6台目のペンタブ One by Wacom を注文したことを書きました。
早速届きましたので、試してみたら、このたった6000円弱のペンタブ One by Wacom はすごい費用対効果を持っていることがわかりましたのでレビューします。
目次
入力に特化したペンタブ One by Wacom
今回買ったペンタブ、「One by Wacom」
私がこれで使っていたlntuos4と比べて、あらゆる機能を削ぎ落とし,入力に特化したペンタブです。
つまり「筆圧感知でイラストが描けさえすればいいでしょ?ほかに機能なんていらないよね」という製品なんですね。
ですから
🍏wirelessはありません
🍏ファンクションボタンはありません
※ファンクションボタンって、下のIntuos4の写真の左にあるボタン群のこと。
※右手でパンを操りながら、左手でホイールを回してペンサイズを変えたり、ズームさせたり、紙回転させたりと様々なことができる。
🍏筆圧感知は2048階調
筆圧を感知する力の入れ具合による筆跡のサイズの変化が滑らかになる。
近頃のは6000くらい階調がある。2048は、20年くらい前の能力だが,描いていて全く不都合はない。(素人が絵を書くのに,筆圧完治段階6000をコントロールできるのかという話ですね)
🍏マルチタッチ機能はなし
ペンタブ面をタッチして機能を呼び出します。
🍏ペンにテールボタンはなし
ペン先と反対側に軽ゴムがついてる鉛筆があるでしょう?
あれを模したスイッチ。
ペンを逆さに持ち帰るだけで消しゴム機能が使える。
それはついてない。
でも,例えばクリスタなら,「E」ボタンをおせば即消しゴムになるため,いちいちペンを持ち直したりしない。だからテールボタンはつかったことないので,いらない
🍏バンドルソフト なし
よく、クラスタとかペインターとか、フォトショップの廉価版などがバンドルされていますが、それがない。
すでに持っているソフトをバンドルされてもその分のお金がかかっているかと思うともったいない。
近頃は無料体験版があるので,それで十分。
バンドルがないのは,大歓迎
※どうやら,クリスタ無料版がついてくるみたいですね。「購入特典」という形で,ダウンロードできるようになっていました。2020-11-15追記
🍏傾き検知なし
スプレーなどの筆を使うとき、ペンを傾けると、筆跡が楕円になり、遠くまで色を飛ばしたり、太くかけたり。
それがない。
これは,あったらいいいかもしれないけど,つかったことはない。
だから,僕には必要なし。
盛大に機能が削ぎ落とされてます。
よく、これらの機能を削ぎ落としてくれて廉価にしてくれました。
コアな機能の「筆圧感知でイラストを描く」というところだけを最大限に際立たせた製品がこの
なんです。
包装も素っ気ない。シンプルの局地
包装や同梱物についてみてみましょう。
まず、箱の大きさは次の通り。
上のIntuos4に比べて流石に小さいです。
箱だけでも小さいのに、入っているペンタブはどれだけ小さいのかなと思っていると・・・
なんと箱にピタッと収まっていました。箱と同じ大きさです。
Intuos4と大きさ比較をしてみます。
けっこうおおきいです。
そして驚いたのが、実際にかける部分のいわゆる「読み取りエリア」の面積は、Intuos4より大きかったことです。
下の写真。Intuos4の四角の部分が実際にかける読み取り面です。
One by Wacomの方は、大きさ一杯にかけるので、描ける面がはるかに広いですね。
これにはびっくりでした。
ノートPCと比べてみます。
これはもう、入力可能なエリアの大きさで言えば、今持ってるIntuos4のワンランク上のタイプと同じ大きさです。
同梱物は至ってシンプル
ペン、替え芯、Micro USBケーブルしか入ってません。
説明書すら入ってません。
真ん中の説明書らしきものは単なるクレジットが書かれた紙でした。
なんでシンプル。
つなぐだけで完了
設定アプリやドライバーのインストールは、Wacomのサイトに行ってダウンロードするのだろうと思ってたら、なんとつなぐだけで勝手に全ての設定を終え、一発完了でした。
さすがです。
とは言っても、ペンの筆圧を調整したり、機能をサイドボタンに割り当てたりするためのソフトも自動的にダウンロードされており、設定可能な状態にまで準備してくれていました。
One by wacom の筆圧と書き味
さっそくクリスタを立ち上げて描いてみました。
筆圧2048階調でもスラスラとかけます。
また、Zbrushを立ち上げてモデリングしてみました。
これまでIntuos4の調子が悪かったので、下のような作品を僕はマウスだけで作っていたのですが、
マウスだと、粘土を薄く盛り上げたり、色をつけるときに微妙な変化をつけたりということがとてもしにくかったんです。
盛り上げたり掘ったりする効果の強さは、いちいちスライダーで調整してから操作すると言った面倒さの中でちまちまやってました。
しかし、ペンタブを使うと、それをペンの筆圧だけで調整できるので、すごく効率がいいし、微妙な表現もしやすいんです。
それが、全く問題なくできてほっとしてます。
髪の毛の表現なんかもふわっと自然にかけます,というより,モデリングできます。(筆を塗ったところが盛り上がったり凹んだりする)
Intuos4と比較した費用対効果
ということで、呆れるほどの費用対効果が生まれました。
フル機能のやつは、4〜5万します。
しかし、上の方で挙げた機能を削ることで5948円に抑えてくれました。約1/7です。
テールスイッチはほとんど使ったことないし、
wirelessも便利だったのは最初のだけで、あとは充電が面倒なのでつなぎっぱなしだったし、
傾き検知で絵を描いたことないし、
階調2048で十分だし、
ファンクションボタンもキーボードのキーで同じことできるからいらないし、
・・・
そんな僕の使い方では、「入力できればいいでしょ?」のこの製品は、4〜5万した当時のフルスペックのIntuos4と比べて遜色ない。
むしろ、描けるエリアが広くなり、費用対効果がすごく高いです。
何より一番いらないのはバンドルソフトです。
これ、何か買うたびにすでに持っているソフトの廉価版がついてくるんです。
それを外してくれました。
それだけでも価格を下げるのに幾ばくかの役に立っているでしょ?
必要ないものはいらないですから。
One by Wacomのみんなの評価
みなさんが,One by Wacomにどのような評価をしているのか紹介しておきたいと思います。
この方は,ファンクションキーとバンドルソフトがないことをとても評価。(実際には,「購入特典」としてクリスタ無料版がダウンロードできる)
「僕の求めるところを埋めてくれる商品」と言っていますね。
僕も,ずっとバンドルなしとおもっていたんですが,あらためてアマゾンの購入ページをみると,「購入特典」という形でダウンロードできるようになっていました。
下記の方も,クリスタがバンドルされていることを購入のきっかけにしようかと考えておられますね。
「購入特典」って実質上のバンドルだと思いますが,この価格でその代金が上乗せされていることは考えなくていいかと思います。
なぜなら,クリスタ側にとってみれば,それを無量で提供することで,有料版にアップデートしてくれる人が一定数いるからです。
One by Wacomに宣伝してもらっているようなものですからね。
まとめ
Intuos4がほとんど使えなくなったので買い替えを検討したとき、あまり使わなく機能が満載されたフルスペックの製品を見てため息をついてました。
そな時に見つけたのがこの製品でした。
「絵を描く」というコアなことだけできたらいいのにと思っていた僕のニーズにピタッとハマり、いくつかのレビューを読んですぐに注文。
翌日に来ました。
じつに満足。
描いた絵は「イラストチャンネル」の方に投稿していきます。
更新履歴
2019ー10ー12 公開
2020-11-13 細かい部分の加筆修正
2020-11-15 バンドルされていないという箇所を修正
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