※2021-5-27 更新
学習する際、同じテーマの本を3冊以上並行して読むと、すごく学びが定着します。
この記事の内容は、Podcastでもお話ししています。
学習とはいえ、何かの試験を受けるわけでもない、純然たる知的生活上のことなんですけど、試験勉強などでも効力があるのではないかと。
僕は、一般相対性理論とか量子論に昔からすごく関心がありまして、ようやくちょっと前からちゃんと向き合って本を読むようになりました。
「目に見える世界は幻想か」で、物理学の発展についてざっと理解し、2年ほど経った2021年5月に「すごい物理学講義」で、さらに詳しく入り込んだ解説を読んで、その「ドラマ」に魅了されています。
学びの読書は、僕がよくやっている「20冊並行読書とは違い、「読み続けよう」と決めた本ですから、ちゃんと時間をとり、着席し、メモやノートを取ったりしながら完読を目指します。
まだ、半分までしか読んでないのですが、この次に読みたい本を2冊買ってきました。
一般相対性理論と量子論について30冊読もうと思っているのです。
(1テーマ30冊読書についてはこちら)
「この世界は揺らぎでできている」
「量子論のすべてがわかる本」
まあ、しかし、チンプンカンプンです。
貴重な時間を使って、何かの資格を得るわけでもなんでもないのに、一体何やってんだ、と思われるかもしれませんね。
本来学びというものは、「何かのため」ばかりではないと思ってます。
純粋に知的好奇心を満たすためでもあるのです。
だから、60歳近くのおじさんが今さら量子力学を学んでもなんの問題もありません。
一生かけて呑気にやって行くので、学びの効率などはあまり考えなかったんですが。
今回は,忘れていたものを思い出したかのような気がしています。
2020年5月現在読んでいる「すごい物理学講義」が素人には難解で,ちょっと気を抜くとすぐに何がなんだかわからなくなるので,10ページくらいもどって読み直す,ということを繰り返してました。
だから買ってきて2ヶ月ほど立つのにまだ半分ほどしか読んでないんですね。
それはそれで,本の少しずつ 少しずつ進捗していくのが面白いんですけれども。
ところが,今回,20冊並行読書に「目に見える世界は幻想か」を選んだこともあり,偶然同時に読むという機会がありました。
「ああ,ボーアとアインシュタイン。ボーアとハイゼンベルクとボーアの関係ってこんなだったな」
なんてことが,もう一冊の本で裏打ちされて,印象に残るということがちょこちょことおこってたんです。
しかし,ここ二日間で買ってきた2冊が決定打でした。
試しに開いて読み始めると,すごくわかるんです。
「すごい物理学講義」にかかれていたこと,難解で何度も読み直したところが,今回買ってきた本では,別の言葉,言い回し,表現で書かれていて,「ああ,そういうことか」という経験をしたんですね。
例えば,一般相対性理論の根幹は,「連続」ですけど,量子論の根幹は,「離散」です。
これはこれで何が何だか分からないんですが,
「量子論の世界への入り口は,この連続量と離散量にあります。連続量だと思われていたものが,実は量子で構成された離散量だったというのが,量子論の最も基本的なポイントだと言えるからです」
と,別の表現で言われると,あ,そうだったのかと思うわけです。
「このことを,他の人が他の本で語るとこう表現される」ということが,脳の知識の定着をさらに加速するんでしょう。
この,「あ,そうだったのか」が学びですよね。
脳内に新たにニューロンネットワークが形成され,転用可能になったということですから。
そして別の本による同じことの 「言い換え」がそれらの学びの定着をうぶわけです。
そんなわけで,
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難解な本に取り組むときは,一般向けの平易な本と,少し噛み砕いた本とを併せながら並行に読む
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そうすると,学びの定着がはやいなあ,と今更ながらに思いました。
大学時代に,そのような学び方は実は経験済みでした。
すっかり忘れてしまっていました。
当時,わたしは日本の古代史に取り組んでいて,岩波新書などの新書類で20冊を短期間に,数冊並行しながら読んでいました。
その時は,同じことが別の本で何度も出てきますので,驚くほど定着したことを覚えています。
そのときに定着した知識は,今でも消えてなくて,そらで語れるくらいのこっているんです。
3~4冊並行読書。
なかなか学びがはかどりますよ。
しまった,釈迦に説法だった。
これだから60歳のじいさんは・・・・
更新履歴
2020-5-27公開
2021-5-26 追記
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