図工実践から>2年生 おしたりぬいたり 粘土

2012年7月1日

日刊よもやま話329

2005年頃。教務主任をしていた時、年次休暇を撮っていた先生の補欠に入ったときに行った授業です。
粘土はとても大切な学習ですが、なかなかその必要性を理解して授業している方は少ないように思います。

粘土の学習の大切さは別に述べたいと思います。

さて、ここではたった1時間で担任の先生が期待しているであろう「作品のできばえ」も兼ねつつ、なおかつどれだけ子どもの心を開放させるかということを考えて行いました。

低学年の粘土でよく見られる光景は、型で抜いたものをきれいにならべたり、キャラクターものをつくってはりつけたり、といったことで、先生にとっては格好のテストのまるつけ時間です。
子どもたちは、与えられた時間をしっかり頭や心、そして手指を働かせて表現することができればいいのですが、おおかたはどうしていいのかわからずにキャラクターやうさぎさん、ぞうさんたちに逃げていきます。

「何か、もとからあるものをつくるのではない」ということをしめそうと思いました。
元からある何かを作りなさい、といえば子供たちはそれなりに知っているイメージに合わせてそれを写し取ろうとするでしょう。
それはそれで、条件設定をするという点から言えばよいことです。

しかしここでは、思いっきり粘土の良さをわれをわすれて体験してもらうことで心の開放をはかろうと思いました。
しかしなんでもいいからつくれ、では何をしていいかわかりません。
そこで、
「何が何だかわけがわからないものをつくりましょう」と言いました。
「これはあれだ!」とわかるものではなく、見る人がなんだかわからないものができたらいいのだよ、と示しました。

こういうタイトルには子供たちは大喜びでのってきます。
「何が何だかまったくわからないもの」。男の子たちは大喜び。
女の子たちも大半は喜んでつくりはじめます。

しかし、女の子たちの数人はやはりがちがちにこだわっており、うさぎさんやぞうさん、ねこさんから離れられません。
そんな子たちには、「ほんのちょっとかえてごらん、少しでもちがっていたら大成功」といいます。

こうして、抜く、ひねりだす、まるめる、のばす、ひろげるなどのさまざまな技法を駆使するだけでなく、そのばその場で「こうしたら、ああしたら・・・・」と自在に思いついて切れ目を入れたり、くっつけたりしていきます。
なにせ、「何が何だかわからないもの」がいいのですから、子どもたちは一生懸命に何がなんだかわからなくしていきます。
うさぎになりそうだったら、さらになにかくっつけたりとったりしてうさぎだかなんだかわからないように・・。

そうしてできたのがこれらの作品です。

何がなんだかわからないものだからできたといえるものばかりです。それをつくっている時の心地よさがいいのです。

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積み上げたり並べたり

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どうしても知っているものになってくるけど、少しちがう。それで安心

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おそらくこの題材名でなければうまれてこなかった。

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左右対称にしようとしたところに、この子の心地よさがある

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何がなんだかわからなくても、積み上げてみれば心地よい

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塔だけど、どこにもない塔。

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本当になにがなんだかわからない。これでいいの?と思いながらも一心にひねりだした。

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一心にいろいろとためしながらここまでやってきた、というような表現。

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