近頃、AIに関する記事やブログを読んでいると、「プロンプトチェーン」という言葉をよく目にするようになりました。
ChatGPTやClaudeなどのAIを使っている人なら、一度は耳にしたことがあるかもしれません。
私も初めて聞いたときは「プロンプトを連鎖させるって何?」と思いましたので、調べてみましたのでまとめてみました。
プロンプトチェーンとは
chatGPTが登場してからしばらくは、「これ、ブログの記事に使えるぞ!」と思って記事を書かせることに躍起になっていました。
自分でも何度もプロンプトを作ってみたし、2023年の末にGPTsが登場した時は、それらのプロンプトをGPTs化して「ブログ記事一発生成」を夢見て何度も改良していました。
そして、「見えないブログ」の方でたくさん記事を書いてきました。
しかし、どうしてもうまくいかないんですよ。
うすっぺらくなるんですよね。
また、記事の一貫性がなかったり、同じことを何度も書いていたり。
それで、自然にステップバイステップで途中で手を加えながらAIと協働で仕上げていくということを余儀なくされるようになりました。
実は、これがプロンプトチェーンの入口でした。
つまり、一度に「良い記事を書いて」と指示するのではなく、以下のような連鎖的なステップを踏んでいく、ということなんですね。
- まず記事のアウトラインを作成してもらう
- 作成されたアウトラインを使って、各セクションの内容を詳しく展開してもらう
- 展開された内容を使って、導入部分を記事全体の内容を踏まえて魅力的に書き直してもらう
- すべての文章を入力として、記事の要点を押さえた結論を生成してもらう
各ステップの出力が次のステップの材料となっています。
例えば、3番目のステップでは、1と2で生成された内容を踏まえた上で導入を書くため、記事全体の一貫性が保たれます。
また、最後の結論も、それまでのすべての内容を考慮した上で書かれるため、より的確なまとめが可能になります。
単に、ステップバイステップで書いていくのではなく、「連鎖(チェーン)」させるというのがプロンプトチェーンなんですね。
電子書籍にいかすにはどうしたらいいのかを考えてみた
電子書籍の執筆にプロンプトチェーンを活用する方法を考えてみました。
まず企画段階では、本の全体構成を作成し、それを入力として各章の詳細なアウトラインを生成します。
次の執筆段階では、作成されたアウトラインを基に、章ごとの本文を展開させていきます。
ここでは前の章の内容を踏まえながら、例示やケーススタディを追加し、徐々に内容を充実させていくように出力させます。専門用語が出てきた場合は、その都度解説を生成し、読者の理解を助けます。
最後の編集段階では、ここまでに生成された全文章を入力として、文章の推敲や一貫性のチェックを行います。特に文体の統一や読みやすさの向上に重点を置きます。
AIに丸投げしない!協働する
重要なのは、AIに丸投げするのではなく、執筆者自身がプロセスをコントロールする立場に立つことです。
AIはあくまでも補助ツールとして使い、最終的な判断は人間が行うわけですね。
こうすることで、オリジナルで、質の高い電子書籍を効率的に作成することができるわけです。
そのまま「AI生成」として出版してもいいですし、全部を自分で書き直したり追記したりして「AIアシスト」として出版してもいい。
これは、丸投げではなく協働です。
まとめ
プロンプトチェーンは、ChatGPTやClaudeなどのAIを活用する上で注目されてきました。
複雑なタスクを小さな段階に分解し、各ステップの出力を次のステップの入力として「連鎖させて」活用していく手法です。
ブログ記事を書くなら、最初にアウトラインを作成し、それを基に各セクションを展開し、その内容を踏まえて導入部を書き直し、最後に全体を考慮した結論を導くという具合です。
このように段階的にタスクを進めることで、AIはそれぞれのステップに集中でき、より質の高い出力が期待できるわけです。
途中で指示を出し直せるので、全体の一貫性も保たれるし、途中で話がズレたり、同じことを繰り返したりすることもなくなります。
電子書籍の執筆では、企画段階での構成作り、その構成を基にした本文の展開、そして最終的な編集作業まで、各段階の成果を次の段階に活かすことで、より室の高い執筆ができますね。
AIに丸髷するのではなく、あくまでもツールとして協働する。
プロンプトチェーンを使うことで、人間の限界突破ができていくのでしょうね。