Workflowyの,情報の関連付け
Workflowyは、アウトライナーとして、知的生産に関する文書の構築において絶大な能力を持っています。
その柔軟で高速なトピックの移動による意味づけ、価値付け、文章の構築について、それに代替できるのはWordのアウトライナーやOmniOutlinerくらいしかありません。
それでもWorkflowyはWordよりも軽快で、ファイル管理の必要がありませんし、OmniOutlinerよりも安価(無料!)です。
今日からアウトライナーをつかって知的生産を始めようと思う人にとっては、いまのところWorkflowy一択でしょう。あくまでもネットに繋がっている場合ではありますが。
今後知的生産に結びつきそうな情報ソースや本の抜き書きは、この3年間の間に大量にEvernoteから移してきましたし、新たに蓄積をしてもいます。
そして、膨大なソースを分け入ってトピックをさがし、それをもとに知的生産を行う、という方法がここ3年間で身につけた方法です。
Workflowyは自由にハッシュタグをつけられます。「 #〇〇 」というようなタグをつければそれが「浮子(うき)」になります。そして何らかのトピックに付加されているそのタグをクリックすると、同じタグのついているトピックがたちどころに一覧で表示されます。
実に強力です。
このようにしてひっぱってきたトピックを参照しながら、新たな発想をおこなうことだってできます。
Scrapboxの登場により、この情報の関連づけというWorkflowyの役割をScrapboxに任せることができるようになりました。
情報の関連付けはScrapboxに任せる
意図的にタグをつけるという点ではWorkflowyもScrapboxも同じですが、関連づけという点では、Workflowyがタグをクリックして意図的に行われなければならないことと、その結果の表示が抽出画面であるという事であるのに対し、Scrapboxでは関連づけの表示は自動的に下部に行われ、されにそれは抽出画面ではありません。
抽出画面は仮の画面であるので、検索ボックスからそのタグの言葉が消えたとたん、夢から醒めたようにもとの画面にもどってしまうのです。これは、Workflowyが1ファイル型であり、それぞれのトピックはずらずらと連続しているものであることから考えればいたしかたありません。
ところが、Scrapboxは、実画面の下部に常に何という言葉からのリンクかというソースと共にずらっと関連ページが表示されます。そのページを離れるまで検索された関連ページが消えてしまうことはありません。
このような意味から、情報の関連づけという役割はScrapbosに任せた方がより強力だといえそうです。相互補完です。
集めた情報ソースのうち、他と関連させることで理解を深めたり発想を促したりすることが期待できそうなものはScrapboxに移すのです。
勉強関するノートなどは、そこから膨らませて構築していくことにより何らかの生産物にしていく用途としてはWorkflowy上にあることが望ましいし、他の情報との関連やさらなる展開などの面白さから言えばScrapbox上に置いておくことが望ましい。
だから、同じソースがどちらにもある、それぞれの持ち場で花を咲かせてもらうという使い方になっていきそうです。
三者で回す知的生産
以上2回にわたって、それぞれのプラットホームでの役割分担について考えてきましたので、今後の情報の入力からアウトプットまでのフローについて次回に述べてみたいと思います。
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