Midjourneyには3つの速度モードがあり、用途や状況に合わせて使い分けることができるのですが、そのちがいが今ひとつわからない。
なので、、それぞれのモードの特徴や適した使い方、GPU時間との関係について調べてみました。
目次
Midjourneyの3つの速度モード:特徴と使い分け方
Relaxモードの特徴と使い方

Relaxモードは3つのモードの中で最も遅いモードです。
画像が生成されるまでに数分から場合によっては数時間かかることもあります。
このモードの最大の特徴は、GPU時間(画像生成に使われる計算資源の時間)を消費しないことです。
つまり、どれだけ多くの画像を生成しても、月間のGPU時間を使い切る心配がありません。
いくらでも生成できるということですね。
しかし、FastモードやTurboモードの速さと比べるとこんなに違います。

Relaxモードは特にStandard、Pro、Megaプランのユーザーが利用できます。
残念ながら、Basicプランでは利用できません。
月間のGPU時間を使い切ってしまった場合は、自動的にこのモードに切り替わります。
待ち時間はサーバーの混雑状況によって変わるので、人が少ない時間帯に使うとより早く生成できるようです。
実際に朝の6時くらいにFastモードとで生成時間を比べてみましたが、さほど差を感じることはありませんでした。
Fastモードの特徴と使い方

Fastモードは標準的な速さで画像を生成するモードです。
Relaxモードよりも速く、数秒から数分程度で画像が生成されます。
このモードでは、サブスクリプションプランで設定された月間GPU時間を消費します。
Standardプランでは月に15時間、Proプランでは月に30時間のFast時間が設定されていいます。
すべてのプランで利用可能で、初期設定ではこのモードになっています。
日常的な画像生成作業には、このモードが最もバランスが良いでしょう。
GPU時間を使い切ると追加購入するか、Relaxモードに切り替える必要があります。
Turboモードの特徴と使い方

Turboモードは3つのモードの中で最も速いモードです。
Fastモードの約3.5倍の速さで画像を生成することができます。
わずか約10秒程度で結果が得られるので、Relaxモードの約7分と比較すると圧倒的な速さです。
ただし、その分Fastモードの2倍のGPU時間を消費します。
このモードはMidjourneyのバージョン5以降でのみ利用可能です。
急いでいるときやグループ作業、公開イベントなど、リアルタイムで結果を見たい場合に適しているとのこと。
Fastモードと比較して生成される画像が若干異なる場合があるので、最終的な作品には注意が必要かもしれません。
各モードの切り替え方法
モードの切り替え方法はいくつかあります。
Discord版
最も簡単なのはコマンドで切り替える方法で、「/relax」、「/fast」、「/turbo」とDiscordのチャット欄に入力するだけです。
設定画面から切り替えることもでき、「/settings」コマンドで設定画面を開いて希望のモードを選択します。
個別のプロンプトでも指定できます。
プロンプトの最後に「–relax」、「–fast」、「–turbo」というパラメータを追加するだけで、そのプロンプトのみモードを変更することが可能です。
Web版
イマジンバーのみぎにあるプロンプト設定アイコンをクリックし、開いた画面の右下で選択肢ます。

各モードのGPU時間消費量と効率的な使い方
そもそも「GPU」時間って何だ?という疑問がわきますよね。
GPU時間とは何か
GPU時間とは、Midjourneyが画像を生成するために使用する計算リソースの使用時間のことです。
わかりやすく例えると、携帯電話のデータ通信量プランのようなものです。
GPU時間は、Midjourneyが実際に画像を生成するために作業している時間のみをカウントします。
実際に画像が生成されるまでの待ち時間はカウントされません。画像が生成され始めてからの時間ということですね。
スタンダードプランでは、月に15時間のGPU時間を使うことができるのですが、それは実際に生成されている時間の総計が15時間ということです。
ベーシックプランでは月に3.3時間使うことができますが、これは約200枚の画像生成が可能とされています。
この200枚というのは、1回に4枚生成されるので実際には50回しか使えないのかというわけではなく、4枚生成するのにかかる時間がGPU時間なので、絵の枚数で言うと800枚といったところでしょうか。
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各モードのGPU時間消費量の違い
3つのモードはそれぞれGPU時間の消費量が異なります。
Relaxモードは最も経済的で、GPU時間を全く消費しません。
代わりに処理速度が遅くなります。
Fastモードは標準的なGPU時間を消費します。
1枚の画像生成に約1分のGPU時間を使用することが一般的です。
Turboモードは最も消費量が多く、Fastモードの2倍のGPU時間を使用します。
つまり1枚の画像生成に約2分のGPU時間を消費することになります。
画像の品質設定(qualityパラメータ)やサイズ、縦横比によっても消費量は変動するので何分と一概には言えませんね。
プラン別の利用可能なモード
Midjourneyの各プランによって利用できるモードが異なります。
Basic Planでは、FastモードとTurboモードが利用可能ですが、Relaxモードは利用できません。
つまり、Basicプランでは無限に生成することはできないということですね。
Standard、Pro、Megaプランでは、すべてのモード(Relax、Fast、Turbo)が利用可能です。
また、各プランによって付与されるGPU時間も異なります。
Basic Planは月に3.3時間(約200枚の画像生成が可能)、Standard Planは月に15時間、Pro Planは月に30時間、Mega Planは月に60時間のFast時間が付与されます。
GPU時間を効率よく使うコツ
GPU時間を効率よく使うためのコツというものがあるようです。
まず、急を要しない場合はRelaxモードを積極的に活用しましょうとのこと。
時間に余裕があるなら、GPU時間を消費せずに画像生成ができるのは大きなメリットです。
ためしてみたところでは、朝はさほどFastモードと変わりませんでしたので、Relaxモードでもよさそうです。
また、画像の品質設定を調整することも効果的だとのこと。
高品質設定にするとGPU時間の消費量が増えるので、試作段階では標準設定で行い、最終版だけ高品質にするという方法が効率的です。
さらに、画像のサイズや縦横比を工夫することでも消費量を抑えられます。
特に大きなサイズの画像を生成する場合はGPU時間の消費量が増えるので、必要最小限のサイズで生成するようにしましょう。
サイズがGPU時間に関係するとはしりませんでした。
モード選択のおすすめ方
よくある質問と解決策
GPU時間の確認方法
現在のGPU時間の残量を確認するには、いくつかの方法があります。
Discord
最も簡単なのは、Discordのチャット欄で「/info」コマンドを入力する方法です。
すると「Fast Time Remaining: X/Y minutes (Z%)」のような形式で情報が表示されます。
Xが現在残っているGPU時間(分)、Yがプランで与えられた合計GPU時間(分)、Zが残り時間の割合(%)を示しています。
Web版
また、Midjourneyの公式サイトにログインして、サブスクリプション管理ページでも確認できます。
以下は僕の残りGPU時間。2時間2分となっています。
引き算してみますと、12時間あまりつかったことになってます。
かなり使いまくったつもりですが、3月13日という月の半分時点で、12時間くらいはつかったということですね。

残り時間がなくなった場合は?
GPU時間を使い切ってしまった場合、いくつかやり方あるそうです。
まず、追加のFast時間を購入するということですね。
現在の料金では1時間あたり約$4で購入できます。訳600円といったところでしょうか。
また、Standard以上のプランを利用している場合は、Relaxモードに切り替えることで、GPU時間を消費せずに画像生成を続けることができます。
さらに、画像評価に参加することで無料のFast時間を獲得することも可能です。
他のユーザーの生成画像を評価することで、少量のGPU時間を報酬として受け取ることができるのです。
僕も1時間分もらいました。
各モードで生成される画像の違い
各モードで生成される画像には、微妙な違いがある場合があります。
基本的な仕組みは同じですが、特にTurboモードでは専用のGPUプールを使用するため、Fastモードと比較して若干異なる結果が出ることがあるそうです。
ただし、この違いは通常非常に微妙なもので、一般的な用途では問題になることはほとんどないそうです。
特に品質にこだわる場合は、同じプロンプトで複数のモードを試して比較してみるのも良いでしょうが、一般使用にはあまり関係ないですね。
なお、画質の違いよりも、速度と経済性の違いの方が各モードの主な特徴です。
モード変更による待ち時間の変化
モードを変更すると、待ち時間に大きな違いが生じます。
Relaxモードでは、サーバーの混雑状況によって異なりますが、一般的に数分から数十分の待ち時間があります。
混雑している時間帯では、最大で数時間待つこともあるかもしれません。これは驚きです。
Fastモードでは、通常数秒から数分程度で結果が得られます。
これはほとんどの用途で十分な速さといえるでしょう。
Turboモードでは、約10秒程度で結果が得られることが多いです。
これはRelaxモードの平均的な待ち時間(約7分)と比較すると、劇的な短縮といえます。
待ち時間は作業の流れやクリエイティブなプロセスに大きく影響するので、状況に応じて適切なモードを選択することが重要です。
まとめ
Midjourneyの3つの速度モードについて調べてみました。
それぞれのモードには明確な特徴がよくわかりました。
Relaxモードは時間に余裕がある場合に経済的な選択肢となります。
Fastモードは日常的な作業に適した標準的なバランスを提供します。
Turboモードは速さを最優先する場面で力を発揮します。
GPU時間の概念を理解し、各モードの消費量の違いを把握しておくことで、より効率的にMidjourneyを使いこなせるようになりますね。
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