提供することで、最新の情報に基づいた回答を生成させることが可能です。
外部ツールを利用することで、AIの回答の質と範囲を大幅に向上させることができます。これにより、AIは単なるテキスト生成ツールを超え、実用的な問題解決や情報提供のツールとしての価値を高めることができます。
6. 回答を評価する
ChatGPTや他のAIモデルから得られる回答の質を向上させるためには、提供された回答を評価し、そのフィードバックをAIに与えることが重要です。
このプロセスを通じて、AIはより正確で有用な回答を生成するように学習します。
正確性の確認
AIによって提供された情報の正確性を確認します。
特に、事実に基づく情報を求める場合、外部の信頼できるソースと照らし合わせて検証することが重要です。
適切性の評価
回答が質問やタスクの要件に適切に対応しているかを評価します。
これには、回答の詳細度、文脈への適合性、指示に対する応答の正確さなどが含まれます。
改善の提案
回答に不足がある場合や、より良い回答が可能であると考えられる場合、具体的な改善提案をAIにフィードバックとして提供します。
これにより、AIは次回以降の回答を改善するための参考にします。
回答を評価し、その結果をAIにフィードバックすることで、AIのパフォーマンスは徐々に向上します。このプロセスは、AIとの対話をより有意義なものにし、期待する結果を得るために不可欠です。
まとめ
ChatGPTの効果的なプロンプトの出し方についての、なかじさんの動画を紹介しました。
私も、当初はAIは万能だと思いこんでいて、「この内容を要約して」「まとめて」みたいなざっくりした指示ばかりしていました。
これらの経験から、参考資料を事前に提示したり、細かにステップを踏んで少しずつ掘り下げていくというようなことが必要だということがわかってきました。
今回、こうして6つの事例でまとめてもらったことで、プロンプトの出し方について、新たに見直すことができました。
ぜひ、動画を御覧くださいね。