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Kindle Direct Publishing 個人出版への道〜1〜Wordでつくった文書で出版できる可能性

Kindleで自費出版できる!

 Kindleストアが始まった時、この本を見つけてすぐに読んでいました。Kindleで自費出版ができる、ということに驚き、興味を惹かれたからです。

 そこで知ったのが、Kindle Direct Publishing というサービスがいっしょに始まっていて、なんと自分で出版してしまえるしくみであるということでした。

 Blogを書いている人というのは、「文章による表現を行い、よろしければその文章が人様のお役に立てれば嬉しい。そしてそのうち本がかけたら更に嬉しい・・・」というように考えがちなのではないでしょうか。

 私もそうで、Blog以前からずっとデジタルによる記録を書き続けてきていますし、95年には自費出版とは言え200数十ページの本を出しています。

 本にしたいネタはたくさんあるのですが、それでも個人が本をだせるまでの道筋はずいぶん遠いものです。どのような道筋を経たら出版にいたるのか、それは雲をつかむようなものでした。

 ところが、Kindle Direct Publishing (以下KDP)では、原稿書きから出版まですべて一人でできてしまうのですから驚いてしまったのです。

 

自費出版とはいえ、自費はいらない

 自費出版ということばは適切ではありません。

 一般の書店で自費出版を行うには印刷代を含めて数十万から数百万のお金を出す必要があります。私も200数十ページの本を200冊ほど印刷するのに、原稿は全てこちらで揃えたとはいえ20数万円ほどかかりました。

 ところが、KDPでは原稿さえこちらで準備し、入稿(アップロード)を行いさえすれば、印刷代も装丁代もまったくかからず、あとは売れたらお金が入るのです。著者側が払うお金はありません。

 だから、「個人出版」という言い方の方が近いかもしれません。

 KDPというのは、本を出したい人にとって夢のようなシステムであるとおもいます。

(もちろん、印税は30%でAmazonが70%ももっていってしまう、とか、読者のダウンロードの費用は著者持ちであるという話とか、まだよくわかりませんが、何やらいい話ばかりでもないでようですが。)

  

原稿はWordでつくった文章でいい

 さらにおどろいたのがこのこと。

 WordでつくったファイルをKDPにアップロードすれば、Amazonが勝手にmobi形式というKindle使用の形式に変換してくれるというではありませんか。

 まだ、ベータ仕様とのことですが、これは魅力です。

 ところがそううまくはいかないようで、

Kindle自費出版ガイド 米アマゾンの先例から学ぶ電子書籍の作り方 では、Wordの ファイルをそのまま送るとエラーがでるとのことでした。

 

 そこでWordでつくったファイルと一度 Google Documentに送ることでそこからファイルを作成し、それをアップロードしたらよいとのことでした。

 

Wordでつくった文書で本当にいい!

 しかし、私は「Wordでいい!」という言葉がとても魅力的に印象に残り、著者がエラーがでると散々いっているのになりふりかまわずWordのデータのままためしにアップロードしてみました。

 今から17年ほどの前のWord でつくった文書です。目次も脚注も、図の参照などもすでにその頃からありましたので、そのような文書内リンクがいたるところに貼ってある文書でした。つくったファイルはWord97-2004文書となっています。「.doc」ファイルです。

 ところがそれがなんとまったくエラーなしに変換されてしまったのには驚きました。

 A4版で200ページ以上あるとはいえ、画像はすべてカットしてあり、実質4メガ足らずの小さな容量であったのがよかったのかもしれません。(当時のPCではHDDが500メガくらいしかないので画像を入れたままのWord文書を保存しておく余裕はなかったのです)」

 

 さらにおどろいたことには、なんと文書内の脚注のリンクはそのまま生きていたのです!

 目次のリンクは消えていましたが。

 

 Wordのフォーマットが97-2004と古いDocファイルであったのが良かったのかもしれません。

 画像がはいっていなかったのもよかったのかもしれません。(一箇所消し忘れのカラー写真が1枚入ってました)。

 ファイルサイズが小さかったのもよかったのかもしれません。

 とにかく「.doc」でもそのままKindle仕様に変換される可能性がある、ということがわかりました。

 

 今回は、「Wordでもいける!」ということを述べたかったのでここで終わります。

 KDPへの登録の仕方で少しつまずいたことがあったのですが、そんなこととか、

 ドラフトで登録しておき、それをダウンロードしてiPhoneで読んでみた感想だとか、

 はたまた、消えてしまった目次をどのようにしたら復活できるのか、とか

 カットしている写真をすべて入れなおしたらいったいどのくらいの容量になり、そしてそれらはエラーなく変換できるのか、とか

 そんなことをこれから少しずつレポートしていきたいと思います。

 できたら年のはじめにはKindleの本棚に並べてもらえるようになれればいいなと思っています。

追記 2014年6月21日

KDP開始直後にこんな内容を書いていたとは。

なにか書いたのは覚えていましたが、かなり詳しく当時の事情を書いておいたことは忘れていました。

書いていてよかった。

このときは連載にするつもりだったけど、いろいろとまだ制約があったのか連載はやめてしまっています。

でも、今回改めて実際にセルフパブリッシングまでの道を連載していこうと思って以下の連載をはじめることにしました。

 

セルフ・パブリッシングへの道〜1 2012年KDP開始からこれまで | 教師の知的生活ネットワーク

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