20年前の本のリメイクについて
20年前に作った時のタイトルは「ワトルランドに暮らして」。
ワトルというのはオーストラリアの国花。アカシアといったほうが日本人にはわかりやすいでしょう。この花がものすごく綺麗で、オーストラリアを代表する花であるところから、オーストラリア=ワトルランドということで命名した書名です。
こんなもの、何がなんだかさっぱりわからない、自己満足の書名でした。出版しようなんていう気持ちがさらさらなかったからこそつけられた名前です。
ですから、今回のリメイクでは、どんなタイトルにするかひたすら考えました。
この本の位置づけはいろいろと考えられます。
日本人学校の教師の稀有な体験記でもあり、オーストラリアという国で暮らした生活記でもあり、アボリジニや何億年の大自然の紹介でもあり・・・
さらにいえば、20年前、まだインターネットが無かった頃パソコン通信によって3年間日本に向けて送り続けた記録、という歴史的な興味の対象ともなりうるものです。
ターゲットは、まず日本人学校や海外における教育に興味がある人。オーストラリアや海外生活に興味がある人。そして20年前位のガジェットなどに興味がある人。
そのあたりから考えると・・
「シドニーから日本へ。20年前パソコン通信で日本に送信し続けた日本人学校の教師のお話」
「20年前のシドニーより。パソコン通信で綴った日本人学校の教師のお話」
など、いくつか考えていきました。。
そうして1週間ほど考えて
「20年前からのパソコン通信〜インターネット前夜、日本人学校教師が送り続けたオーストラリアでの記録」
というタイトルになりました。
ちょっと長いけど、しっくりきます。これです。これでうまく編集できそうです。
「20年前からの通信」というのも、なぜ今ごろになって・・・という自問に答えることができそうです。
当時の本も、私が日本にパソコン通信で送り続けた80通近いレポートがもとになってできた本だったのです。これで、なんでもかんでもつっこんだごった煮のレポートからさまざまなものを削れてすっきりした本にできそうです。
校正は、この通信を柱にして構成しなおします。ひとつひとつの通信で章をつくり、それぞれにお話を付け加えていく。このあたりで進めていきます。
ほぼやり直しの作業になりますが、よいものになりそうです。
「教師はEvernoteをつかいなさい」
構成は、
(1)Evernoteを使った教師の1日の生活シミュレーションストーリー
(2)教師がEvernoteを使うよさ
(3)授業や研究などでのEvernoteの使い方の提案 といった構成になっています。
僕としては、シュミレーションストーリーに力を入れていて、磨きをかけているところです。
こういう感じです。
「Aは、朝食を食べながら新聞を読んでいる。
「ああ、来年度からいよいよ月2回土曜授業が復活するんだなあ」
Aは、スマレコペンを持ち出すとその記事を囲み始めた。スマホを出すとその部分を写真で撮る。すると囲んだ記事の部分だけがスマホ内に取り込まれるのだ。すぐに保存先をEvernoteに指定して保存する。
テレビでは、オリンピックの選手が難病と闘いながら本番にのぞみ、メダルをとったことを感動的に伝えていた。「ああ、これは朝の会で子どもたちと話すネタにしよう」。
早速Fasteverを起動し朝の会の話のアイデアとしてそのことを簡単に打ち込み保存した。
「さて、出発するか」
「今日、遅くなるんだったっけ」と連れ合い。
「そうそう。夜、研究会の会議があるんだ。ちょっと確認してみよう」
Evernoteを開いたら、会議の案内を撮影してPDFにしたものが保存してある。確認したら今日は場所が変更になっていた。
また、前回懸案だったことについての意見をもっていくようになっていた。
「お。場所が変更になっているんだった。ありがとう。こえかけてくれて。」
「御飯いらないのね。」「そう。食べてくるよ。」
懸案についてはEvenrote内にノートを作り意見を保存してある。今日はそれを見ながら話せばいい。
案内の撮影とともに記録しておい本日持っていくものリストも確認した。Fasteverでその場で思いつくものをあげていたので、案
内の写真のすぐ次に保存してある。ノートナビゲーションのボタンを1つおせば次に保存してあるリストが表示された。
Aはそれを確認すると、家を出た。
こんな調子で、出勤、授業の準備、授業、放課後・・というようにAのEvernoteを使った教師の一日をシミュレーションしていきます。
これが一番最初に完成するかもしれません。
「積み重ね」の本
題名ははっきりしていませんが、「今だから必要な積み重ね力」みたいなタイトルを考えていました。
でも、手にとって読んでもらえるような気がしません。
内容は、とにかく何か信じることがあったらひたすら継続していたらよい成果にむすびつくよ、ということを自分の経験を含めてさまざま
な事例から著そうとしている本です。
70%ほどできあがっていますし、ゴールに一番近い位置にある本ですが、ここにきてあまりの地味さにモチベーションが危うくなってい
ます。
なんだか自慢しているような内容になっちゃってて。
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