近頃、「YAML」という言葉を目にすることが多くなりました。
YAML(YAML Ain’t Markup Language)は、人間が読みやすいデータ記述フォーマットで、設定ファイルや構造化データの表現に広く使われています。
インデント(半角スペース)によって階層を表現し、JSONやXMLよりも視覚的にわかりやすいのが特徴です。
YAMLでは次のような特徴があります:
- インデント(スペース2個 or 4個)で階層を表す
- コロン(:)のあとに半角スペースを入れる
- リストは
-
(ハイフン)で表す - 文字列は原則として引用符不要(特殊文字がある場合のみ
"..."
または'...'
)
たとえば、次のような情報を・・・
Lyusytleの著書「ChatGPT壁打ち思考術」という本には「壁打ちとは何か」「もやもやから始める壁打ち」「習慣化する壁打ち」という3つの章で構成されており、出版されています。
YAML記法では、次のように構造的に表すことができます。
book:
title: ChatGPT壁打ち思考術
author: Lyustyle
chapters:
- 壁打ちとは何か
- モヤモヤから始める壁打ち
- 習慣化する壁打ち
published: true
このように構造的にすれば、AIに生成糸を伝えやすいわけです。
目次
「漫画のコマ割り」をYAML記法で
そこで、「漫画のコマ割り」をYAML記法で書いてみました。
このようなコマ割案を・・
1ページの漫画 タイトルは「これで多分本が完成だよ」。コマ(Panels)は3つ。1つ目(ID1)は、上の左側でサイズは小さく。「主人公ユイが机に向かってノートPCは、を開く」という状況。ユイが「やっと書き終わったかも」という・・・(2コマ目、3コマ目は略)
ChatPGTでYAML記法に変換。
page: 1
title: これで、たぶん本が完成だよ
panels:
– id: 1
layout: top-left
size: small
description: 主人公ユイが机に向かってノートPCを開く
dialogue:
– speaker: ユイ
text: やっと…書き終わったかも。
– id: 2
layout: top-right
size: medium
description: 画面にChatGPTのウィンドウ。光が差し込む。
dialogue:
– speaker: ChatGPT
text: おめでとうございます。長い旅でしたね。
– id: 3
layout: bottom
size: wide
description: ユイが窓の外を見つめて微笑む。背景に夕焼け。
narration: 彼女の中で、新しい物語がまた始まろうとしていた。
AIに以下のようなキャラクターを読み込ませたうえで・・・

以下のようにYAML記法で書かれた指示文を貼り付けました。

すると、こんな漫画が出力されました。
ChatGPT

3つのコマ、同一キャラクターで、表したい世界観が描けています。
残念ながらユイのセリフがなかったりするなど、完璧ではないですが、ガチャを回せばうまく行きそうです。
NanoBanana
NanoBananaでは以下の通りに。日本語が表せないので仕方ないです。
しかし、横長画像をつくることができるんですね。びっくり。

しかし、ChatGPTよりも、ユイがしっかりとセリフを喋っているし、YAML記法には忠実であるように思います。
Seedream 4.0
一番、漫画として完成されている気がします。英語になっちゃいましたけど。
PCに朝日が当たっている描写など秀逸。

Canvaで直せばいいですしね。
Animon
うまく伝わららず、4コマになってしまいました。しかも英語。日本のAIと言われているのに・・?

いろいろな画像生成AIで試してみるといいですね。
YAML記法はどうつくる?
上のように、「1こまめはこうで、2こまめはこうで・・」というようなコマ割り案を最初から自分で持っていれば、そのままAIで「YAML化して」といえばしてくれます。
しかし、コマ割り案自体をつくってもらいたいことがありますね。
僕は、「ラプンツェルの法則」を題材にした本で以下のような漫画を描きました。

このときは、該当箇所の原稿をコピーしてChatGPTに読み込ませて漫画用のショートストーリーを作らせた上、コマ割り案自体をつくってもらいました。
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