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Raw現像にはまる~2019-9-19 TextGraphy

知的迷走日記保管庫

近頃,Raw現像というやつにはまっている。

Rawとは「生」という意味。

生の写真データで撮っておいて,そのデータをLightRoomなどでいじって自分好みの色合いに調整すること。すなわち現像。

写真ちゃんねるに詳しく説明を書いた。

普通のカメラで撮った画像は,カメラが自分なりに解釈して「この色でいいよね」と作ってくれた色。

白っぽい部分は,「この辺全部ひっくるめて白でいいよね」と決めて出してくる。

本当は,白よりもほんの少し暗い色でも白に決めちゃったからには,もうもとに戻らない。

写真全体をあとから暗く補正しても,白と決めちゃったところは白のままだ。

これがいわゆる「白とび」というやつだ。

同じことが黒でもおこる。かぎりなく黒に近い灰色も一律に黒と決めちゃってるので,写真全体を明るくしても黒の中からなにか形が現れることはない。

黒は黒なのだ。これを「黒つぶれ」という。

それが一般の写真だ。

しかし,Rawは違う。

限りなく白に近い灰色も

限りなく黒に近い灰色も

そのまま,データとして保存してくれる。

だから,見た目は真っ黒は部分が,そこを明るくして本来の暗さの違いを明らかにしていくと,見えなかった形が見えてきたりもするのだ。

たとえば下の写真。

茂みのところは真っ黒だ。全部が茂みの影に見える。

普通の写真だったら,この部分の暗いところをいくら明るくしても,ノイズがでてくるだけだ。

ところがRawで撮っておいたこの写真の暗い部分を明るく補正したら・・・

こうなるわけだ。

茂みの暗い部分が浮き上がり,中央部の茂みだと思っていた部分が,実は手前の桜の木の枝だったことがわかった。

枝の色が浮き出てきたのだ。

これがRawで撮影し,現像するということの意味だ。

そういうわけで,近頃は,Raw撮影できるアプリを使ってiPhoneで撮影している。

僕の場合,AdobeのCCユーザーなので,LightRoomが使える。

LightRoomは,カメラの機能もあり,Rawで撮影することができる。

そしてそのデータをいろいろいじり,上のような現像まで行えるのだ。

PCでしかできなかった「現像」という作業が,今やiPhoneの中で完結してしまう。

それなら,Rawで取らなければもったいない。

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