Midjourney Web版では、プロンプトを入力する時,最後にパラメーターを入れて細やかな調整をすることができます。
例えば,「–ar 4:3」と入力すると、生成される画像の縦横比は4:3となります。
(arは、アスペクトレイシオ、つまり縦横の比率という意味)
また、「–niji6」と入力すると、アニメはあのイラスト作成が得意な、「ニジジャーニー」で画像生成することができます。
他にも,
–s(スタイライズ 芸術祭が噛まさせる度合い)
–c(カオス 生成される画像のスタイルや表現手法などのばらつきを加える度合い)
–w(奇妙さ 意外性を加味する度合い)
など、便利な微調整用のパラメーターがあります。
ところが、これを入力しても生成画像に反映されないということがあります。
例えば、アニメ風にしたくて「–niji6」と付与しても、アニメ風にならないとか、横長のイラストにしたくて」–ar 16:9」を付与しても、4:3の画像が生成されるとか。

その原因は、「プロンプト調整」にあります。
反映されないことについての答えは「プロンプト調整で関連パラメーターのデフォルトを設定しているから」ということになります。
「プロンプト調整」でデフォルトのプロンプトを設定する
「プロンプト調整」というのはここにあります。

ここをクリックすると、以下のような画面になり、各種パラメーターなどのデフォルト値を設定することができるようになっています。オレンジのガッコの部分が下にせり出すようにして開きます。

画面は4つのセクションに分かれています。

左上はイメージサイズを決めます。パラメーターでは「–ar」ですね。

ここではスライダーを動かすことで左の正方形の画像が変わっていき、視覚的に決めることができます。
左下は、モードです。

- 「style raw」モード(なるべく入力したプロンプトに沿うような生成を行う)かスタンダードか。
- Midjourneyを使うか、ニジジャーニー(アニメ風)を使うか。
パーソナライズ(好みのスタイルを登録したもの)を使うかどうか。使うならどれを使うか)
以上のことを決めることができます。
右上は、「エステティック」 美的な要素を調整します。

Stylization 芸術性を加えます。パラメーターは「–s」です。デフォルトでは100となっています。
Weirdness ウィアードネス 奇妙さを加えます。パラメーターは「–w」です。デフォルトは0です。
Variety 表現手法やアングルなどさまざまな要素にばらつきを加えます。パラメーターは「–c」です。
右下は、オプションです。画像の生成の速度を設定します。

Relax すごく遅くなりますが、Standardプラン以上では無限に生成できるモードです。Basicでは使ません
Fast 早く生成できるモードです。Basicプランでは3.3時間。200分となっています。1分1枚の時間を消費するとしておよそ200枚生成できます。 Standardプランでは15時間分生成できます。およそ900枚となります。
これを使い切ったら、自動的にRelaxモードになります。
Turbo 最速です。Fastの2倍の速さで生成できます。これは、Proプランでないと使えまsん。
ちなみに僕はスタンダードプランです。月の半分もいかないうちにFastモードの15時間を使い切って、現在Rellaxモードで生成しています。
プロンプト調整は以上のような項目を調整することができます。
直接パラメーターで入力するのと違って、スライダーはリスト選択で設定できるので、とても便利なんですね。
なので、僕がずっとこちらで表す画像のパラメーターを設定していました。
プロンプト調整で調整したのが次の生成のデフォルトになることを知る
ところがここに落とし穴。いや、悪意のある落とし穴でもなんでもないんですが、知らなかったら落っこちてしまうということがるんです。
それは、「ここで設定したことがデフォルトになる」ということです。
こちらで、画像サイズを「16:9」にしていたら、イマジンバーでいくら「–ar 2:1」と入力しても16:9になります。
モードを「6.1(Midjourneyのバージョン)」にしていたら、アニメ風にしたくて「–niji6」と入力しても、アニメ風にはなりません。
パラメータを使う場合は、プロンプト設定をリセットして下に戻しておかないといけないんです。
リセットはこちら。

このResetは、デフォルトの状態では出現しません。ない場合は、Midjourneyのデフォルトになっているということです。
スライダーをちょっとでも動かしたり、リストで別の項目を選択肢たりした時にResetが表れます。
これをクリックして、Reset表示を全部消せば、イマジンバーでのパラメーターが反映されるようになります。
ストレスのない使い方は・・
プロンプト調整で視覚的に設定することはとても便利です。
しかしそれが次からのデフォルトになってしまうことをしらないと、後でパラメーターをいれても反映されず困ってしまうことになります。
ずっとアニメ風でつくっていきたいなら、プロンプト調整で「niji6」を設定しておけばいいが、画像ごとに変えたいなら、生成モデルはリセットしておいて、イマジンバーのパラメーターでその都度入力したほうが早いです。
結論としては、「プロンプト設定はデフォルトのママにしておき、必要に応じてイマジンバーからパラメーターで入力する」というのがよいやり方だと思います。
しかし、人によってはパラメーターなど覚えるのが一苦労という人もいるでしょう。
その場合は、その都度、プロンプト調整の画面でスライダーなどで調整するという方がストレスなく使えると思います。
実は僕もパラメーターを覚えるまでは、いちいちプロンプト調整を開いてスライダーで設定していました。

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