散歩していて面白いものが目に留まりました。
「レコードレンタル」とあります。
レコードレンタルとは!?
30年ほど前まであちこちの街にあった、レコードをレンタルするお店です。
CD登場前夜、レコードが近い将来衰退するなどとは想像もできないほど隆盛を極めていた時代。
数百円で借りては、自宅のカセットデッキ(遺産)で録音し、翌日返すということが成り立っていました。
好きな音楽ができたら、ラジオで待ち構えて、「かかった!」という瞬間にラジカセの録音ボタンを押すという、いわゆる「エアチェック」という行為で一つ一つの、需要はまかなえていましたね。
DJなどの「それではどうぞ」などの声がイントロにかかっているなんていう仕方ないおまけは付いてましたけど。
そうやって、「このアーティストすき!」ということになれば、お年玉をはたいて、2500円握りしめてレコード屋に通うのですが、いつもそういうわけにもいかないので、そんなキッズのためにこのような店の需要がありました。
カセットへの録音なので、もちろん劣化します。
だから違法性があまり問われなかったのか、かなり長いこと存在していた気がします。
後年、レンタルCD(これも古い)で借りてきたCDをパソコンにリッピング、それをCDで焼いて、「これ、俺が焼いたから」などいかにも親切顔で友達に渡す、という行為よりもはるかにかわいいものでした。
魔窟の様相
店によっては、ちょっとした小部屋が用意してあり、カーテンか何かで区切られているスペースにドキドキしながら入ると、そこには高速ダビング機が置いてありました。
レコードだけでなく、アルバムがカセットでも売られていた時代です。
カセットのレンタルも行われていました。
アルバムのカセットを借りると同時に、カセットテープも購入し、何食わぬ顔でこのスペースに入り、マスターと空のテープを双方セット。
ボタンを押すと何倍速かでダビングが開始されます。
店主は見てみないふり。
ダビングが終わると、さっき借りたカセットテープを店主に返し、店を後にする。
そんな魔窟が「レコードレンタル屋」でした。
当時、僕の友人もよくバイトしましたね。
永遠に廃れることなどないと信じていたレコードとカセットの文化。
実際にはその後5年を待たずして、80年代初頭から流行り始めたCDに取って替わられます。
その時代の遺産がまだ残ってました。
2階に上がるところがドキドキポイントですね。
Twitterハッシュタグに「街の遺産」
面白いのでTwitterに投稿しようとして、#街の遺産 とハッシュタグを打ってみたら、そんなのないとの返事。
意外でしたね。
いくらでも上がってるだろうと思っていたので。
それで、作りました。
#街の遺産 というハッシュタグがないので、みんなで街の無くなりそうなものや「まだあるの?」というようなものを投稿して盛り上げよう、と提唱してみる。
こんなやつとか。
「レコードレンタル」遺産 pic.twitter.com/njkURrQzzV— Lyustyle@(りゅ〜)毎日投稿1500日10年ブロガー (@Lyustyle) March 16, 2019
面白いものが集まったらいいと思うので、どうぞお手元の面白い遺産写真を投稿してくださいな。
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