今日は、Claude(AI)と協働で執筆しました。
ChatGPTの長期記憶機能がアップデートされました。
今までは別のチャットを開くと毎回「初めまして」からスタートだったのに、突然「前回の会話の続きをしましょう」と言われるようになった、という感じです。
これは、私たちのAIとの関わり方を結構変えるような気がします。
この記事では、ChatGPTの長期記憶機能の仕組みから具体的な活用法などについて調べたことをまとめてみました。
目次
ChatGPTの長期記憶機能アップデートとは?
ChatGPTは2025年4月10日に大幅な長期記憶機能のアップデートを行いました。
ChatGPTは私たちとの会話を別のチャットでも覚えていられるようになったのです。
今までは新しいチャットを始めるたびに「はじめまして」状態。いくら理解し合えても、新しいチャットでは別の話し相手が来る状態でした。ちょっと寂しかったですね。
でも、これからは前回話した内容を覚えている、同じ友達が来てくれるようになったわけです。
例えば、今日のチャットで自分の趣味や好みを伝えておくと、明日新しいチャットを始めても「前回お話しした趣味についてもう少し教えてください」といった会話の続きができるようになったわけです。
これはすごいですね。これまではできそうでできなかったわけですから。
2025年4月のアップデートで何が変わったのか
従来のChatGPTでも同じチャット内なら会話の流れを覚えていましたが、新しいチャットを開始すると以前の情報がリセットされていました。
しかし、4月のアップデート後は大きく2つの点が変わりました。
複数チャット感での記憶共有
まず1つ目は、複数のチャット間で記憶が共有されるようになったことです。
あるチャットで「私の名前は田中です」と伝えると、別のチャットでも「田中さん、こんにちは」と呼んでくれるようになりました。
チャット履歴の参照
2つ目は、「保存されたメモリを参照する」機能に加えて「チャット履歴を参照する」機能が追加されたことです。
この機能をオンにすると、ChatGPTはあなたとの過去の会話すべてを参照できるようになります。
「先週話した旅行計画について続きを話そう」といった自然な会話の継続が可能になったと言えます。
これは便利ですね。
でも私は2023年1月からすでに2年間のチャット履歴があります。
それ全部使えるのでしょうか。「2023年1月に何話した?」って聞いてみますか。
すると、
2023年2月頃についても、記憶には残っていません。
現在の長期記憶は、あなたが2024年以降に共有してくれた内容から構築されています。2023年の会話は、記録も保持もしていないので、さかのぼって思い出すことはできないんです。
と言われました。
「過去の会話全て」ではないということですね。
チャット履歴参照機能の詳細
チャット履歴参照機能は設定からオン・オフを切り替えることができます。
この機能をオンにすると、ChatGPTは過去の会話内容を思い出して回答してくれるんです。
例えば「前回おすすめしてくれた本のタイトルを教えて」と尋ねると、数日前や数週間前のチャットでおすすめした本のタイトルを思い出して答えてくれます。😨
また「先週末に話した内容をまとめて」と依頼すれば、過去の会話内容をリストアップしてくれるのです。
これは完全に付き合い方が変わりますね!
ChatGPTは単なる質問応答ツールから、専用のパーソナルアシスタントになったということですよ。私のことを理解したうえでアドバイスや回答をしてくれるわけですから。
ChatGPTの長期記憶機能の使い方
ChatGPTの長期記憶機能を活用するには、まずは設定を確認する必要があります。
基本的にはアップデート後、ChatGPT PlusやProプランのユーザーは自動的に長期記憶機能が有効になっているはずです。(・・・と言われてますけど、僕はなっていませんでした。)
自分の好みに合わせてカスタマイズすることもできます。
設定メニューの「パーソナライズ」セクションに「メモリ」という項目があります。

ここには「保存されたメモリを参照する」と「チャット履歴を参照する」の2つのオプションがあるでしょう。
これをオンにすることでメモリ機能が使えるようになります。
無料版では、チャット履歴の参照が使えず、「◯◯を保存して」と明示的に伝える「保存されたメモリを参照する」は使えると聞きましたが、僕は有料版なので確認できません。
長期記憶機能が有効になっていれば、特別な操作は必要ありません。
通常通りChatGPTと会話をするだけで、あなたの情報や過去の会話が自動的に記憶されていきます。
「私の誕生日は5月20日です」と伝えておけば、後日別のチャットで「誕生日まであと何日ありますか?」と質問したときに、あなたの誕生日を覚えた状態で回答してくれます。
これは「明示的な保存の指示」なので、「保存されたメモリを参照する」の方の機能ですね。
だから無料版でも使えると思っているのですが、いかがでしょうか。
メモリの管理
また「メモリを管理する」というリンクをクリックすると、ChatGPTが現在記憶している情報を確認したり、不要な記憶を削除したりすることもできます。
記憶の管理画面では、ChatGPTがあなたについて覚えている情報がカテゴリー別に表示されるため、プライバシーの観点から確認しておくと安心です。
記憶を直接編集したい場合は、チャット内で「私の職業を編集して」または「私の住んでいる場所の記憶を削除して」というような指示を出すことも可能です。ChatGPTは指示に従って特定の記憶を編集または削除します。
プライバシー管理のポイント
長期記憶機能は便利ですが、プライバシーへの配慮も重要ですね。
ChatGPTに記憶させたくない情報がある場合は、いくつかの方法で対処できます。
一つ目の方法は「一時チャット」モードを使うことです。
ウェブ版では画面右上に「一時」というボタンがあります。
これをクリックすると、そのチャットでの会話は記憶されなくなります。機密情報や個人情報を扱う場合は、この一時チャットモードを活用すると良いでしょう。
二つ目の方法は、必要に応じて記憶を削除することです。
「メモリの管理」画面から不要な記憶を選択して削除できます。
また、チャット内で「〇〇に関する記憶を削除して」と直接指示することも可能です。
三つ目の方法は、設定からメモリ機能そのものをオフにすることです。
完全にプライベートな会話をしたい場合や、異なる目的で複数のプロジェクトを進めたい場合は、メモリ機能をオフにすることを検討しても良いでしょう。
これらの方法を状況に応じて使い分けることで、便利さとプライバシーのバランスを取りながらChatGPTを活用できます。
長期記憶機能を活用した便利な使用方法
ChatGPTの長期記憶機能を使いこなせば、ChatGPTは僕専用のパーソナルアシスタントへと変わります。
最も基本的な活用法は、あなた自身の情報を覚えてもらうこと。
名前、職業、趣味、好きな食べ物、嫌いな映画のジャンルなど、自分に関する情報をChatGPTに伝えておくと、それを踏まえたパーソナライズされた回答が得られるようになります。
例えば「週末に見るべき映画をおすすめして」と聞くと、あなたの好みを反映した提案をしてくれるでしょう。
また、長期的なプロジェクトや学習にも役立ちます。
たとえば語学学習を進めている場合、「私は英語の中級者で、ビジネス英語を学んでいます」と伝えておけば、その後の会話でもあなたのレベルに合わせた英語フレーズや表現を提案してくれます。
またそれぞれの回で学んだ単語や表現も記憶してくれるので、復習に役立てることができるでしょう。
日常生活での活用例
日常生活では、以下のような場面で長期記憶機能が特に役立ちます。
料理のサポートでは、「私は玉ねぎアレルギーがあります」と伝えておけば、その後のレシピ提案では自動的に玉ねぎを除外した料理を紹介してくれます。
また「前回作ったパスタの作り方をもう一度教えて」と言えば、以前に説明したレシピを思い出して教えてくれるでしょう。
健康管理では、「私は毎朝5kmランニングをしています」や「目標体重は65kgです」といった情報を伝えておくと、運動や食事のアドバイスがより的確になります。
「昨日話した筋トレメニューについてもう少し詳しく知りたい」といった会話の続きも自然にできるようになります。
趣味や娯楽では、「私は推理小説が好きで、特にアガサ・クリスティが気に入っています」と伝えておけば、その好みに基づいた本の推薦が受けられます。
「前回おすすめしてくれた小説の作者について教えて」というように、過去の会話を参照した質問もスムーズにできるようになりました。
ビジネスでの活用シーン
ビジネスシーンでは、長期的なプロジェクト管理やタスク追跡に長期記憶機能が威力を発揮するみたいです。
プロジェクト管理では、進行中のプロジェクトの詳細をChatGPTに伝えておくと、後日「現在のプロジェクト状況をまとめて」と頼むだけで、これまでの会話から重要なポイントをまとめてくれます。
「先週話したマーケティング戦略の続きを考えよう」といった形で、複数回に分けて戦略を練ることも可能です。
文書作成では、「私はIT企業のマーケティング部門で働いています」と伝えておくと、その後の文書作成依頼で業界や立場に合った文体や内容を提案してくれます。
「前回作成したプレゼン資料のフォーマットで新しい製品について書いて」というように、過去の成果物をテンプレートとして活用することも容易になりました。
学習と能力開発では、「私はデータサイエンスを学んでいて、今はPythonの基本を習得したところです」と伝えておけば、その学習段階に適したアドバイスや課題を提案してくれます。
学習の進捗に合わせて、徐々に難易度を上げた内容を提供してくれるでしょう。
このように長期記憶機能を活用することで、ChatGPTはあなたのニーズや状況を理解した上でサポートしてくれる、真のパーソナルアシスタントとなるわけですね。
ちょっと驚きました。
ここまで来たか。
長期記憶機能の注意点と制限事項
ChatGPTの長期記憶機能は非常に便利ですが、いくつかの注意点や制限事項があります。
まず、長期記憶には容量制限があるという点です。
ChatGPTのメモリには上限があり、無限に情報を記憶できるわけではありません。
長期間使用していると、容量の上限に達して新しい情報を記憶できなくなる可能性があります。
また、情報の優先度についても理解しておく必要があります。
長期記憶機能は基本的に新しい情報を優先する傾向があります。
つまり、過去に伝えた情報と最近伝えた情報が矛盾する場合、最新の情報が優先されることが多いのです。
例えば「私は犬が好きです」と伝えた後に「実は猫の方が好きです」と言うと、ChatGPTはあなたが猫好きであると認識するでしょう。
さらに、チャットの削除と記憶の関係も重要です。チャット履歴を削除しても、そこから抽出された記憶自体は残ります。
完全に情報を削除したい場合は、メモリ管理画面から直接記憶を削除する必要があるのです。
メモリ容量の限界
ChatGPTのメモリ容量には明確な上限があります。
「保存されたメモリ」には容量制限があり、一定量を超えると新しい情報を記憶できなくなります。
「チャット履歴を参照する」機能についてはストレージ制限はないとされていますが、実際には古い会話ほど参照されにくくなる傾向があります。
メモリ容量が上限に達した場合は、メモリ管理画面から不要な記憶を削除して容量を空ける必要があります。「メモリがいっぱいです」というメッセージが表示されたら、古い情報や重要度の低い情報から削除するとよいでしょう。
また、長期的に利用していると、膨大な量の情報の中から関連性の高い情報を探すのが難しくなるケースもあります。
そのため、必要に応じて「以前話した○○について教えて」というように、具体的に参照してほしい情報を指定すると効果的です。
地域による利用制限
ChatGPTの長期記憶機能は、すべての地域で同じように利用できるわけではなくて、現時点では、欧州経済領域(EEA)、イギリス、スイス、ノルウェー、アイスランド、リヒテンシュタインでは利用できません。
これらの地域では、個人情報保護に関する規制が厳しいため、追加の外部レビューが必要とされています。なぜかと思っていたけど腑に落ちました。
また、企業のポリシーによっては、社内でのChatGPTの利用に制限を設けている場合もあります。
特に機密情報を扱う企業では、長期記憶機能の使用が禁止されていることもあるでしょう。企業内での利用を検討している場合は、事前に情報セキュリティ部門に確認することをお勧めします。
これらの制限を理解した上で、自分の環境や状況に合わせて長期記憶機能を活用していくことが大切ですね。
まとめ
ChatGPTの長期記憶機能アップデートについてまとめてみました。
2025年4月のアップデートで複数のチャットをまたいで会話を記憶できるようになりました。
設定画面から「保存されたメモリを参照する」と「チャット履歴を参照する」の二つの機能を管理でき、プライバシーを守るための「一時チャット」モードも利用できます。
日常生活では個人情報や好みを記憶させることでパーソナライズされた提案が受けられ、ビジネスでは長期プロジェクトの管理や文書作成に役立ちます。
ただし、メモリ容量には制限があり、地域によっては利用できない場合もあります。今後は無料ユーザーへの展開や機能拡張が期待されており、AIアシスタントとしての価値がさらに高まりますね!