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サードプレイスを作ること~60歳までにやっておくべきこと6

定年後対策部

60歳になるまでには、自分のサードプレイスを作っておくことがとても大切です。

サードプレイスとは、自分の第1の場所である家庭、第二の場所である職場に加え、その2つ以外に持っておける自分の居場所のことです。

 

サードプレイスを持っておくことの大切さは、自分が退職をして職場と切り離れたときによくわかります。

家族と職場以外に自分の居場所がないと、職場がなくなった後は家族にしか依存できなくなってしまいます。

家族、特にパートナーは、それまではいなかった時間帯にずっとあなたが家にいることによって、それなりのストレスを感じるようになります。

いかに愛し合った中とは言え、いつも一緒にいるのが嬉しいという状態がいつまでも続くわけではありません。

自分の自由時間も欲しい中で、「ごはんまだ?」とか「どこにいくの?いつ帰って来るの?」など、いつも付きまとわれたら嫌に決まっています。

 

かといって、職場に何やかやと理由をつけて戻っていっても、自分が抜けた穴は既に誰かがすぐに埋めていて、自分がいなくても職場は全く問題なく進んでいるのを目にして、愕然とすることになります。

それで済めば良いのですが、うざっがられて嫌がられると言うことにもなりかねません。

つまり退職後、職場に居場所は絶対に求められないと言うことです。

 

職場も戻れない、家族にも嫌がられる。一緒に会って愚痴を言い合う友達もない。

そのような状態になったとき、仕方ないので、趣味の釣りでもするかとかゴルフでもするかとか映画でも見に行くかとなりますが、3日と持ちません。

その後の人生をそれらの趣味全部で埋めるわけにもいかないということが理解できるからです。

つまりはやることもなく、朝は喫茶店で新聞を読み、その後は行くところもないので、図書館にたまるみたいな毎日が待っています。

何もやることがない茫洋とした時間を、それから何十年も過ごさなければならないと言う感覚は本当に辛いものです。

私も、退職をするまでは、退職をした翌日からの何にも縛られないバラ色の人生をとても心待ちにしていました。

ところが、退職をした翌日の朝、もうバスに乗らなくてもいいんだと思い、好きなところへ行ってみようと思い、あちこちうろうろしていると、これを今から何十年も繰り返さないといけないのかと愕然として覚えがあります。

私の場合は退職後たった1日でそのような生活を辞めたくなりました。

 

幸い、私の場合にはやることがたくさんありました。

コーチングによって人とつながることができていましたし、ブログや電子書籍、メルマガなどの情報発信もしていました。

取り組むこともいっぱいありましたので、それぞれに人とのつながりがありました。

それらがサードプレイスになり、暇な時間を持て余すということが全くないばかりか、逆に仕事をしてきた時以上に忙しくなり、フリーになって最初の1年間はアップアップしながら過ごました。

しかしそれはとても幸せなことでした。

自分で自分の仕事を決め、そしてそのための取り組みを一生懸命やる。このような生活ができるのはとてもありがたいことだと心から思います。

そのような取り組みをし続けてきたおかげで、それぞれに知り合いがいます。

そして、それぞれの知り合いと定期的にZoomで階段をしたり、実際に会って食事をしたりすることができています。

そして、それらは単に楽しい時を過ごすということではなく、そこからさらに新たなことを始めようと言うような話に結びついていきます。

サードプレイスがあると言うのはそれだけでとても素晴らしいことだと言う事はわかりのことと思います。

 

そう言っても、仕事に追われて、なかなか自分の自由もない中でサードプレイスなんてとても作れないと思ってる方もいらっしゃると思います。

ここでは、現実的なサードプレイスへの参加の仕方をお伝えしたいと思います。

それは、ブログやXなどで取り組んできた中で、同じ関心を持った人とのつながりを密にしていくことです。

常にその人と会話をし、交流していく中で、だんだん同じ関心を持った仲間が増えていきます。

そして、何らかの時に一緒にズームで会談をしましょうと言うような提案をしてみたり、Discordでさらに詳しく話を進めていきませんかと言うチャンネルを作ってみたりして、小さなコミュニティーを作るわけです。

するとコミのコミュニティーがだんだん育っていき、いつしか実際に会って話をしていたり、何かするときには応援し合ったりといった仲間に育っていきます。

このことを何年も続けていくことによって、そこはとても居心地の良い居場所になっていくのです。

「居心地の良い場所を作ろう」というより、日々声を掛け合っていく中で自然にそうなっていくということですね。

なので、そのために前章でお話したXなどのアカウントをコミュニケーションの場として育てていくことも大切ですね。

 

すでにあるコミュニティーに入れてもらうこともあります。

その場合、新参者としての自分がいかにそこに馴染んでいくのかが大事です。すでに出来上がっている関係の中に組み込んでもらうにはそれなりの時間と根気が必要です。

最初はなかなか輪の中に入って行けず、居心地が悪いものです。

しかし、毎日顔を出し少しずつ覚えてもらう中で自然に認知されていきます。

そしてある日、話題を振られたり、名前を読んでもらったりする日が来ます。いつしかコミュニティのメンバーの一人として認知されていたのです。

こうなるまでには何か特別なことが必要なのかというとさほど大変な努力が必要というわけではありません。

ただ、そのコミュニティに行き、「おはようございます」と挨拶したり、人の発言にいいねをしたりすることを行うだけです。

こうして、何度も繰り返し接触することで好感度があがったり、評価されたりすることを「単純接触効果=ザイオンス効果」と言います。

毎日顔を出し、おはようございますということを続け、人にいいねをするだけで仲間として見てもらえるようになるわけですね。

これは新しい職場などに馴染む過程と似ています。

最初はよそよそしく見える人たちも、少しずつ自分にとっての大切な人たちに思えてきますが、同じようにコミュニティのメンバーたちからもそのように思ってもらうようになるのです。

それまで、挨拶といいねを根気強く続けていきましょう。

 

こういうサイドサードプレイスをいくつか持っていくことによって、職場との関係がなくなった後も、あなたの生活は家族だけに依存しなくても済むようになります。

何より、あなたの取り組み自体がそのコミュニティによってどんどん膨らみ進んでいきますので、サードプレイスを作ると言うことをぜひ行ってください。

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