私がミニサイトを作るようになって、ミニサイト作りの考え方や運営の仕方などにとても感銘を受け、学ばせていただいている4冊の本を紹介します。
目次
「ミニサイトを作って儲ける法」
まずは、ミニサイト部分の火付け役となった和田亜希子さんの「ミニサイトをつくって儲ける法」です。
ミニサイトの概念を明らかにした
ミニサイトと言う概念があるのだということを初めて私に教えてくれた本です。
ストック記事の価値を前面に出し、ブログのように記事を書き続けなくても、放っておいても集客できる仕組みを作り出すと言う実に魅力的なものでした。
「儲ける法」とあるように、ミニサイトによるマネタイズの仕組みを説いた本ですが、マネタイズではなく純粋に知的生産と考えても、電子書籍を書くと言うことに匹敵する位やりがいがあるものだということを感じました。
単一キーワードで1位を取るサイトをつくる
私はこの本を読んだ途端に4つのミニサイトを年末から年始にかけての休暇で立ち上げました。
それほど、私のワクワク感を高めてくれたのです。
当初は当然ですが、全くアクセスがありませんでした。 しかし、1年半経った今では、単一キーワードで1位をとるようなサイトになっています。
このサイトのマネタイズは今は考えていませんが、検索意図を考えてうまくマネタイズ施をせば、十分な収益が上がる可能性を持っているサイトを作ることができたと思います。
「情報サイトでオーソリティを目指そう」
2つ目はa-kiさんの「情報サイトでオーソリティーを目指そう」です。
ニッチな場で,リピーターを増やす
著者のa-kiさんは、2000年代の初めに作られたブルースギターについてのサイトのオーナーで、サイトはほぼほったらかしの状態でリピートされ続けています。
ブルースギター、その中でもフィンガーピッキングブルースという絞った分野でコンテンツを作り、さらに、コードブックなど、繰り返し使われるコンテンツツールの充実で、1年に数記事しか投稿されないにもかかわらず、サイト設置以来20年にもなろうとするのに、訪れる人は絶えません。
ブルースギターといえばこのサイトというオーソリティサイト(権威あるサイト)を作られたのです。
オーソリティーサイトとは
この本で学んだのは、このオーソリティーサイトと言う概念です。
何かについての有名人や権威のある人が書いているブログが決してオーソリティーサイトと言うわけではなく、オーナー自体は無名であっても、そのサイトが「これに関してはこのブログ」と言う権威や信頼を得られるようなコンテンツで満たされたサイト、ブログはオーソリティ・サイトだと言えるのです。
有名でないと価値あるサイトが作れないのか、という不安をまたは焦りを払拭してくれる本です。
私自身は無名で、または匿名で作ったサイトでも、その記事が読まれ続ければそのサイトはこのことに関してのオーソリティーになれるのです。
大変勇気をもらいました。
ストック情報とフロー情報
またこの本で、私はストック情報とフロー情報と言う概念を学びました。
ストック情報と言うのは、時間の経過に関係なく、いつまでもその情報の価値が古くならない情報のことです。
例えば「ギターの弾き方」というような情報がそれにあたります。 時間がたってもギターの弾き方と言う情報は古くならないからです。
逆に、新鮮さが大切で、時間が経つとともに鮮度が薄れていく情報をフロー情報と言います。
「どこどこのデパートが今日安売りをしているので行ってきました」、と言うような情報のことです。
その時点では大変価値があっても、その数日しか価値を持たない情報です。
数日して安売り期間が終わればその情報は意味がないものになります。
数日しか新鮮さとニーズを保てませんが、しかし間には大きなPVを得ることができる良さがあります。
オーソリティーサイトはストック情報とフロー情報のうち、ストック情報中心に作られるサイトです。
記事のリライト
私はこの本を読んでから、このサイトのトップページを大幅に作り直しました。
ストック情報となる記事を選び出し、それが常時見えるようにして、ユーザビリティを高めるようにしたのです。
◇
これら二つの本からは、「一旦作ればほったらかし」と言う概念がとても魅力的に映りました。
それは決して楽をすると言う意味ではなく、ほったらかしておけるほどの価値のある情報を作るための苦労を覚悟すると言う意味でもあるのです。
これらの本と出会ってから、私のサイトについての考え方が随分改善されました。
これまでの記事を見直して、ストック記事としての情報を持つよう「リライト」し始めたのです。
タイトルも、検索によって見つけやすくなるように変えていきました。
「たった1年で、人生が劇的に変わるポータルビジネス」
3冊目は、「たった1年で人生が劇的に変わるポータルサイトビジネス: 誰でもできる不労所得の作り方」です。
1年間は,記事を書き続ける
この本がある説いていることは実に厳しい内容です。
少なくとも1年間は、脇目も振らずに良識な記事を書き続けなさいということを読者に迫ってきます。
この本が扱うサイトはミニサイトの範疇を大きく超えています。 100記事ぐらい書き続けると言う覚悟を持って作ると言うスタンスのサイトです。
価値ある情報をひたすら作り続け、それにより莫大な集客をすると言う作り方の紹介です。
ここではキーワードの選定の仕方や、キーワードに基づくタイトルや見出しの具体的な作り方などを学びました。
「素人でもできる!たった20記事のミニサイトで次に10万アクセスを集める方法」
4冊目は、「素人でもできる! たった20記事のミニサイトで月10万アクセスを集める方法」です。
20記事で閉じて,あとは放置しておいても良い価値あるサイトをどのような考え方に基づいて作るのかということを説いています。
キーワード検索の需要を調べ、ニーズの高い選りすぐりの記事を揃えます。
ひと月も時間をかけて記事を書くための勉強をする
その後は,ひと月もかけて,じっくりと勉強をし,自分の言葉で価値あるコンテンツをつくるための準備をします。
ひと月の間,早くサイトを作りたい気持ちを抑えてじっくりと勉強をするということが,これからのGoogleとその向こうにいる読者に評価される道。 そういうマインドを学ぶことができました。
3分間読まれる記事を書く
また,3分間読まれる記事を書く,ということについては大きな示唆を得ることができました。
いくらたくさん書いても,それが読者の心に届かなかったら,読者はすぐにページを離脱します。
3分読まれるということは,読者が自分の記事を読む価値があると思ってくれているということです。
その時間を「ページ離脱率」という指標でGoogleは評価します。 少なくとも,3分以上読まれる文章を書かなければならないのです。
FaebookPageと連携する
様々なツールを使ってその作った価値をいかに広げていくかということを学びました。
特にFacebookページとの連携については大変参考になりました。
◇
これら4冊の本は、毎日のようにどれか1冊は携えて1日のなかのどのタイミングかで目を通しています。
それを日課にしていると言うのではなく、その本を読みたくてたまらないのです。
どこかのページを開くたびに新たな知見を得られたり、モチベーションを喚起してくれたりするのです。
◇
現在、私は、将来にわたって価値を保ち続ける2つのサイトを作ろうとしています。
1つは、自分の勉強も兼ねて作っている、定年後の生き方や不安の解消についてのサイトです。
これは私自身の不安の解決になるサイトですから、多くの方の役に立つことができるかもしれません。
そしてそのようなサイトを目指していこうとしています。
もう一つは、将来私のライフワークと考えているコーチングのためのクライアント獲得のサイトです。
これは、定年後、私のコーチング技術を用いたセッションを商品として売ることになるサイトですから、しっかりとマネタイズを考える必要があります。
来た人がとても役に立ったと満足してくださり、さらにうまくいけばそこからコーチングを成約してくださる。
放っておいても集客〜成約ということが自動的に行われる仕組みとしてのサイトを作り上げたいと考えているのです。
これら2つのサイトとも、大切なのはキーワードの選定です。
同じ悩みを持った人がどんな検索語を使って私のサイトにたどり着くのか。
そのニーズを見極めなければなりません。
ニーズを考慮せず自分の書きたいことだけを書いていたら、誰もサイトに集まってきてはくれません。
少なくともその検索語がたくさん検索されていれば、その検索語にニーズがあるということです。
そのようなキーワードが見つかったら、その方々がどんな検索の意図を持って検索をされるのかということを検索をする人の目線で考えます。
教育者が授業を作るとき、児童や生徒目線で教材研究をするときの視点そのものです。
自分が検索者であるならどんな気持ちでその検索語を入力するのかを考えるのです。
そうやって初めてコンテンツの内容が定まり、それを際立たせるタイトルが決まっていく。
これから作る二つのサイトは、そのようなことを考えて内容一つ一つ充実させていく必要があります。
どちらのサイトもさっと作るようなサイトではありません。
以上のような手数を踏みながら、一歩一歩良い記事で満たしていく時間のかかるサイト作りとなります。
1年位の時間をかけて土台を作っていくのです。
きっとその間、これら4冊の本を繰り返し読むことによって必ずモチベーションが持続し、方法の修正改善が行われ、良いサイズに育てることができると考えています。
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