2025年、動画生成AIは、毎日のように進化をしています。その中にあって、名前は聞いたことがあるけど、それってどんな事ができるのか、他と何が違うのか、わからないままでいるうちに、どんどん取り残されている、というような気持ちになってしまいました。
どこかでいったん追いつきたいと思いましたので、現在僕が知っている動画生成AIについてまとめてみました。
そこで、現在注目を集めている5つの主要な動画生成AI(Midjourney, Vidu Q2, Kling, wan2.5, Google Veo 3)について、それぞれの特徴、料金体系、そして選び方のポイントをまとめてみました。
なお、2025年10月1日に登場し、世界的な話題になったSora2についてはこれをまとめた時点ではまだ登場していなかったため、別記事でまとめてみたいと思います。
目次
各AIツールの詳細解説
Midjourney(ミッドジャーニー)
Midjourneyは、元々高クオリティな画像生成AIとして絶大な人気を誇っていましたが、2025年に入り動画生成機能(V1)をリリースしました。
その最大の強みは、月額10ドルからという手頃な価格で利用できる点にあります。
既存の画像をアップロードし、簡単な指示を与えるだけでアニメーション化できるため、Midjourneyの独特で芸術的な作風を活かした短尺動画を手軽に作成したいクリエイターに適しています。
私のこのショート動画もMidjourneyで画像生成、動画生成を行いました。
動画の解像度は、480pと、720pが生成できます。
また、生成できる長さは5秒ですが、延長することができます。最大4回延長できますので、最大21秒までの動画を作ることができるのは強みです。
ただし、他の動画生成AIで可能になりつつある、音声生成機能はありません。
無料プランはなく、有料プランのみの提供となります。
Vidu Q2
Shengshu Technologyが開発したVidu Q2は、特に人物の微細な表情変化や滑らかなカメラワークの再現性に優れた動画生成AIです。
より人間らしい感情表現が可能になっています。
また、最大8秒間の1080p動画を生成できるが強み。
無料プランでも月に10回まで試用できるため、気軽にその性能を体験できるのが魅力です。
有料プランも月額8ドルからと比較的安価で、コストパフォーマンスに優れています。
ただし、音声生成機能は搭載されておらず、より長い動画や複雑なシーンの生成にはまだ対応していません。
Kling AI
中国の動画プラットフォームKuaishou(快手)が開発したKlingは、圧倒的な高解像度とダイナミックな動きの表現力で注目を集めています。
アニメの動画生成でKlingを使っている人が多いような印象です。
解像度は最大2Kというのも強み。
複雑なカメラワークや被写体の立体感の精度の高さについても評判がいいです。
有料プランでは動画を最大3分まで延長でき、この点は他のツールとは一線を画します。
無料のトライアルも提供されていますが、本格的に利用するには年間契約の有料プランが中心となります。
月額換算で約6.6ドルからと安価ですが、年間払いである点に注意が必要ですね。
wan2.5
Alibaba Cloudが開発したwan2.5は、音声との同期を大きな特徴とする動画生成AIです。
最大10秒間の1080p動画を生成できます。
セリフや音楽、環境音などを映像と自然に組み合わせる能力を持つのが強み。
多言語に対応していて、テキストや画像からの動画生成はもちろん、対話形式での編集も可能。
現在はプレビュー版として提供されており、無料で試用できますが、正式な料金プランはまだ発表されていません。今後の展開が最も期待されるツールの一つです。
Google Veo 3
Google DeepMindが開発したVeo 3は、まるで映画のようなシネマティックな品質の動画を生成できることで評価されています。
1080pのフルHD解像度に対応し、光の反射や複雑な物理演算までリアルに再現する能力が強みです。
将来的にはYouTubeとの統合も予定されており、プロの映像制作者や企業の利用を強く意識したツールとなっていくようです。
月額19.99ドルからと他のツールに比べて高価です。
しかし、その価格に見合うだけのクオリティがあるので、プロ施行だと言えますね。
機能・料金比較
各ツールの特徴を一覧で比較してみましょう。
ツール名 | 無料利用 | 最低料金(月額USD) | 最大解像度 | 最大動画長 | 音声機能 | 商用利用 | コスパ |
Midjourney | × | $10 | 480p | 5秒 | × | ○ | 高 |
Vidu Q2 | ○(制限あり) | $8 | 1080p | 8秒 | × | ○ | 高 |
Kling AI | ○(トライアル) | ~$6.6 (年払い) | 2K | 3分 | × | ○ | 中 |
wan2.5 | ○(プレビュー) | 未定 | 1080p | 10秒 | ○ | 未定 | 未定 |
Google Veo 3 | ○(試用版) | $19.99 | 1080p | 不明 | ○ | ○ | 低 |
料金と解像度の視覚的比較
料金と性能のバランスを視覚的に把握するために、以下のグラフを作成しました。
動画生成AI 最低料金比較(月額USD)

動画生成AI 最大解像度比較

最適なAIの選び方
コストを最優先するなら
Vidu Q2 または Kling AI の年払いプランがおすすめです。
無料でも試せるため、まずは使用感を確かめてみると良いでしょう。
手軽に芸術的な動画を作りたいなら
すでにMidjourneyの画像生成に慣れているなら、そのまま Midjourney の動画機能を使うのが最もスムーズです。
音声付きの動画が必要なら
wan2.5 のプレビュー版を試すか、より高品質なものを求めるなら Google Veo 3 が選択肢となります。
プロ品質の映像を求めるなら
Google Veo 3 が現状では最も映画的なクオリティに近い映像を生成できます。
予算が許すのであれば、最良の選択となるでしょう。
長尺の動画に挑戦したいなら
Kling AI の動画延長機能は、他のツールにはない大きな魅力です。
まとめ
今回まとめてみて、ようやく自分の理解が追いつきました。
各種動画生成AIは、それぞれに異なる強みと特徴を持っています。
低コストで手軽に試せるものから、プロ品質の映像制作が可能なハイエンドなものまで、選択肢は多岐にわたります。
こちらのレポートは、すぐに古くなるでしょう。その都度アップデートしていく必要があるなと思います。
すでに、これをまとめている最中に、OpenAIのSora2が発表され、世界中の話題となっています。
私も招待コードをもらったので早速試してみましたが、驚愕の性能でした。これについてはまたまとめてみたいと思います。
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