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昨年の手帳を新しい手帳にいかす「手帳じまい」の方法

知的迷走日記保管庫

2021年1月5日 付加修正

新年になり、新しい手帳にワクワクしながら新年の抱負などを記入されたことでしょう。

その際は、できるだけリアルに、もう既に起こってしまったかのように思い浮かべて具体的に書いてみるといいですよ。

以下の記事参照。

さて、皆さん、ちょっと待ってください。

昨年書き上げた大切な手帳は、一体どう使うのですか?

本棚に挿したまま、見向きもしない?

それとも、時折取り出して「あの時の私・・・」と思い出にふける?

せっかく書き上げた一冊の手帳です。

今年にしっかり生かさなければもったいないですね。

そこで、昨年の手帳を今年の手帳に活かす、「手帳じまい」についてお話ししましょう。

手帳じまいって何だ?

手帳じまいとは,今年一年頑張ってくれた手帳の中から,「なかなかいいなあ」と思うアイデアや,振り返りたいことなどを抜き出し,新しい手帳に散りばめた上で「一旦終わらせ」て,本棚にしまうことです。

手帳じまいという言葉には、感謝の気持ちを込めてきちんと終わらせる、という意味を込めています。

これまでは、その手帳は1年間常にスタンバイしていました。

アクティブだったわけです。

大事なことも書いてあります。ですからいつか来る参照したくなるときに備えて,手の届くところにおいておきたい。

しかし,その手帳をいつまでもアクティブにしておくわけにはいきません。

何らかの形でアクティブな状態を解除しなければならないのです。

本棚に並べるというのは、いったんアクティブな状態を解く一つのやり方ですね。

やることは簡単。

新しい手帳を出して、古いのは本棚に並べるだけ。

これにより、新しい手帳がアクティブになります。

でも、これではもったいない。

感謝しつつ終わらせる「手帳じまい」

しかし、せっかく一年分の私の行動、考え、感情、アイデアが詰まった宝庫です。

このまま本棚に入れてアクティブを解くはもったいない。

そこで,昨年の手帳の中身から選んだものを新しい手帳に抜き書き,転記するのです。

こうして,昨年の手帳は安心して,感謝しつつ本棚にしまうことができます。

これが「手帳じまい」です。

「転記」「抜き書き」のよさ

抜書きしたり転記したりすることには,あとから参照するということ以上の意味があります。

それは,「メタノート」としての意味です。

外山滋比古氏の「思考の生理学」の中に出てくることバッです。

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メタ・ノートとは,手帳に書いたことを,時間をかけて寝かしておき,より高次の思考に育てていくためのノートです。

思考の整理というのは、低次の思考を、抽象のハシゴを登って、メタ化して行くことにほかならない。第一次的思考を、その次元にとどめておいたのでは、いつまでたっても、たんなる思い付きでしかないことになる。

思考の生理学

新しい手帳に昨年の手帳の中から抜き書きや転記をするということは,このメタ・ノートのようなはたらきをつくる,ということです。

前の手帳から,抜き出したいメモを選ぶという時点で,すでに「抽象のハシゴを登って,メタ化」するという行為をしています。

こうして,抜き出された新しい手帳は,メタ・ノートとしての性格をおびたノートになります。

厳密なメタ・ノートではありませんが,抜書きすることは,「思考のメタ化」をするというよさがあります。

実際のやり方は・・・

「手帳じまい」のやり方についてお話します。

昨年の手帳をめくっていきます。

そして,何か心に訴えること,繰り返し考えたいこと,育っていきそうなアイデア,使えそうなアイデアなどを新しい手帳に転記します。

転記するのは,その年の手帳のさまざまなページです。

ランダムに振り返りたいメモは,ランダムに手帳を開いてそのページに転記します。

ある時期や特定の日付に思い出したいメモは,その日のページに転機します。

 

この時,そのメモが書かれていた前の手帳の日付を書いておきます。「このメモはオリジナルではない」、すなわち、「転記してメタ化したものだ」ということをしめすためです。

 

以上のことを,3が日の間くらいでやります。

そうして,晴れて古い手帳はアクティブから開放されます。「終わり」にしてあげるのです。

 

新しい手帳を使っているうちに,いつか「手帳じまい」のときに転機したメモが書かれているページと再開します。

その時,また改めて,そのアイデアについて振り返り,さらに考えを深め,思考にまで育っていく。

そのようなしかけをつくっておくのが「手帳じまい」

 

この「手帳じまい」,2019年の暮からちょこちょことと頭に浮かんできていましたが,2020年の1月に初めてこの記事により言語化しました。

当時は,まだ考えているだけで,したことはありませんでしてたが、

その後,三が日で,前年のほぼ日からの転記をました。

無事、「手帳じまい」が終わりました。

僕の場合は、その後、何度かメモに「再開」しましたが、2月の半ばでバレットジャーナルを再開したことにより、新ほぼ日は使わなくなってしまいました。

しかし、10月から始めたモーニングページのために空いたページを使い始めてから、また再開することになりました。

前年に書いたメモに、ある日ひょっこりと出会うのは、とてもゾクゾクふる経験でした。

更新履歴

2020-1-2 公開

2021-1-5 追記修正

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