同僚に勧められて読んだ本
心に残ったことがいくつもあるんですが,まずは2つだけこちらに書き残しておきます。
「没入」するということは,脳をクールダウンさせることである
これ,始めは逆だろうと思いました。
なにかに没入しているということは,脳がかなり働いていると思っていたからです。
しかし,確かにこれでよかったんです。
なにかに没入しているときには,人の言うことも耳に入りません。
お腹が空いたことも感じません。
まわりで何が起こっていようと,お構いなしに,そのことに熱中しています。
このことなんですね。
つまり,脳が働いている部分が極度に限られるわけです。
これを茂木健一郎さんは,「脳の活動領域がせばまる」という言い方をしています。
さまざまな,360度,四六時中働いている脳。全方位で働き続けている脳ですが,無心にプラモを作っているとか,無心にたまねぎのかわをむいているとか,そういうときには,逆に他の部分を休ませることができているわけですね。
このような考え方を,これまで僕はしたことがなかったので,大変心に残りました。
学習は順序立てて行う必要はない。断片的で構わない
これはびっくりしました。
例えば本を買ってきてそれを学ぶ時,あっち読み,こっち読みして断片的に知識を仕入れていってもいいわけです。
でも,さすがに茂木健一郎さんは,それではやりにくいだろうから,一度体系的に,順序立てて読んだり学んだりしたあと,それをやるのがいい,と言われていました。
つまり,一度読んだ本は,二度目に読むときには,手にとった今,適当にページを開いて目に飛び込んできた部分をふむふむと読んでいくことで脳が強化され,定着すると。
僕は,逆でもいいように感じました。
僕は,すごく面白そうな実用書を読む時,最初から拾い読みをしていました。
ここを読みたい,というところを最初につまみ食いのように読むんです。
そして,改めて全体を読む。
そうすると,断片的に入っている知識がうまくつながっていくんですね。
僕は期せずして,順序立てた学習ではなく,断片的に学ぶ学習をしていたと言えるのかもしれません。
20冊並行読書と学びとの関係がわかってきた
20冊並行読書は,まさにここにあげた2つの読み方をしています。
つまり,その場にある本をぱっととって目に入る部分を読んでいく読み方をします。
どれを読もうかなと選ぶことなく,「これ」という本を選ぶ。
そのために選べないことがないように20冊おいておくわけです。
これで,断片的な知識が入っていきます。
さらに,その間,とても没入感を味わいます。
20冊並行読書は,没入感を味わい,脳をクールダウンさせる読み方でもあるんですね。
20冊並行読書についてはこちら。
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