私は、定年後のことを40代から考えて行動してきましたが、間違いではなかったようです。
男性に多い,定年後鬱
ものの本を読むと、よく目にするのが
「退職したらすることがない。日がな一日何もすることがなくぼーっとしているのがこわい」
という思い。
特に男性です。
仕事ばかりやって来て、場合によっては家族よりも仕事を優先させて来た人が、いざ仕事の縛りがなくなった途端、何をしていいのかわからなくなるのです。
退職するまでは「早く自由になりたい」。時間ができたらあれもやりたい、これもやりたい」と退職後のことを思い焦がれて来て、
いざ退職をして時間ができた途端、することがなくてそのままそれから20年間をいきていかなければならない自分を見て呆然とする。
これはかなり深刻な問題のようです。
平日の午前中は、図書館とかカフェなどしかいくところがなく、一人でぼーっと時間をつぶす。
家に帰ると奥様が、ずっと家にい続けられるのではないかと戦々恐々としているので、居場所がなく、また、どこかに出ていく。
一緒に遊ぶ仲間でもあればいいのですが、仲間など職場にしかいなくて、退職と同時に縁も切れた。
あんなに好きだった釣りもゴルフも、いざいけるとなるとどうでもよくなる。どうやら本当に好きで打ち込んでいたわけではなく、仕事上の付き合いからやっていて、楽しんでいるのだと思い込んでいただけのようだ。
書いていて切ないです。
定年後鬱。
現在,深刻な問題として、社会問題化しています。文藝春秋の10月号にも特集が組まれていました。
では、後3年後に退職を迎えるこのわたしはいったいどうでしょうか。
なるべくなら、することが見つからない同様な生活は送りたくないものだと思います。
退職後にすることは、退職前からすでに見つけているべきなのです。
助走をつけておくことで、これまでの仕事の道が途絶えた後に、すぐにその道にスイッチすることができるのです。
若い時から、仕事とは関係のない別の道を同時に歩み、助走をつけておく。
このことに、ラッキーなことにわたしは48の時に気づきました。
退職してなお、個展をひらき華々しく活躍している先輩を目の当たりにして、この方のようになりたいと思ったのです。
その方は、現職の時からずっと絵の道を歩まれていました。だからこそ、退職してから羽ばたけるのだと思いました。退職してからでは遅いと思いました。
その時から、わたしは退職後のことを意識するようになりました。
わたしがよくこのブログで退職まで後何年などと言っているのは、そのような意識を持ち続けているからです。
それでは、わたしはどのような助走をつけているのでしょうか。
わたしが助走していること
悠々たる知的生活に備えて本を買い進める
イラストレーターとして仕事を受けるための準備
プロ・コーチへむけての勉強
kindleによる著作
ブロガー、ライター、YouTuber
以上のようなことをしています。
このブログでの活動が基盤になっているなと今さらながらに思います。
追記 2018.8.1 ブログを持つという視点
昨日も書いたのですが、私はブログを土台として様々な活動をすることができています。
ブログを続けていると、そこから人との関係が生まれ、プロジェクトが生まれ、そして仕事が生まれる。
退職後のことを考えてみようと思う方は、まず自分のブログを育てるという視点があるなと思います。
50になったら迷わずブログをつくりましょう
ブログをつくったことがない方には,50になったらまよわずブログをつくりなさい,とよく言っています。
実際に,コーチングのクライアントさんがブログを立ち上げ,育てていくことを助けています。
ブログを立ち上げてからひと月,ようやく,自分が初めて作ったこのブログが,今後の自分にとって大きな「武器」になるのだ,ということに気づかれました。
- 人とのつながりをもつための場として
- 自分のブランディングの場として
- 自分のプロジェクトを公開し,実行していくためのインフラとして
- 新しい仕事を得るための自分磨きの場として
- 学んだことの記録として。
50になってから退職までのおよそ10年間,ブログを育てることができたら,これはすばらしい自分の「資産」となります。
少なくとも定年退職後に「することがない」といって,カフェや図書館巡りをしながら居場所を探すことにはならないでしょう。
それどころか,ブログを介して知り合った仲間とともに何かを始めたり,
自分のプロジェクトを,その仲間たちが後押ししてくれたり,
自分の持っている経験を欲しがっている人に伝えることに大きな満足を得たり。
こういったことがブログを持っていると可能になるのです。
私のクライアントは,次の仕事に結びつけたいという目的をもってブログを育てています。
更新履歴
2017.10.26 公開
2018.08.01 追記
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