Scrapboxの登場で、みんなワクワクしているようですね。
私たちも、「しゃべり場」という共有プロジェクトを作って、ワイワイ楽しく練習しています。
私自身は、この一週間EvernoteとWorkflowyから、読書ノート、抜き書きをどんどん集めており、100ページ近く入力しました。
それは、Scrapboxの関連表示の機能による個々の情報のネットワーク化は必ずなんらかのアイデアや発想、理解の深まりなどを生み出すシナジー効果が現れるはずだと思ったからです。
ページ数が100に近づいた頃、少しずつシナジー効果が現れてきました。
ページ作成時に打っておいたハッシュタグやリンクが意味を持ち始めてきたのです。
個々の情報のネットワーク化によるシナジー効果を可能とするScrapboxの機能には、データベースとしてのEvernote、考えの構築のためのWorkflowyとの補完の可能性がうかがえます。この三つの持っている特性をうまく使い回すことで、情報に関するさまざまな活動の効率がもっと向上すると考えます。
今回は、Evernoteとの相互補完について述べたいと思います。
Evernoteの検索能力
Evernoteに2009年以来8年間で蓄積したノートは万単位の膨大なものですので、放っておくと必要な情報がデータの海の中に沈殿してしまって忘れられてしまいます。
そうならないように「浮子(うき)」すなわちタグを打ってそこから拾い上げられるようにしています。
このことで、何万という膨大なデータの中から必要な情報をさっと抜き出してこれます。これはすごいことです。データベースとしてのEvernoteの真骨頂です。
Evernoteのタグについてはこちらで詳しく説明しています。
しかし、タグを打ち忘れたり、後から必要となるタグではないタグを打ってしまったりした場合はそのデータは欲しい時に浮上してきません。
Evernoteの場合、この浮子の仕込み方に細心の注意が必要です。
Scrapboxのシナジー効果促進能力
scrapboxでは、ページ作成時に、使ってある言葉をどしどしリンクボタンにして行くことができます。カーソルでその言葉をなぞって、でてくるコンテクストメニューで「リンク」を選ぶだけです。
これを繰り返すことで、少なくともEvernoteに起こりうる見当違いのタグづけはかなりの精度で防ぐことができますし、必要ならか使われている言葉以外のタグをEvernoteのようにハッシュタグとしてつけることもできます。
さらに、このようにしてつけた浮子としてのリンクボタンやハッシュタグは、意図的にそれを使って検索しなくても、同じリンクやタグを持つページを下部に関連表示してくれます。
つまり、そのページとの言葉による結びつきをこちらの意識とは関係なく引っ張ってきてくれるのです。
いつか自分が他のページでつけたリンクやタグを媒介にして、現在参照しているページと結びつけてくれる。
これは強力です。
Evernoteの関連ノートとはまた違って、どの言葉でそのページが関連づけられているのかが明示されるのです。
思ってもみなかった過去のページとの再会による考えの深まりや広がり、新たな発想が期待できるところがEvernoteとはまた違ったデータベースのあり方を示してくれます。
ScrapboxとEvernoteとの役割の明確化による相互補完
これまでEvernoteで行っていた蓄積、検索、情報の関連づけによる生産といった役割のうち、情報の関連づけによる生産に関しては、Scraboxにその役割を移すことができます。
- Evernoteに大量に集める。
- 精鋭データに関してはscrapboxで関連づけ、発想や、考えの深まり広がりを促す。
精鋭データとは、読書ノートや抜き書き、ニュース記事などの切り抜き、講演記録など、理解を深めないといけないものであったり、他との関連で新たな発想を生み出しそうなものであったりなどのことです。Evernoteには食事写真だとか、覚え書きなど雑多な情報も入っているので、それらから選び出してくる必要があります。
そのような役割分けによる相互補完が可能です。
次回は、Workflowyとの補完についてです。
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