※2013年に書かれた記事を,2018.8.26に追記修正。見出しタグが本来h2であるところをh3にしていたものを修正
以下の記事は、私が5年間Wordpressを使ってきてようやく飲み込めた「固定ぺージ」についての考え方を、「Wordpressの初心者に説明する」という味付けでまとめたものです。
ついこの間まで、実はよく固定ページの意味が飲み込めていなかったのですが、ようやくわかってきたのでその内容を書いてみました。(追記:2013年時点でのこと)
「5年も使ってきて今更?」と思われるかもしれませんね。
見識ちがいのことがあればどうぞご指摘ください。
目次
ブログの「投稿」と「固定ページ」とどうちがうの
WordPressでのブログの投稿に慣れてくると、どうにも気になるのがダッシュボードのメニューの中にある「固定ページ」ということば。
調べてみると「会社概要」とか、「お問い合わせ」のようなページのことだといいます。
いまひとつよくわかりません。
「固定」ってなんだ?
ブログの投稿記事とどうちがうんだ?
そのように思われている方もたくさんいらっしゃると思います。
「数年前、Wordpressは固定ページを作ることができるようになって、単なるブログから、いくつものページからなる「サイト」をつくれるようになりました。」
という文章を見ることがあります。
ん?
「ページ」?
ブログだってたくさんの記事があるじゃないの。記事と「ページ」ってどうちがうの。
また、プラグインの中には設定の中に「Post」と「Page」という言葉が出てくるものがある。
「Postつまり記事に応用するの?それともPageに応用するの?どちらにも?」のようなオプションですね。
記事 投稿 ページ。
PostとPage
いろんな言い方をしていてよくわからない。
いったいなにが違うのかな・・。
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タグやカテゴリ、アーカイブなど、まとめられかたによって自由自在に動く「ブログ投稿記事」
一般にブログでは、投稿した記事はそれぞれがデータベースに格納され、タグやカテゴリーや月別アーカイブなどの検索条件によってさまざまな表れ方をします。
月別アーカイブというまとめられ方をした時に、AとBの記事はとなりあっていたのに、
カテゴリ1というまとめられ方をしたら、Aの記事の次にはCの記事が来た。
Bはどこかにいってしまったのです。
カテゴリ2というまとめられ方をしたら、BとDの記事が表示され、
カテゴリ3というまとめられ方をしたら、AとEの記事が表示された。
ブログの投稿記事はこのように、まとめられかたによって引っ張ってこられたり消えたり。あたかもあちらにふらふら、こちらにふらふらと動いているように見えます。
こういうのを「動的」といいます。
一見安定していないように見えますけど、検索の条件をかえることで、自由自在にまとめることができ、これがブログというシステムの真骨頂となっています。
しかし、投稿記事は、しばらくはトップページにとどまっていますが、後から投稿した記事tが増えるに従ってだんだん潜っていってしまい、トップページからは見えなくなってしまいます。
そしてだれかから検索されたり、カテゴリやタグや月別アーカイブなどでまとめられたりしなければ表に出てくることはなくなります。
経験ありませんか?
昔書いたこの記事、久しぶりに見たけど、いつも見えるところにおいておきたいな。埋もれてしまうにはおしいな。
そのように思ったこと経験が。
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おすすめの記事をトップページに定着させて、デンと居座らせておける「固定ページ」
いつも見えるところにおいておきたいような記事。
そんな記事を、埋もれてしまう「投稿」ではなく、「固定ページ」としてつくるといいのです。
思い出してください。
「固定ページ」という概念を説明するのに、
「会社概要」とか「製品情報」などが使われていたことを。
このようなページをもしブログの「投稿記事」としてつくっていたらどなるでしょうか。
いつの間にか新しい記事にうもれてしまって、サイトを訪れた人が、「この会社ってどんなことやってるのかな」とか「この会社ではどんなものをつくってるんだろう」などという基本情報をすぐに知ることができなくなります。
ブログの「動的」な投稿記事として書いたので、いつのまにかどこかに動いてしまったのです。
会社などの「サイト」はこれではこまります。
必要な情報にはいつでもさっとアクセスできるようにしておきたい。
そのために「動的」に動いてまわる「投稿記事」ではなく、じっといつでもそこにある「静的」なページがあってほしい。
それが「固定ページ」です。
ちなみに、本ブログでは「教師の知的生活ネットワーク」というサイトタイトルの下に、横にずらっとメニューがありますね。
そこにマウスオーバーすればしたにずらっと記事がプルダウンメニュー表示されます。
これはどの記事を見ていても同じようになっていて、「いつでもそこにあります」
「静的」です。
これが「固定ページ」です。
固定ページはカテゴリーでまとめられることがない
固定ページは、「ずっとそこに、静的に」あるものです。
だからブログの記事のように「カテゴリー」はありません。
「いつもそこにある」のでまとめる必要がないからです。
(でも、なぜかタグはつけられるようになっていて、同じタグのブログといっしょに表示されます。)
後から書いた投稿に埋もれてしまってもよい記事は「投稿」で、埋もれさせずにいつもトップに表示しておきたい記事は「固定ページ」で
日記やメモ、考えたこと、学んだことなど、次々に新しい情報にとってかわられていくような、「あくまでもある時点」での記録はブログ投稿で書いていくのに適しているでしょう。
そういう内容の記事は、今は価値があっても、時間が経つと古くなり、歴史的価値はあっても必要な情報ではなくなっていきます。
しかし、中には時間の流れにかかわらず、普遍的に価値を持ち続けるような内容の記事を書くこともあるでしょう。
たとえば、「今はやっている◯◯というソフトの使い方について説明します」というような記事は、時間とともにだんだん古くなって価値が薄れてきます。このような内容は表舞台から見えなくなり埋もれてしまってもいい記事です。
古くなってしまっても、いつかだれかその記事を必要とする人が検索によってさがしあててくれるかもしれません。
それでいい。
必要な人が検索で見つけてくれればいいのであって、私のサイトの見えるところにいつまでも常駐してもらうべき内容ではありません。
しかし、「このサイトについて」のような記事は、このブログをしている限り普遍的な価値を持つものですから、固定ページとして常駐しておいてほしいのです。
このサイトでは、「このサイトについて」は「固定ページ」でまとめられているのではなく、カテゴリー名として設定されており、サイドバーのカテゴリの一番に出ています。このカテゴリー名をクリックすると、過去、「このサイトについて」というカテゴリ名で書いた「投稿記事」が検索されて表示されるというしくみです。
でも、本来は、固定ページとしてサイトのトップにメニューとしてあるべき内容かもしれません。
以上、ブログの投稿記事と固定ページとの違いを述べました。
このブログは、固定ページを充実させはじめました。
いつか、固定ページとブログ投稿とがうまくからみあってよりよい情報を生産し続けるよいサイトにしあげていきたいと思っています。
更新履歴
2013.10.1 記事公開
2018.8.26 追記
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