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ソローに、森の生活に戻ってこいよと誘われる

寝床の中で、ソローの「森の生活」を読んでいた時期があった。

とても寝つきやすい本だった。

いや、決して退屈で眠くなるような本だという意味ではない。

そこに描写される自然が大変リアルで、自分もその場にいて、ソローと一緒にくるみを割って食べているかのような気になる。私は大自然に囲まれて就寝していたのだ。そんな意味だ。
なんて贅沢な。

本棚を触っていたら、「ソロー語録」が目に止まった。おおと思ってページを開くと、本を置けなくなってしまった。久方ぶりにソローから彼の森へ引っ張り込まれてしまったからだ。

ハックルベリーは、収穫したその場で食べないとハックルベリーではない。

借金を払い終え、遺言を書いてから、もう帰ってこられない覚悟で散歩に出かけよ。

植物は、その本来の性質に従って育つことができなければ死んでしまう。人間も同じだ。

・・・
これが書かれたのは1850年代だというのに、つい昨日ブログに書かれた記事であるかのような臨場感がある。

細やかな感覚の網ですくい取られた生活。ソローは、人一倍網の目が細かいのだ。

「今までどこ行ってた?」と、言われているかのようだった。

またソローと一緒にハックルベリーを食べよう。

ソロー語録

森の生活

できれば,よい装丁の本で読みたい

 

ヘンリー・デイビッド・ソロー

ヘンリー・デイビッド・ソローは,アメリカ19世紀の詩人,思想家。
その幅広い分野にわたる思想は,膨大な日記に記され,自然保護運動や市民運動の先駆けとしてガンジー,キング牧師,ジョン・F・ケネディなどに影響を与えた。

 

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