老いた人にモデルをみることの重要性
自分はかならず老いる。その時にどんな老人になりたいのか。そう思って壮年期を過ごすことは,老いへの準備において大事なことだと思います。
ひとりでもいい。自分が老いた時,このような人になりたいと思うようなモデルをもち,老いた自分をイメージ化する。
このことが,よく老いることへの準備になるのだと思います。
直近の先輩だけでなく,数十年先の先輩を見て成長するという考え方ですね。
老害とばかりいっていてはもったいない
年寄りを見て,「老害」「老害」といっているのはとてももったいないです。
昔は,年寄りは敬われました。
しかし,今では年寄りは退けられるものになっている気がします。
自分が必ずたどる道の先にいて,その姿を示してくれている人たち。
その人達を見ることをさけているのではないでしょうか。
むしろ,そのよさを「見つけ出す」気持ちですごせたら,それは成長につながると思うのです。
自分にとっての「かっこいい」老人を見つけようとする気持ちは,自分の老いをおおいに価値付けると思うんです。
僕の好きなジョンレノンの言葉に「Glow Old」という言葉があります。
オノ・ヨーコに送った言葉です。
「いっしょに,良く老いていこうね。負いを重ねていこうね」という言葉です。
老いることを成長ととらえているんですね。
あなたの老いのモデルはだれですか
定年退職後も人に頼らずゆうゆうと生活をしている人は身の回りにいませんか?
職場の先輩、近所の高齢者。有名人でも、過去の偉人でもいいです。
こんな老人になりたいなと思う人を見つけておきましょう。。
そして、その人みたいになるにはどうしたらいいのか日々考えて過ごすのです。
西洋の中性時代、「メメント・モリ」(いつか必ず死ぬことを忘れず、常に死を想え)という考え方が流行りました。
一般人の生活の中で、骸骨が踊っている「死の舞踏」というような絵もたくさん書かれました。
当時の人達は、今よりはるかに死が身近にある中で、いつ死んでも大丈夫なように生きていたのでしょう。
同じことは、老人になることについても言えます。現代では「老いを想え」といったところでしょうか。
常に、自分のお手本となる老人たちを意識の身近において日々生活していくことは、定年後の生活を充実させる大事なことのように思います。
お手本の見つけ方
お手本の見つけ方は、「自分の老いのモデルを探そう」という意識を持って生活することです。
1日1回でいいので、「今日も自分のモデルを見つけよう」と心のなかで唱えてみてください。すると感受性のアンテナが立ちます。
アンテナが立つと、そのような人にあったり見たりすると、ピピッと反応してくれます。
テレビでも小説でもいいのです。
見つけたら、手帳に書き込んでおくのがいいです。
その人はどこにいるのか。なぜその人をお手本にしたいと思ったのか。どうしたらその人のように慣れるのか。書ける範囲で書いておきます。
最初はかけないことの方が多いですが、だんだん人生経験を積んでいく中で、どうしたらそのような人に慣れるのかという問いに答えられるようになっていきます。
このような営みを続けていると、いつの間にか自分がそのモデルの人に近づいているものです。
2023年1月6日公開
2023年8月10日 タイトル変更と見出し追加
コメント