1986年の12月に、36万円も出してPC-8801MHという最新のパソコンを買った。
2HD(ハイデンシティ)規格、すなわち1メガの記憶容量を誇るフロッピーディスクドライブが2基搭載された最初のモデルだった。
2HDの前は2Dという規格だったが、これだと、ワープロソフトのシステムと辞書がひとつのディスクに入りきらない。
そこで、それまでの2Dドライブのパソコンでは、最初にAドライブにシステムディスク、Bドライブに辞書ディスクを入れてパソコンを「ワープロ」として立ち上げて文章をうち、保存するときにBドライブの辞書ディスクを文書ディスクと入れ替えて保存する、ということをやらなければならなかった。
ところが2HD規格では、1メガという大容量(!)なのでシステムディスクと辞書ディスクが1枚に入ってしまう(今では考えられない。たった1Mにワープロ本体と辞書まではいってしまうなんて・・・)。
だから、私のパソコンは、システムディスクをAに入れ、文書ディスクをBに常時入れておくことができ、ディスクの入れ替えなしで好きなときに保存することができた。
文書を保存するためにディスクをいれかえなくてもいい、というのはひと世代前のパソコンを使っていた人にとっては刮目すべきことだったろうが、私はそこからスタートすることができたので、特段快適だとか思わなかった。私にとっては当たり前のことだった。
ただ,それだけのお話
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