Windowsには、オムニアウトライナーのような、オフラインで使えるアウトライナーがありません。(あるといえばあるのですが・・後述)
実は,Wordには優れたアウトライナー機能があります。
25年前,Windows3.1のWord6のアウトライナー機能を使って,私は本を一冊書きました。
これがなければ本は完成しなかったと思うほど,お世話になりました。
WorkFlowyがでるまではこのWordのアウトライナーしか知らなかったので,私にとってアウトライナーといえばWordでした。
幸せな時代だったと言えます。
ところが,2014年にWorkFlowyに出会ってからは,状況が一変。
テキストベースで,さくさくと動くアウトライナーを見て,もはやWordのアウトライナーには戻れなくなってしまったのでした。
私はWorkFlowyにはまりまくり,多くのブログ記事やメルマガの原稿の構成をこれで行いました。
そうなってくると,次に実現したくなるのは,オフラインです。
Macには,強力なOmni Outliner があります。これはオフラインでどんどんアウトラインがかけます。
しかし,Windowsにはそれはない・・・。
なんとか,探そうと思いました。今更Wordのアウトライナーには敷居が高くて戻れなくなっていたんです。
あれこれやっていたら、思いがけないものが目の前に現れました。
「ん?」
Scrivener・・・?
Scrivenerのアウトライナー機能
Scrivenerは、電子書籍執筆に便利なライティング・ツールです。
私のScrivener歴は5年になります。その間2冊の電子書籍を執筆しました。
現在進行中の書籍も10冊はあります。
私にとってのScrivenerは、電子書籍執筆ソフトに他なりませんでした。
しかし、このScrivenerにもアウトライン機能があったことに思い当たりました。
このアウトライン機能が、workflowy のようなら性能を持っているならば、凄いことです。
Macで使える、オフラインで使用可能なアウトライナー、Omni Outliner のWindows版になることができるんです。
改めて、Scrivenerを起動し、アウトライナーモードにして文を打ち込んでみました。
結果は、立派なアウトライナーでした。
オムニアウトライナーやworkflowy と同じ感覚でサクサクアウトラインを作れるのでした。それもオフラインで。
キーボードだけで、アウトライナーとしての機能がほぼ実現します。
workflowyのように改行キーを使ってどんどん文を書いて行を増やす。
ctrlキーを使って特定の段落を上下に移動。
shiftキーで複数段落を選択し、そのままctrlキー+↑↓で複数同時移動。
ctrl+ →、←で、レベルの上げ下げ。
→キーで下位レベルの展開
← キーで,その階層の子段落を巻き上げて見えなくする。
・・・・・
当然のように、親レベルの段落を移動させれば、子どもレベルの段落も全ていっしょに移動します。
ここまでのことが、ギボードだけでサクサクできるというのはとても心地よい。
Scrivenerは、そんなアウトライナーだったのでした。
つまり、Windowsの私たちは、Scrivenerさえ持っていれば、オフラインの環境下でも、サクサクアウトラインづくりを楽しめるということなのです。
もう、Omni Outliner のあるMacユーザーの人を羨む必要はありません。
Scrivenerアウトライナーの特色
WorkFlowyとようにサクサク操作できるScrivener。
アウトラインの管理は、Omni Outlinerのようにファイル単位で行います。
もともとは書籍執筆用のソフトですから、書籍執筆の一つのViewとしてのアウトライナーであれば、当然といえます。
Scrivenerのアウトライナーは、WorkFlowyのようなワンペイン型ではありません。
左側に「章節項」を示すペインがあり、右ペインはモードによって、本文を書く場であったり、コルクボードであったり、そしてアウトライナーであったりするのです。
アウトライナーで心ゆくまで作品の構造を練ったら、執筆モードでそのまま本文を書いていくことができます。
Scrivenerは、Windows版も、Mac版もあり、さらにiOS版もあり、DropBoxなどのクラウドストレージを介して同期することができます。
Windowsの人は、もうアウトライナーに悩まなくていい!
Windowsの人がオフライン下でアウトライナーをやるには、これまでWordのアウトラインモードを使うくらいしかありませんでした。
アウトライナーはあることはあったのですが、ずいぶん前に開発が終了しているものばかりで、デザインも古く、あまり使おうとは思えないものばかりでした。
いろいろ探してみたのですが,結局Wordを立ち上げて、アウトラインを組んでいたのです(WindowsにOmni Outliner があったら・・・!)
Scrivenerは、強力なテキストベースのアウトライナーです。
そして、モードを切り替えれば、そのまま本文を書き、書籍の出版まで進めることができるのです。
なかなか見事ではありませんか。
これまで,Windowsでオフラインで動く嘔吐ライナーがないよう,と思っていた人は,Scrivenerでがしがしアウトライナー・ライフを楽しみましょう。
でも,ちょっと高いよ。(5000円くらいする)
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