私のメルマガ「知的迷走通信」で毎週金曜日に配信している「Lyustyleの読書」のアーカイブ記事です。
メルマガでは,現在 私が読んだ本の紹介「Lyustyleの読書」を行っており,20個の記事がたまりましたので,漸次こちらで紹介していこうと思います。
[st-kaiwa1]それではどうぞ[/st-kaiwa1]
金曜日は、今週読んだ本をお送りしています。
この本を手に取るまで,私はエルデシュという名前の数学者のことはまったく知りませんでした。
しかし,この人はとんでもない数学者でした。
発表した論文は,1475本という途方もない数です。
その多くが記念碑的な発表であるといいます。
70歳を過ぎてから50本の論文を発表しており,これは多くの数学者が一生かかって書く論文の数よりも多いとのこと。
確かにそうでしょう。1年に1本重要な論文を書けたとして,教授人生が50年もある人などまれでしょうから。
そしてただ多産なだけではなく,そのどれもが重要なものであるとのことです。
エルデシュ番号というものがあります。
エルデシュ番号1は,エルデシュと共著となった人に与えられる番号であるといいます。その幸運な共著者は,485名だそうです。
エルデシュ番号1を持つ人と共著を発表した人にはエルデシュ番号2が与えられます。
なんとアインシュタインはエルデシュ番号2だそうです。
エルデシュは,数学以外のことをなるべくしなくてすむような生活を作り上げています。家庭も,仕事も,趣味も,家さえも持たなかったのです。
まさにノマド人生。知り合いの様々な数学者の家を渡り歩き,行く先々で問題を解き,証明をしました。
とにかく最初のあたりを読んだだけで圧巻なのですが,彼を取り巻く人たちの彼への支援がすばらしい。
一人でこもって問題を解くスタイルではなく,多くの人たちとお祭りのように問題を解き,重要な仕事をたくさん残していったエルデシュという数学者。
私はまったく知りませんでした。
そして,このエルデシュの物語の「はじめに」を読んだとたん,その本をレジに持って来ました。
数学のことは全く分かりません。
でも,数学にまつわる,人々の物語は大好きなのです。
私の知的好奇心を根底からゆさぶってくれます。
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