日刊よもやま話335
ドナルドキーン氏の著作集が昨年から刊行されていますが現在4巻まで出ています。
全15巻で、今後少しずつ出されますが、全巻揃えて枕頭の書としたいと思っています。
ドナルドキーン氏は、大震災のあと、今こそ日本人になりたいと言って、今年の3月に帰化されました。
日本人以上に日本の文学に通じていらっしゃるのではないかというような方です。
今回は1巻を飛ばして私が常々興味を持っている日記についての著作を集めた第2巻を購入しました。
書斎の机に向かって本を開き、文字を目で追う幸せを感じながら、ああ、このドナルドキーンというひとは、どこまで私たち以上にな本陣なのだろうかと思いました。
文章が華麗で全く疲れないどころかとても心地よい。
本当にアメリカ人だった人の書いた文章かと疑わしくなるほどです。
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一緒に「漱石日記」を買いました。
「それから」を書いていた頃の日記で、寺田寅彦から手紙がきたとかだとか、鈴木三重吉が遊びにきたとか、高浜虚子と一緒に国技館に取り組みをみにあったとか、興味はつきません。
今日は遊びすぎてただの一回分も原稿を書かなかったなど
生きて呼吸をしながら「それから」を書いてたんだな、という臨場感が伝わってきます。
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